2023/11/19:
一部見直し
【クイズ】ホルモンの一種であるレプチンはある言語の「痩せる」に由来します。この言語とは何語でしょうか?
(1)イタリア語
(2)ギリシャ語
(3)ラテン語
●睡眠不足で太る理由 グレリンの増加とレプチンの減少が食欲に影響
2016/7/18:今回紹介するのは、
睡眠を削る人は出世できない?:日経ビジネスオンライン(佐田節子 2016年2月22日)というタイトルの記事。しかし、特に「出世できない」については研究などの裏付けがあるわけではありません。
睡眠不足の人は体を壊し出世競争から脱落するだろうという予想をしているだけ。記事でそれよりおもしろかったのは、睡眠不足が肥満に繋がる理由についてでした。これも疫学的なデータがあるわけではないのですが、メカニズムとしてはそうなるみたいですね。
<近年の研究によって判明したことだが、寝不足が続くと太りやすい。睡眠時間が短いほど食欲を促すホルモンの「グレリン」が増え、反対に食欲を抑えるホルモンの「レプチン」は減少する。二重の意味で太りやすくなるわけだ。>
●減ると食欲が止まらなくなるレプチン
このグレリンとレプチンについて。Wikipediaでも睡眠との関係が書いてあるだろうか?と見ると、言及はありませんでした。なので、とりあえず作用だけ見てみましょう。まず、増えると困るグレリンについて、
グレリン - Wikipediaを見てみます。
<グレリン (ghrelin) は、胃から産生されるペプチドホルモン。下垂体に働き成長ホルモン (GH) 分泌を促進し、また視床下部に働いて食欲を増進させる働きを持つ[1]。GHS-R (growth hormone secretagogue receptor) の内因性リガンドである[2]。
1999年、国立循環器病センターの児島将康・寒川賢治らにより発見された[3]>
生理作用
<グレリンは下垂体に働きかけ、成長ホルモン分泌を強力に刺激する。この作用は、成長ホルモン放出ホルモン (GHRH) による成長ホルモン分泌と相乗的である。また、視床下部に働きかけ、摂食を刺激する。グレリンの投与により、体重増加、脂肪組織の増大がみられることから、脂肪細胞が産生する抗肥満ホルモンであるレプチンに拮抗するホルモンであると考えられている。>
●食欲を抑えてくれているレプチン
次にレプチンについても、
レプチン - Wikipediaを見てみます。
<レプチン (leptin) は脂肪細胞によって作り出され、強力な飽食シグナルを伝達し、交感神経活動亢進によるエネルギー消費増大をもたらし、肥満の抑制や体重増加の制御の役割を果たす16kDaのペプチドホルモンであり、食欲と代謝の調節を行う[1]。(中略)
レプチンはジャクソン研究所のマウスの集団内にランダムに発生した肥満マウスの研究でクローン化された。これらのマウスは非常に食欲過剰で肥満である。レプチン遺伝子の変異した人間も僅かながら存在し、多くは近親交配が原因である。かれらはほぼ常に食べ続けて7歳の時点で45kgを越える太りすぎになることがある。>
クイズはこちらのレプチンからでした。
【クイズ】ホルモンの一種であるレプチンはある言語の「痩せる」に由来します。この言語とは何語でしょうか?
(1)イタリア語
(2)ギリシャ語
(3)ラテン語
【答え】(2)ギリシャ語 (ギリシャ語で『痩せる』を意味するλεπτός (leptos) から命名されたとのこと。読み方はレプトスでしょうね。検索すると、「薄い」なんて意味もありました)
そういえば、以前、睡眠時間が8時間未満の子供は、たっぷり10時間以上寝ている子供に比べて、肥満率が約300%も高いことが判明したという話をやっていました。これを紹介したのは、
寝る子は育つ 子どもの成績は何より睡眠時間が大事・肥満も減少。タイトルでわかるように、睡眠不足になると、肥満が増えるだけでなく、頭も悪くなるという話です。
最初の記事も睡眠不足はビジネスに影響あるんじゃないか…という話でしたし、睡眠不足は何一ついいことありませんね…。
【本文中でリンクした投稿】
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