コンビニでの1店舗当たりの売上は、セブンイレブンが飛び抜けていると、よく言われています。その理由について、他のコンビニは廃棄量が増えることを恐れていて、仕入れ量が十分ではないからという説明を読みました。もったいないと思うと、負けてしまうのだそうです。(2016/7/24)
2023/09/03:
一部見直し
●日本がもったいない文化を誇る不自然 むしろ食料廃棄が多い
2016/7/24:
日本のもったいない文化はすごい!は嘘 世界有数の食料廃棄国というのが現実で書いた本来書こうと思っていたコンビニの話。まず、向こうでも書いたように、日本はもったいない文化どころか、むしろ食料ガンガン捨てまくりという国なんだそうです。基本的に先進国の方が捨てているみたいですね。
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フランス、スーパーでの食料廃棄を法律で禁止 | 室橋祐貴 投稿日: 2016年02月08日 15時25分 JST 更新: 2016年02月08日 15時25分 JST 室橋祐貴 Platnews編集長
<国際連合食糧農業機関(FAO)の2011年の調査によると、全世界では、消費向けに生産された食料の3分の1にあたる年間約13億トンが廃棄されている。特に先進国において消費段階で発生する廃棄率が高く、その廃棄量(2億2200万トン)は、サハラ以南アフリカの食料純総生産量(2億3000万トン)に匹敵する。
一方、日本では年間約1700万トンの食料が廃棄されており、そのうち「食品ロス」は年間約500万〜800万トンにものぼる(平成22年度農林水産省調べ)。この年間約500万〜800万トンという量は、世界全体の食料援助量の約2倍で、日本のコメ収穫量約850万トン(2012年度)とほぼ同じである。また、一般家庭で廃棄される量(食品ロス)は200万〜400万トンで、約半数を占める。
日本は米国、フランスに次ぐ世界有数の食料廃棄国である(調査機関によって多少前後するが農林水産省の調べによると)。>
●セブンイレブンとローソンで差が開くのは「夕方から夜間の売上高」
で、私がやりたかったコンビニの話です。以前の
コンビニは弁当を完売してはいけない 必ず廃棄弁当を出させる理由は「チャンスロス」の考え方のせいなどの投稿でやっているように、コンビニがわざと食品を捨てるような戦略を取っていることは知っていました。
また、食品廃棄するようにむしろコンビニオーナーに勧めているとも聞いたことがあります。出典なしで怪しいものでしたが、廃棄目標があるんだとか。この目標というのは廃棄量を減らす目標ではないですよ。これ以上捨てなくちゃいけないというたくさん捨てるためのノルマなのです。
今回の記事でおっ!と思ったのは、この捨てるコンビニの方が強いという話があったことでした。食品廃棄をむしろ推奨していてるという話と整合性が取れています。その記事というのは、
コンビニオーナーが一様に口にする、ある懺悔:日経ビジネスオンライン(日野 なおみ 2016年5月26日)というものです。
セブン-イレブンのライバルであるローソンの和田祐一・商品本部長は、「実力差が決定的に開くのは夕方から夜間の売上高」と明かしています。ローソン加盟店オーナーも同様に「夜でもびっしりと商品が並ぶセブンに比べて、ローソンは店にばらつきがある。それが弱点」と言っていました。同じような課題は、ファミマの取材でも聞いたことがあるそうです。
●セブンイレブンが強いのは食品を多く廃棄できるから もったいないと思うと負ける
なぜこうなるのか?というと、廃棄ロスが多く出ることを恐れて、どうしても夕方や夜間の発注数を抑えてしまうためだと説明されていました。ただ、以前も書いたように、コンビニ業界では廃棄ロスが出た方が良いというのが常識なのです。記事でも以下のように書いていました。
<多くの加盟店オーナーは。商売人にとっては当然、仕入れた商品数がぴたりと売り切れ、欠品も廃棄ロスも出ないのが理想だろう。
だがコンビニビジネスでは、ある程度の廃棄ロスを前提に、棚にたくさん商品を並べた方が来店客の購入意欲をそそる。夕方、商品棚にぽつん、ぽつんとサラダやおにぎり、弁当が散らばっている様子を見て、「買うものがない」と感じて、物量のより多い別の店に足を向けた経験がある人も多いのではないだろうか。
最適量を売り切りたい加盟店オーナーと、一定の廃棄ロスも“必要悪”と捉えて売り逃す機会ロスを避け、売上高を伸ばそうと指導する本部。最近では、ローソンやファミリーマートでも、これまで弱かった夕夜間の物量を強化すべく、店舗指導員が加盟店オーナーにしっかりとアドバイスを重ねている>
店舗指導員のアドバイスを受けて、確かに業績が伸びたと、コンビニオーナーは打ち明けています。ただ、タイトルになっているように、これは精神的にきついでしょう。多くのコンビニオーナーが「まだ食べられる食品を、毎日毎日、廃棄している。それも商売のためだと分かっていても罪悪感がぬぐえない。せめて別の形で社会に貢献したい」といったことを口にしたと言います。
日本のもったいない文化はすごいんだ!とおごっている人もいますが、日本の現実を見てもっと謙虚になった方が良いです。
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