【クイズ】2015年4月に買い物中の女性が相次いで硫酸とみられる液体をかけられた事件が起きました。この事件はどこで起きたでしょう?
(1)大阪府豊中市
(2)群馬県高崎市
(3)三重県津市
●レイプ犯の心理の根底に男性優位・女性蔑視がある
信じて良いのだろうか?と思う話ですが、リサ・ウェード米オクシデンタル大学社会学教授は、スタンフォード大学の水泳選手のレイプ事件と同性愛者の集うクラブで起きた銃乱射事件というのは、社会学者の目で見ると「共通の要素がある」としていました。
「無差別の銃乱射事件の犯人はほぼ例外なく男であること」が軽視されているとも指摘しています。
二つの事件のうち、まずレイプ事件から。"レイプ犯の心理には男性優位の優越感と男の特権意識が潜むと、多くの研究調査が実証している"そうです。
レイプ犯と銃乱射犯に共通する「本物の男」信仰 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
2016年6月16日(木)19時15分 リサ・ウェード(米オクシデンタル大学社会学教授)
筆者の研究テーマは「キャンパスにおけるセックス」だ。キャンパスでは「特権的な地位にある」男子学生が性暴力を振るう確率が高い。フラタニティのメンバー、とくに一部のアスリートにはその傾向が顕著だ。
●レイプしたアメフト選手をまちぐるみで守るアメリカ
予備知識がない方はピンと来ないでしょうが、アメリカでは大学スポーツの選手というのは最も階層が高いところに君臨しており、英雄的な存在です。大学だけでなく、社会からも尊敬を集めます。
これは日本人の感覚だとわからないでしょう。以前、以下のような日本では考えられない事件があったのを思い出しました。これも同じニューズウィークでしたね。
レイプ事件を隠ぺいした大学町が問いかけるアメリカの良心 | 渡辺由佳里 | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト 2015年09月02日(水)17時40分
モンタナ大学(州立)がある地方都市ミズーラでは、大学のアメフトチーム「The Grizzlies(グリズリーズ)」の選手が神様のように崇められている。その点では典型的なアメリカの大学町であり、どこといって目立った特徴はない。
だが、グリズリーズのクオーターバックがレイプで訴えられた2013年の裁判をきっかけに、アメフト選手からレイプあるいは輪姦されたと訴えた女子大生がほかにも数多くいたことが明らかになり、ミズーラは突然全米から注目を集めることになった。(中略)
ミズーラが全米から非難された主な理由は、大学の対応ではなく、被害者よりも加害者をかばう住民の態度だ。
この町では、アメフト選手は住民全員の「自慢の息子」である。彼らにレイプされたと訴えるような女子学生は、嘘つきとみなされる。たとえ動かぬ証拠(医学的な物的証拠や加害者自身の証言の録音)を持っていても、住民たちは「誤解があっただけだろう」とか、「若さゆえの、男ゆえの、ちょっとしたミスだ」といって訴えられた男子学生をかばい、被害者の女学生を「デートした後でふられたから仕返しをしているに違いない」と犯罪者扱いする。
被害者より加害者の味方をするのは住民だけではない。
この町の警察は、「訴えられたレイプの半数は嘘」という男権団体がネットで流している間違ったデータを信じ(実際には、レイプの9割は警察には届け出されない。また、届け出のうち詐称は2~10%にすぎない)、被害を受けたばかりで動揺している女子学生に対して「ボーイフレンドはいるのか?」といった、事件に無関係の尋問をする。そのくせ、訴えられた男子学生が「牢獄に入れられるのではないか」と驚いて泣きだすと、「大丈夫だ。心配するな」となだめる。
●同性愛者は男らしくない偽物の男
これがテロ事件と結びつくことは依然としてわからないと思ったものの、以下を読んでハッとしました。
彼らは過剰なまでに男らしさを誇示し、同性愛者を憎悪する。男は女より上で、暴力を振るい、性的なジョークを飛ばすのは男の特権だと思い込み、女性蔑視的な言動を好み、レイプについての誤った考えを変えようとしない。
同性愛は男らしくない憎むべき行為なのです。
(引用者注:テロ事件を起こした)マティーンの犯罪もこうした男性性の誇示と無縁ではない。マティーンの父親はメディアの取材に対して、息子は男性同士がキスするのを見て激怒していたと語っている。しかも報道によれば、マティーンは事件を起こしたナイトクラブの「常連客」で、同性愛の相手を募るデートアプリを使用していたという。
同性愛者に対するヘイトクライム(憎悪犯罪)も、女性に対する暴力(報道によれば、マティーンは元妻に暴力を振るっていた)も、その根っこには硬直した父権主義的な男性性の概念がある。女性やゲイやバイセクシュアルの男性を見下ろして、「俺は本物の男だ」と威張りたがる心理だ。同性に性的な魅力を感じたことがある男性はなおさら、同性愛者を激しく憎悪し、攻撃性を爆発させがちだ。
●アメリカでも日本でも保守派は同性愛嫌い
日本の草の根保守運動について調べた菅野完さんは、彼らは意外に言っていることがバラバラだと指摘していました。
しかし、菅野完さんは彼らに二つの共通点を見出しました。一つは以前も確かどこかで書いた「左翼嫌い」、好きではなく「嫌い」で繋がっているという話です。
そして、もう一つがやはり「嫌い」な要素と言って良い「女性蔑視」です。例えば、伝統的家族観とか、夫婦の役割分担ですとか、夫婦別姓反対ですとかそういったものの影には、女性蔑視的なものが隠れています。
で、同性愛嫌いも「男性優位」という見方をすれば、そういった要素の一つなのかと妙に感心しました。
G8で同性カップルの権利を認めていないのは、ロシアと日本だけで書いたように、アメリカでも日本でも保守派は同性愛者を嫌うものだってのは知っていましたが、男性優位という点はほとんど注目していませんでした。
●女性蔑視が強い地域で多発するレイプ事件
また「レイプ犯の心理の根底に女性蔑視がある」で思い出したのが、インドなどで多発するレイプなどの凶悪事件です。この地域での事件であれば、確かに女性蔑視との関連性は普通に言われています。また、この話題でも保守思想との関連を言及されることがあります。
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レイプの原因は女性「女がすべきは家事。夜間はうろつくな」 ■
男性が女性の顔に硫酸をかける理由 インド・パキスタン、日本でも【クイズ】2015年4月に買い物中の女性が相次いで硫酸とみられる液体をかけられた事件が起きました。この事件はどこで起きたでしょう?
(1)大阪府豊中市
(2)群馬県高崎市
(3)三重県津市
【答え】(2)群馬県高崎市
最初読み始めたときは本当かな?と警戒したものの、いろいろ考えていると符合する話が次々と出てきたので、意外にかなり納得してしまいました。
【本文中でリンクした投稿】
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G8で同性カップルの権利を認めていないのは、ロシアと日本だけ ■
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