2021/08/30追記:
●日本代表が米下部リーグ代表に苦戦した理由は~がいたから?
2021/09/08追記:
●日本に忖度?チャレンジ決定後に、全然際どくないと判明
2021/10/14追記:
●大谷翔平選手が敬遠と四球だらけ…メジャーの日本人差別? 【NEW】
●日米比較…大谷翔平選手とイチロー選手の四球・敬遠数と比率 【NEW】

●世界一?イチロー選手の世界記録(日米通算安打記録)が論争に…
2016/6/17:論争そのものはわりと私はどうでも良いのですが、イチロー選手の日米通算安打記録が議論となっているそうです。
イチローVSローズ論争は無意味…功績は日本野球の価値を高めたこと スポーツニッポン6月17日(金)12時28分なんかはそんな議論が無意味だよというものでした。
<日米通算の記録は、イチローが区切りの数字に到達するたびに議論になる。しかし、米国が「世界一」と認めることは絶対にない。あくまで日米通算は参考記録で、どちらが一番かを議論するのはナンセンスだ。
今回、往年の名選手たちは「イチローがもっと若い時に米国に来ていれば、一体何本打ったか」と想像力を駆き立てる>
あと、すっかり悪者扱いされているメジャー記録保持者のピート・ローズさんに対する良いエピソードもありました。
<ピート・ローズさんには2度会ったことがある。彼はネバダ州ラスベガス在住で、今も定期的にサイン会を行っている。(中略)「日本人か?」と確認すると、いきなり紙を出し、慣れた手つきで「ピートローズ」とカタカナでサインした。そして「サダハルオー(王貞治)、カネダ(金田正一)はいい選手だった」と日本通ぶりを得意げに話した>
●日本のプロ野球の方が実は上?メジャーリーグとのレベル差
私が論争より気になったのは、イチロー選手が日本だけでこれだけの打数を打つのが難しいという趣旨の発言をしていたことです。まさかメジャーリーグの方が日本よりレベル低いって意味じゃないですよね。日本はメジャーリーグよりハイレベルなんでしょうか。
これについては後でちゃんと確認しますが、ざっと見たら普通にイチロー選手の打率はメジャーリーグの方が悪い感じでした。「打数」って話でもあったはずですし、やはり単にメジャーリーグの方が試合数が多いって理由でしょうね。ただ、以下のようなことを言っている人もいました。日米レベルは変わらないという主張です。
「この球場の盛り上がり方を見てくださいよ。でも、アメリカは参考記録みたいな言い方になるんでしょうね。ピート・ローズは『私はメジャーリーグだけでやったんだ』と認めていませんしね。王(貞治)さんのホームラン世界記録もメジャーリーグは認めていません。日米で実力的は伯仲しているわけですから認めてくれてもいいと思いますよ」(小倉智昭、
イチロー「最多安打記録」認めたがらない米メジャー!日本プロ野球を見下し : J-CASTテレビウォッチ とくダネ! 2016/6/16 13:34より)
また、打率ではなく1試合当たりのヒット数でなおかつ期間限定にした場合、以下のような主張もありました。
米メディア イチローの安打記録を巡り論争 | NHKニュース(6月16日 13時50分)にあった話です。
<さらにスポーツ専門テレビ局、ESPNは「日本のプロ野球のレベルは、おそらく大リーグに比べて低いが、日本のほうが試合数が少ないうえ、イチロー選手は大リーグに来てから最初の10シーズンのほうが日本時代より1試合平均のヒット数が多かった」というデータを引用し、日米の記録を比較するのは難しいとしたうえで、マリナーズでイチロー選手のチームメートだったエドガー・マルティネス氏の「ローズ氏が『ヒット王』なら、イチロー選手は『国際ヒット王』と呼ぶにふさわしい」という発言を紹介しました>
●7年間の打率は日本0.359・メジャー0.333…普通に日本が上に
さて、打率の比較の話。イチロー選手は1992年にデビュー。ただ、抜擢されて活躍したのは1994年からですので、ここから2000年までの7年間の数字を採用します。上記では最初の10シーズンを採用していましたが、メジャーリーグも同じ7年間で計算してみます。野球選手のピークがいつごろか?というのを考えると、もっと短い方が良いかもしれませんが、年数で合わせてみました。とりあえず、それぞれの7年間の打率は以下のとおりでした。
【日本時代】
1994 0.385
1995 0.342
1996 0.356
1997 0.345
1998 0.358
1999 0.343
2000 0.387
【メジャーリーグ】
2001 0.350
2002 0.321
2003 0.312
2004 0.372
2005 0.303
2006 0.322
2007 0.351
日本時代の最高値・最低値が0.387・0.342なのに対し、メジャーリーグでは0.372・0.303。十分ものすごいんですが、やはりメジャーリーグの打率の方がやや悪い数字でした。ただ、それほど差はないので、これだけ見ていると、拮抗しているという見方も妥当そうですね。ちゃんと計算すると以下の通りです。
【日本時代】
年数 打数 安打 打率
1994 546 210 0.385
1995 524 179 0.342
1996 542 193 0.356
1997 536 185 0.345
1998 506 181 0.358
1999 411 141 0.343
2000 395 153 0.387
合計 3460 1242 0.359
【メジャーリーグ】
年数 打数 安打 打率
2001 692 242 0.350
2002 647 208 0.321
2003 679 212 0.312
2004 704 262 0.372
2005 679 206 0.303
2006 695 224 0.322
2007 678 238 0.351
合計 4774 1592 0.333
●打率ではなくヒット数が問題?7年間での1試合あたりのヒット数は…
あと、1試合あたりのヒット数という妙な見方で日本がハイレベルという主張があったのでこれも計算。私の定義だと、メジャーリーグの方が多くはなりませんでした。スポーツ専門テレビ局ESPNは、日本でブレイクする前の数字を入れていたのが大きいのではないかと思います。ただ、以下のようにほとんど差がなくなったというのは不思議です。
【日本時代】
年数 試合 安打 安打/試合
1994 130 210 1.62
1995 130 179 1.38
1996 130 193 1.48
1997 135 185 1.37
1998 135 181 1.34
1999 103 141 1.37
2000 105 153 1.46
合計 868 1242 1.43
【メジャーリーグ】
年数 試合 安打 安打/試合
2001 157 242 1.54
2002 157 208 1.32
2003 159 212 1.33
2004 161 262 1.63
2005 162 206 1.27
2006 161 224 1.39
2007 161 238 1.48
合計 1118 1592 1.42
●日米の大きな違いは出塁率だった?メジャーリーグだと極端に低下
イチロー選手の様々なデータを眺めていると、出塁率がメジャーリーグでは異様に下がっているのが目につきました。打率以上に日米の差が大きく、非常に気になります。注目されづらいところなのですけど、「出塁率」というのが日本のプロ野球とアメリカのメジャーリーグとの最も大きな違いなのかもしれません。
【日本時代】
1994 0.445
1995 0.432
1996 0.422
1997 0.414
1998 0.414
1999 0.412
2000 0.46
【メジャーリーグ】
2001 0.381
2002 0.388
2003 0.352
2004 0.414
2005 0.35
2006 0.37
2007 0.396
計算が面倒なのでそれぞれの数字を単純に平均にしたものですが、上記7年間は日本0.428・メジャー0.379。やはり大差です。日本だと四死球が多かったのかもしれません。以下は敬遠の扱いがわからなかったので、四死球といっしょに紹介して確認しています。
【日本時代】
年数 四球 敬遠 死球
1994 51 8 10
1995 68 17 18
1996 56 13 9
1997 62 14 4
1998 43 15 7
1999 45 15 7
2000 54 16 4
合計 379 98 59
【メジャーリーグ】
年数 四球 敬遠 死球
2001 30 10 8
2002 68 27 5
2003 36 7 6
2004 49 19 4
2005 48 23 4
2006 49 16 5
2007 49 13 3
合計 329 115 35
上記の通り、確認してみると、やはりそうですね。日本の方がかなり試合数が少ないにも関わらず、四死球が多くなっています。アメリカの方が真っ向勝負してくれるのでヒットが多くなりやすく、日本では弱い投手がボール球が多くなるために、出塁率は高いが打率は低く出る…みたいな理由を想像。勝利至上主義などの野球文化の差かもしれません。
とりあえず、四死球の多さを考えると、先ほどあった1試合あたりのヒット数での日米比較はインチキに見えますね。やはり打率で比較すべきだと思われます。あと、才能開花以前の数字を使って日米比較するのもズルっぽかったです。
●米マスコミ「トップ選手揃えた日本がマイナーアメリカに勝利」
2021/08/10追記:東京五輪・野球の決勝でアメリカと戦った日本は、2対0で勝利。正式競技としては1992年のバルセロナ大会以来、6度目の参戦で初の金メダルを手にしたそうです。このことに関するアメリカの報道について、2ちゃんねるまとめサイトでは「負け惜しみ」と叩きまくっていました。
<激闘となった横浜決戦について米放送局『NBC』は「トップクラスのタレントを揃えた開催国が、マイナーリーガーとフリーエージェントでいっぱいのアメリカを打ち負かした」と速報。さらに「強き日本がダイヤモンドを支配した。彼らはソフトボールとともに、“ヤキュウ”を愛する国民の主張とともに、復活したベースボールは、ホスト国の勝利で絞められた」と、同じくアメリカを破って金メダルに輝いたソフトボールとともに日本の強さを称えた>
(史上初の金メダル”だ!アメリカを封殺した侍ジャパンに米メディアも脱帽「強き日本がダイヤモンドを支配した」【東京五輪】 8/7(土) 22:17配信 THE DIGESTより)
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a755609ff7ee1f89e74ab607913e81b6f50365a
続けて日本の強さを称える報道をしており、皮肉を言いたかったのかどうかは不明。ただ、確かに負け惜しみ感があるのはわかります。とはいえ、実際、圧勝できなかったのは不思議。ほぼ100%アメリカ叩きだったのですが、国内トップ選手を揃えた日本がアメリカといい勝負だったというのは、嫌味や批判ではなく純粋に不思議に思いせん?
これ、日米逆で考えるとわかりやすいと思うんですよ。マイナーリーガーって日本でいうと、2軍相当ですよね。米のメジャーリーグ選抜が、日本の2軍選抜に辛勝だったら不思議に思うでしょ? 2ちゃんねらーやまとめサイトの閲覧者ならそれこそ「2軍に苦戦なんてwwwww」「こんな金メダル価値ないだろ」とボロクソ言っていたはずです。
「大谷など、日本のMLB選手の方がすごい」「アメリカはどうせチームにならないから負ける」という趣旨の主張もありました。確かにベストメンバー同士でやっても日本が勝つということは十分にあると私も思います。ただ、そういう仮定の話ではなく、「1軍対2軍」で起きた今回の結果を考えると不思議な話。そんなことないと思うのですが、これだけ見ると、まだ日米のレベル差は大きいと思っちゃいますね。
●年俸3億円の日本に善戦したアメリカ人選手の年収は150万円!
2021/08/21追記: 2ちゃんねる由来ですので正しいかどうかわからないのですが、東京五輪に日米先発メンバーの年俸格差について比較したものがありましたので紹介。3億円くらいが普通の日本に対し、アメリカはほとんど150万円です。事実なら、こんなに差があるんだ!と驚いてしまうもの。また、これだけの年俸差があるのに苦戦したの?とやっぱり不思議に思ってしまうものです。
日本代表
1(DH)山田 5億円
2(遊)坂本 5億円
3(左)吉田 2億8000万円
4(右)鈴木 3億1000万円
5(一)浅村 5億円
6(中)柳田 6億1000万円
7(二)菊池 3億円
8(三)村上 1億円
9(捕)梅野 1億1000万円
先発投手 田中 9億円
アメリカ代表
1 (3A) 月収31万円×5ヶ月
2 (3A) 月収31万円×5ヶ月
3 (NPB) 1億1000万円
4 (2A) 月収26万円×5ヶ月
5 (無職→独立) 月収2~15万円
6 (3A) 月収31万円×5ヶ月
7 (2A) 月収26万円×5ヶ月
8 (3A) 月収31万円×5ヶ月
9 (2A) 月収26万円×5ヶ月
先発 (3A) 月収31万円×5ヶ月
(
痛いニュース(ノ∀`) : 【野球】米放送局「トップ選手を揃えた日本がマイナーリーガーだらけの米国チームに勝利」と報道 - ライブドアブログより)
ただ、逆にアメリカの場合は、メジャーリーグ以外の給料が安すぎる…という格差的な問題、やりがい搾取的な問題もあるみたいですね。150万円ってブラックですわ。アマチュア扱いなんですかね。これでも近年はマシになった方だそうで、日本ならもっと高い年俸に相当するかもしれません。ただし、前述の通り、日本で言う2軍なのですから、是正された場合でも年収は結局大差だと思われます。
●日本代表が米下部リーグ代表に苦戦した理由は~がいたから?
2021/08/30追記:もうちょっと東京五輪の話で追記したい話があります。フリーアナウンサーの徳光和夫さんが2021年8月14日、ニッポン放送「徳光和夫とくモリ!歌謡サタデー」で、アメリカを破り金メダルを獲得したことに触れ、「うれしかったし、同時に僕は負ける気がしなかった」として、以下のようにその理由を語っていたそうです。
「アメリカがそろえました選手を見ておりましたら、アメリカは野球発祥の王国であるだろう、と。にもかかわらず、何だこの選手のそろえ方は、3Aの選手ばかりですよ。アメリカの中で日本の選手に対して活躍しましたのは、日本で活躍している投手、つまり日本のプロ野球で成長している外国人投手が日本を抑えた。アメリカで実際に3Aでプレーしている選手はほとんど活躍していない」
「野球発祥の王国としましては、何としてでも、メジャーの選手をそろえてこなければおかしいですよね」
(徳光和夫さん、東京五輪で侍ジャパンに敗れた米国に疑問…「メジャーの選手をそろえてこなければおかしい」
8/14(土) 13:58配信 スポーツ報知より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/fff03a9b0e16943bc25bd368cee201bc00fce511
私が気になっていた「日本は2軍選抜になぜ苦戦?」という話に関しての一つの回答になりそうな、日本のプロ野球に出ている選手が出ていたため…という説が登場しました。ただ、決勝以外にも日米対決はあり、それだけで説明できるかどうかは不明。また、結局ほとんど下部リーグ選手なのに…とも思います。とはいえ、今まででは一番可能性を感じる説明でした。
ところで、徳光和夫さんの話は他の部分が変すぎます。別にアメリカが五輪を重視しなくても全く問題ないんですよ。そもそも日本人はオリンピックを重視しすぎですし、勝ってメダルを取らなくちゃという意識も強すぎ。そして、こうした考え方は五輪の精神に反します。そういう意味では、日本はオリンピックを開催すべき国ではありませんでした。
勝利至上主義としては、ちょうど野球の話題で
勝利至上主義で卑怯?少年野球などの盗塁禁止に賛成?反対?という話をやっていますし、日本で体罰が多いのも同じ理由との説があります。また、五輪至上主義やナショナリズム的なところだと、以前日本のプロゴルファーが五輪参加を辞退して叩かれた件を思い出しました。
プロの場合は仕事を中止して無給で参加しろ!という話になる(休み中でも仕事に影響が出るリスクがあります)ので、五輪至上主義の考え方はだいぶひどいとも言えるでしょう。プロ選手を奪われるチームにとっても、非常に困る話。ということで、五輪に参加するかどうかは自由ですし、国同士の競争心を煽るのというのも、本当はやめた方が良いんですけどね…。
●日本に忖度?チャレンジ決定後に、全然際どくないと判明
2021/09/08追記:日米のレベル差の話とは全然関係ないのですが、五輪で気になっていた韓国との試合の話をここに追記することに。ついでに韓国代表のメンバーがベストかどうかについても検索すると、ベストメンバーとは書かれていないものの、日本と同様にリーグを中断しており、最高選手を揃えていた感じですね。
ということで、やはり韓国も日本同様にメジャーリーグとは差があるのかもしれません。というか、コメントを見ていると、韓国のリーグもレベルが上がってきているが日本と比べるとまだ差がある…といった趣旨のものがありました。最初から韓国代表は日本代表と比べられるレベルとだとは思われていなかったようです。
で、私が気になっていた件について。実家に帰ったときに親が見ていた野球の試合で韓国が行った「チャレンジ」と呼ばれる判定に対する抗議が失敗していたんですよね。どの試合でのプレーだったか忘れたんですが、
韓国チャレンジ失敗 六回2死一、二塁で - サンスポ(2021/08/04 21:47)の件だったかもしれません。
<準決勝、日本-韓国(4日、横浜スタジアム)2-2で迎えた日本の六回2死一、二塁の攻撃。山田哲人内野手(29)=ヤクルト=がカウント1-1で空振りをした際に、二塁走者の近藤健介外野手(27)=日本ハム=が大きく離塁しているのを見て、韓国のヤン・ウィジ捕手が二塁へ送球。微妙なタイミングながらも判定はセーフとなったが、韓国側はリプレー検証を要求するチャレンジを行使。しかし、結果は近藤の右手が先に帰塁しており、判定通り。韓国はこの試合で今後はチャレンジができなくなった>
チャレンジを韓国が決定する前まで流れていた映像は確かに微妙なプレー。解説も際どいと言っていました。ところが、韓国がチャレンジを決定した後から流れだした別角度の映像は全く際どくなくて明らかにセーフだったんですよ。この映像を韓国が先に見ていれば、一度しかできないチャレンジは絶対ここで使わなかっただろうという内容でした。
こうした映像が場内で流れていたかどうかは不明。テレビを見る分析係を用意することは理論上可能ですが、韓国が実際にそうしたことをしていたかどうかもわかりません。ただ、日本への忖度みたいな映像編集で違和感。映像を日本の会社が作っていたかどうかもわからないですし、単なる偶然かもしれませんが、卑怯さを感じて後味悪かったです。日本にはスッキリ勝ってほしかったですね。
●大谷翔平選手が敬遠と四球だらけ…メジャーの日本人差別?
2021/10/14追記:メジャーリーグの方が真っ向勝負が多いんじゃないか?みたいなこと書きましたが、大谷翔平選手が敬遠されまくり。メジャーリーグ記録というほどはないのですが、今季ではダントツだとのこと。イチロー選手も多かったことがあるそうで、「日本人だから」みたいな理由があるとすればイヤですね。日本でも王貞治さんのホームラン記録を守るために似たようなことはあったんですけど…。
「愛国心」を良いことのように言う人が多いですが、愛国心はこうして人種差別に繋がることで、結果として日本にとって悪いことになる…ということがおきかねません。表裏一体なんですよね。したがって、実際にはこのように「愛国心」というのはかなり微妙なもので、むしろロクでもないものである可能性すらあります。
<今季の敬遠数は20個に到達。日本人選手では05年のイチロー(マリナーズ)以来、16年ぶりとなった。(中略)
今季96四球は、09年のカブス福留孝介(現中日)の93個を抜いて日本人選手最多。敬遠数は02年イチローの27個、05年イチローの23個に続き、3位となった>
(
大谷翔平 今季20個目の申告敬遠 日本選手ではイチロー以来16年ぶり - MLB : 日刊スポーツ[2021年10月4日6時51分]より)
●日米比較…大谷翔平選手とイチロー選手の四球・敬遠数と比率
大谷翔平 - Wikipediaで大谷翔平選手の日米の成績も見てみました。四球と敬遠を見たかったのですが、日本での成績がそもそもそれほどでもなくて意外。もちろん良い成績なのですが、リーグトップの記録は日本時代には一度もなく、アメリカで今期突然覚醒した感じですね。
今期のメジャーリーグは20四球の他、8つの三塁打、不名誉な記録ですが10の盗塁死という、3部門でリーグトップとなっています。で、四球と敬遠ですが、それぞれのリーグで最も多かったときについて比較。敬遠はダントツでメジャーリーグが多いものの、四球はほとんど変わらないという意外なことになりました。やはり日本野球は四球が多いのが特徴なのかもしれません。
<大谷翔平の四球・敬遠数と比率の日米比較>
2016年 382打席 四球54(14.1%) 敬遠2(0.5%)
2021年 639打席 四球96(15.0%) 敬遠20(3.1%)
大谷翔平選手の日本時代は最も警戒される選手でなかったこと考えると、むしろ日本の方が四球が多めかもしれません。もともと四球が多いことが気になったイチロー選手の場合も同様に比較。イチロー選手はすでに日本時代から覚醒してリーグトップの項目が多数あり、最も恐れられている選手でしたので、四球や敬遠という選択肢は日本時代も取られやすかったと思われます。
<イチローの四球・敬遠数と比率の日米比較>
2000年 459打席 四球54(11.8%) 敬遠16(3.5%)
2002年 728打席 四球68(9.3%) 敬遠27(3.7%)
(メジャーリーグは6打席しか出なかったシーズンを除いたうちの最高値)
こうしてイチロー選手について見ると、敬遠数の比率は日米ほとんどいっしょで、メジャーリーグの方がわずかに高い程度。一方、四球の方は日本の方が多く出ました。以前見たときは、全体として見ても日本の方が四球が多い感じだったですからね。ちなみに敬遠リーグトップは日本時代は9年のうち実に6回。覚醒後は6年連続トップでした。
一方、メジャーでは19年で敬遠トップは3回のみ。23回の敬遠があってもリーグトップにはなっていない年もあり、メジャーリーグは逆に敬遠が多い…という可能性も考えました。ただ、上記で記したベスト(ワースト?)で比較すると日米差はなかった一方で、全体として見ると日本とは違いメジャーでは敬遠が少ない年も目立っていたので、毎年多いというわけではなさそうでした。
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