少子化のデメリットについては、
少子化の問題点はズバリ二点 経済の停滞と社会保障の維持困難でやっています。こちらはそれに対する反論について書いていたものでした。(2011/4/26 2017/06/10に全体に修正)
●戦争で攻められやすくなる!妙ちくりんな少子化のデメリット
2011/4/26、2017/06/10:前回の
少子化の問題点はズバリ二点 経済の停滞と社会保障の維持困難では、素人の意見も紹介していました。素人の意見の中で特に変わっていると思ったのが、戦争で攻められやすくなるという意見です。
・人口が減少すれば、攻め入られやすくなる。
おもしろかったので紹介してしまいましたが、これは乱暴な議論ですよね。パッと考えてわかりますが、人口=軍事力、兵隊数=軍事力ではありません。だったら、ヨーロッパの国なんかは弱小だったはずです。徴兵は現代で役に立たないと主張している人すらいますし、いろいろと問題がありそうなものでした。
同様に以下のあたりも根拠が怪しいものなので、スルーしておいた方が良さそうです。こういった主張をするのであれば、広く支持されている研究が必要になってきます。「学者なんか信頼できない」と言う人も多いのですが、素人の意見の方が普通に信頼できないことが多いですね。
・子を育てない大人が増えると子供に対する意識が薄れ、教育等に影響を及ぼす。
・一人っ子が増え、協調性のない社会になる。
・過保護に育てられる子供が増える。
・そもそも子孫を繁栄させるという動物的本能を放棄することにより、人間は破滅の道に進む。
●少子化は本当に経済停滞に繋がるものなのか?経済の停滞と国の財政問題
で、妙ちくりんな少子化のデメリットを取り除いてみると、残ったのはみんなカネの話です。子供をお金としか捉えていないようで嫌ですが、実際に困るのであれば大問題であり仕方ありません。前回、
少子化の問題点はズバリ二点 経済の停滞と社会保障の維持困難というタイトルにしたように、お金の問題は大きく二つに分けられます。
<経済の停滞>
・ゲーム、漫画、音楽CDなど若者向けの商品、サービスが売れなくなる。
・少子化で子供がいないことで生じる可処分所得の余剰分は貯蓄へと向かい、それがさらに消費を減退させ、経済を縮小再生産へと導く螺旋構造を生む。
・不動産:需要者の減少による大暴落。担保価値の低下。それに伴う市街化区域内農家や企業からの不動産大量放出。そのため不動産を担保に資金を借りて新事業に取り組もうとする動きに歯止めがかかり、社会の活力を失わせる。
<国の支出・収入面>
・日本の生産年齢人口や労働力人口は減少傾向にあり、生産年齢人口(15~64歳)に対する高齢人口(65歳以上)の比率の上昇が年金などの社会保障体制の維持を困難にする。
・将来の労働人口が減るため将来の税収が減り、国の財源確保がより難しくなる。
・人口減少により、一人あたりの政府・自治体の債務の返済額が大幅に増加。
・高齢者福祉の増加に伴う公共事業の縮小により、景気の低迷。
少子化 Wikipediaの「日本の少子化をめぐる議論」では、反論のようなものはありました。
・一人あたりのGDPが上昇していれば生活は豊かになっているのだから、総GDPは関係ない。総GDPが縮小すれば需要が減少し経済活動の縮小が懸念されるとの論があるがそれが本当なら、スイスなどの小国は極貧で、インド・中国は豊かな国ということになるが実際は貿易などが存在し経済は世界的枠組みで展開されるのだから、これも克服可能である。
私も本当に少子化で経済が停滞するのか?と、かなり疑問に思っていて、当初はいろいろと書いていました。が、後にやった
予測されていた中国・韓国経済の崩壊 日本の未来も人口動態でわかるなどで、人口オーナスの考え方を知ると反論のしようがなくなりました。人口動態こそが、経済成長に大きく関わっているようなので、むしろ重視せねばいけません。
●そもそも永遠に人口増を続けるのは無理だし、本当に増加し続けたら破綻!
最初のときにこの話をやっていて、私が最も気になっていのは、そもそも永遠に人口が増え続けるというのは不可能なことではないか?ということ。Wikipediaでも、以下のような話がありました。
・ピラミッド型の人口分布を未来永劫維持しようとすれば無限の人口増加を続けなければならず、資源に限りのある地球上でこのような状態が維持できることはあり得ない。まして、ただでさえ国土の狭い日本で人口増加を追求すれば、ほどなく破綻に至るのは明らかである。
私はこれが一番疑問でした。未だ地球全体としては人口が増え続けていて、なおかつ飢えている人がいますが、ひたすら増えるとどこかで必ず限界が来て、食べ物不足で人口増加が抑制されるときが来ます。実際、人間以外の動物はそうやって死ぬことでバランス取っているんでしょうけど、人類が同じことをするのって馬鹿らしくありません? 常に人口が増大することを前提にしたモデルというのは、何だかアホっぽい気がします。
…と書いていたのですが、今になって読み返すと、人口を増加させずとも現状維持というのであれば持続可能だろうな、と思います。そもそも日本は維持どころの話ではない、問題外の出生率の低さなのですから、とりあえず今は増やすことを考えるべきでした。日本の人工が増え続ける心配はなさそうです。
また、地球全体にしても同じような感じ。今後もまだまだ人口増加が続くことがわかっているのですが、同時に新興国でも日本のように将来は少子化になる国があることもわかっています。結局、人口動態で未来がわかるというのは、どの国も同じような道をたどるため。要するに最終的にはどの国も少子化になるんですね。したがって、少子化している国が人口を抑えきれなくなる心配をする必要はなさそうでした。
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