<ロシア国営テレビが報じた最先端ロボット、きぐるみとバレて大恥>、<こぼれ話である一方で、ロシアの凋落を象徴する事件でもある?>、<きぐるみロボットのロシア「AI搭載の殺人ロボットを作った」と主張>など、ロシアの話をまとめています。
2022/03/15追記:
●きぐるみロボットのロシア「AI搭載の殺人ロボットを作った」と主張
2023/04/28追記:
●ロシア軍が自国を誤爆 うっかり爆薬を市内中心部に落とし負傷者 【NEW】
プーチン幻想 「ロシアの正体」と日本の危機( グレンコ・アンドリー (著) )


●ロシア国営テレビが報じた最先端ロボット、きぐるみとバレて大恥
2019/01/13:ロシア国営ニュース専門チャンネル「ロシア24」は2018年12月11日、子ども向けの科学技術イベントに歌って踊れる「最先端のロボット」が登場したと報じました。ニュースでは、ステージ上で人型のロボット「ボリス(Boris)」が踊る中、番組の司会者は「このイベントは最先端ロボットを見るチャンスだ」と説明していました。
ところが、インターネットに舞台裏の画像が投稿されると、この人型ロボットのボリスの頭部と胴体部の間に隙間があり、中に人が入っていることがバレてしまいます。さらにネットユーザーたちは、ボリスはネット上で販売されている「アリョーシャ(Alyosha)」というロボット風の着ぐるみだということまで特定しました。
画像の拡散を受け、この件を報じた司会者は、「サンタクロースのように誰が見ても着ぐるみだと絶対分かると確信していた、これは子ども向けの企画なのだから」と苦しい言い訳をしています。これが本当なら、きぐるみで子どもたちを騙して良いと考えていたわけですし、見るチャンスとした「最先端のロボット」などいなかったということになります。
(
ロシア国営TVが報じた「最先端ロボット」、実は着ぐるみ ネットユーザーが特定 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News 2018年12月13日 13:28より)
●こぼれ話である一方で、ロシアの凋落を象徴する事件でもある?
笑い話的な話ではあるものの、ロシアの凋落を象徴する事件とも考えられるかもしれません。
ロシアの没落は、もう止まらない | 中原圭介の未来予想図 | 東洋経済オンライン(中原 圭介 : 経営コンサルタント、経済アナリスト 2014/12/20 6:0)では、2014年にあった原油価格急落で大きなダメージを受けているのがロシアだとしていました。
その兆候はその前年から。2013年の前半ではすでに実質GDPの成長率が陰りを見せ始め、国内の景気を見るうえで重要な目安となる自動車販売も低迷。シェール革命を発端としたアメリカのエネルギー供給増加によって、世界中でエネルギー玉突き現象が起こり、ロシア産のエネルギーが市場から閉め出されるといったことが起きていたためだといいます。
私はこのシェールガスによるロシアの危機のとき、日本は外交上で有利な条件を引き出せる状況だと書いていました。ただ、実際には、安倍政権は日本の有利な取引をするどころか、北方領土問題を棚上げするなど、むしろロシアの利益の方が大きくなる交渉を現在まで続けています。日本は本当外交が壊滅的に下手ですね…。
●メドベージェフ大統領も「天然資源頼みの原始経済から脱却を」と主張
なお、今のロシアの苦境は、良さそうに見える資源大国に問題があることも示していると言えるでしょう。日本では、メタンハイドレートの誇大広告的な埋蔵量などで話で、資源大国であることを夢見る話が時折出てきます。ただ、資源大国はむしろ良くないことだということは、研究者らからは繰り返し指摘されているものでした。
これを「オランダ病」というのですけど、
ロシアはオランダ病?安易なエネルギー資源輸出依存で産業近代化進まず 官僚汚職消えず政治が権力闘争に走ることも問題、壮大なる途上国か|牧野義司|賢者の選択(牧野 義司)は、まさにロシアとオランダ病に関する記事。オランダの場合は以下のような問題が起き、ロシアも似た状況にあるとのことでした。
(1)1970年代前半の第1次オイル・ショックで原油価格が高騰した際、天然ガスの産出国だったオランダで天然ガスの輸出価格が連動して値上がりし、予期せざる大幅な貿易黒字、経常黒字となった。
(2)ところがオランダ通貨のギルダーの為替レートが一気に上昇、それに伴う輸入品の急増によって競合する国内産業品が苦境に追い込まれた。
(3)さらに、為替レート高で一気にそれら国内産業が輸出面で価格競争力を失って衰退した。
ロシアのメドベージェフ大統領もネット新聞「ガゼータ・ルー」の論文で、天然ガスや原油など天然資源頼みの原始経済から脱却し経済や産業の近代化を早く進めることが大事である、と主張しています。ただ、これは主張しているというだけで、実際にロシア政府が有効な対策をしているわけではない模様です。
独立系総合戦略研究所のオレグ・ヴイカンスキー所長は、「ロシアにとって、今の状況を変える力がない。政府、もっと言えば政治家は、経済を救うよりも権力を握り続けることに躍起になってしまっている」と指摘しています。
オレグ・ヴイカンスキー所長は、「今の与党統一ロシアが近々行われるモスクワの選挙に関しても、口封じのような形で野党の対立候補の立候補を、理由にならない理由をつけて立候補登録させないのが問題だ。旧ソ連時代よりも悪くなっている」とし、独裁的な与党の弊害が出ている様子でした。
●きぐるみロボットのロシア「AI搭載の殺人ロボットを作った」と主張
2022/03/15追記:似た系統の話はないか?と「ロシア ロボット」で検索。きぐるみロボットのロシアなんで本当かいな?と思いますが、
ロシア軍、AI搭載の「殺人ロボット」初披露 戦車型で2キロ先の目標物を識別、砲撃:東京新聞 TOKYO Web(2021年9月19日 小柳悠志)というニュースが出てきました。
きぐるみロボットのロシアなんで本当かいな?と思ったと書いたものの、執筆時点でウクライナ侵攻をやっているように、人殺しなら全力でやるので本当かもしれません。ウクライナ侵攻でも協力しているベラルーシとの合同演習で公開されたもので、NATOけんせいの狙いと当時説明されるなど、今起きている問題とも関連する内容でした。
<ロシア軍は、ベラルーシと合同で今月中旬実施した軍事演習「ザーパド2021」で、人工知能(AI)を搭載した無人式の戦車型兵器とみられる「ウラン9」を初公開した。いわゆる「殺人ロボット」で、対立する北大西洋条約機構(NATO)をけん制する狙いとみられる。
ロシア軍によると、ウラン9は遠隔操作により戦闘地帯を走行。2キロ先の目標物を識別し、砲撃やミサイル発射を行う。ロシアはシリア内戦で実験的に投入してきたが、詳細を明らかにしてこなかった。
ショイグ国防相は5月、AIを搭載し、人間の意思を介さず戦うロボット兵器の量産を始めたと発表。政府系メディアなどは、ウラン9が当該のロボット兵器の可能性が高いと報じている>
●ロシア軍が自国を誤爆 うっかり爆薬を市内中心部に落とし負傷者
2023/04/28追記:本当言うと、こうした「ミス」は他の国でもやらかしているのですが、怖い最先端技術を持っているように見えて結構ポンコツというイメージのあるロシアらしいと感じるニュースが入ってきました。笑い話では済まない<ロシア軍が「自国を誤爆」 大規模爆発招き住民3人負傷 戦闘爆撃機から“弾薬落下”>(23/4/21(金) 19:16配信 TBS NEWS DIG Powered by JNN)というニュースです。
記事によると、事故が起きたのは、ロシア西部ベルゴロドの市内中心部。突然、道路から白い煙が立ちのぼり、しばらくすると大きな爆発が起きました。2022年10月にはロシア南部で「スホイ34」が集合住宅に墜落し、15人が死亡しているそうですが、今回の場合は爆薬を間違って落としてしまったといいます。
<地元知事によりますと、この爆発で現場には直径20メートルほどの窪みが生じ、複数の建物に被害が出たほか、住民3人が負傷したということです。
今回の爆発についてロシア国防省は、上空を飛行していたロシア軍の戦闘爆撃機「スホイ34」から弾薬が誤って落下したためだと発表。原因を調査するとしています>
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe26dbe230cd3944fba238853d37f60e2f8c4a09
プーチン幻想 「ロシアの正体」と日本の危機( グレンコ・アンドリー (著) )


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