スペースデブリは宇宙ゴミとも言い、その名の通り、宇宙で邪魔になっているゴミです。そして、ゴミであるので、できれば掃除しておきたいところ。ということで、日本のJAXAはこのスペースデブリを除去する技術を開発しているみたいですね。私はビジネスチャンスとしても期待したいと感じました。
2023/10/07追記:
●宇宙ゴミ問題対策で宇宙ゴミ放置のアメリカ企業に初の制裁金 【NEW】
元JAXA研究員も驚いた!ヤバい「宇宙図鑑」 [ 谷岡憲隆 ]
●問題あるスペースデブリ、日本のJAXAが除去用のロボット衛星を開発
2011/4/26:間に、
なぜ落下しない?人工衛星が地球に落ちてこない理由などの投稿をはさみましたが、
中国だけじゃなかった…スペースデブリ大量発生で事故の問題を起こしていた国の続きです。
このシリーズ最初の
中国だけじゃなかった…スペースデブリ大量発生で事故の問題を起こしていた国で書いたように、スペースデブリ(宇宙ゴミ)は他の人工衛星などと衝突するおそれがあり、迷惑極まりないゴミでした。そこで、このゴミを取ってしまおうという研究があるのです。
元記事がとっくの昔に消滅しており詳細はわかりませんが、
スラッシュドットジャパンによると、JAXA(宇宙航空開発研究機構)は、地球軌道上の大型デブリをロボット衛星で捕獲し、地球に再突入させて除去する技術を開発し、2011年度に実験を行うとNIKKEI NETが報じていました。
JAXAのWebサイトでは取り上げられていないため、詳しい内容についてはわかりません。ただ、以前からJAXAではデブリ除去のための研究を行ってきたことは知られています。なので、実験衛星を打ち上げるめどがついたのではないだろうか?と予想されていました。
ここのコメント欄では、<地球軌道上の大型デブリをロボット衛星で捕獲し、「ロボット衛星もろとも」地球に再突入させて除去する>と<地球軌道上の大型デブリをロボット衛星で捕獲し、「大型デブリだけ」地球に再突入させて除去する>の二通りに解釈し得る、という話が出ています。
これを受けてさらに別の人が補足。リンク先を読むと、両方想定しているようで、小型衛星で捕獲し、もろとも落下するタイプと、テザーを取り付けて廃棄衛星のみ落下させるタイプの2種類が研究されている、としていました。なお、この説明の中で出てきたテザーとは紐のことで、次の話でも出てきます。
●漁網メーカー「日東製網」も宇宙ごみ除去システムを開発
上記の投稿は2009年03月17日のことですが、2011年01月27日23時00分の
宇宙で網漁!? 漁網メーカーとJAXAがコラボって開発中の「宇宙ごみ除去システム」、そして「宇宙ごみ」とは何なのか? GIZMODOという新しい話もあります。
こちらは広島県の老舗漁網メーカー「日東製網」が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と「宇宙ごみ除去システム」というものを開発していることを伝えるものでした。老舗の漁網メーカーが宇宙に関する機器を開発する…ってのは、それだけでおもしろい話ですね。以下のようなしくみだそうです。
1.ロボットアームを使って、金属で編んだ長さ数キロの「導電性テザー」と呼ばれる細長い網をスペースデブリにとりつける。
2.デブリにとりついた網は地球のまわりを周回するうちに電気を帯び、地球の磁場と影響し合ってデブリごと大気圏まで高度を引き下げる。(リンク先には図があり、ローレンツ力がどうのとあって、フレミングの左手の法則で考えましたがよくわかりません)
3.大気圏へ再突入させ燃やしてしまう。
●スペースデブリ問題は日本にチャンス?ビジネスになりそうな予感
最初の引用ページのコメントには、今は採算が取れなくても、今後釣り合うときが来るのではないかと予想していました。
<今いくら効率悪くて採算合わなかろうが、
放っておいたら、宇宙開発のコストはどこまでも上がるわけですから、
必ずどこかで採算は合いますよね>
人工衛星を飛ばせば飛ばすほど、スペースデブリも増えてリスクが上がっていくでしょう。そして、これを積極的に排除しなくてはいけなくなるときが来れば、そこに商機があるのではないか?と私も思いました。JAXAにはたっぷりと技術を上げといてもらって、日本の有望産業にしてくれたらなぁと夢を見ておきます。
●宇宙ゴミ問題対策で宇宙ゴミ放置のアメリカ企業に初の制裁金
2023/10/07追記:< 「宇宙ゴミ」放置でアメリカ企業に初の制裁金 2200万円余り>(2023年10月7日 10時23分 NHK)という記事が出ていました。私が期待したような宇宙ゴミビジネス…というのとは違って、人工衛星をそもそもちゃんと移動させなかったために宇宙ゴミが発生した…という話みたいですけどね。
<アメリカの通信当局(引用者注:FCC、連邦通信委員会)は、運用が終わった人工衛星を軌道上から適切に移動させて廃棄しなかったとして、アメリカの民間企業に日本円で2200万円余りの制裁金を科しました。
いわゆる「宇宙ゴミ」への対応で制裁金を科すのは初めてだということで、深刻化する問題に歯止めをかけようというねらいがあるとみられます。>
<今回のFCCの対応は近年、宇宙ビジネスが活発になり人工衛星の数が増加する中、深刻化する宇宙ゴミの問題に歯止めをかけようというねらいがあるとみられます。>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231007/k10014218391000.html
制裁金をかされたのはどこの企業かと思ったら、「ディッシュ」でした。ソフトバンクと携帯電話会社の買収合戦をやったところで日本でも一時方法されたところです。企業側は「対象の人工衛星は古く、FCCのルールから明確に除外されてきたものだ。さらに当局は安全上、特定の懸念があるとは指摘していない」という反論みたいなことを言っていたそうです。
元JAXA研究員も驚いた!ヤバい「宇宙図鑑」 [ 谷岡憲隆 ]
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