Appendix

広告

Entries

人口問題・飢餓を間引き・共食いで解決する動物の母親や父親


2011/5/12:
●人口問題・飢餓を間引き・共食いで解決するシデムシの母親
●父親が「妊娠」のようにして子供を育てる珍しいタツノオトシゴ
●父性愛にあふれるように見えたヨウジウオ、実は子供を食べていた?


●人口問題・飢餓を間引き・共食いで解決するシデムシの母親

2011/5/12:動物の育児放棄の続きとなる話。最後に紹介するナショナルジオグラフィックの「動物界の“悪母”」記事は、共食いするシデムシ、動物界の“悪母” May 9, 2011というものでした。

 甲虫「シデムシ」の母親は、子どもを食べてしまうんだそうです。これはナショナルジオグラフィックの表現だと「エサを巡る“イス取りゲーム”に負けた子ども」ですが、エサを十分に食べることができなかった子どもという意味ですかね。

 シデムシの幼虫は、両親が地中に埋めたネズミの死骸をエサとする場合が多く、母親が口移しで死肉を幼虫に与えます。

 しかし、『A Natural History of Families(家族の自然史)』の著者であるカナダ、ウィニペグ大学の生物学者スコット・フォーブスさんによると、「子どもたちは母親に必死でエサをせがむ。だが途中でエサがなくなると、母親は給餌が済んでいないお腹を空かせた子どもたちを食べてしまう」とのこと。

 この行動は食糧需給のバランスを取るために行われる“間引き”と考えられているそうです。生まれた幼虫がエサ用の死骸でまかなえる数を超えている場合は、どちらにしても全ての幼虫を育てることはできません。

 ですから、これは母親による戦略的な共食いで、“イス取りゲーム”で残った子どもの生存率が上がるというわけです。


●父親が「妊娠」のようにして子供を育てる珍しいタツノオトシゴ

 共食いを行うことで生存率を上げるというアプローチは珍しいことではないんじゃないかと思います。以前やった実は珍しくない共食い カバキコマチグモ、ホッキョクグマ、カマキリ、ザリガニなどでも似たような話がありました。

 また検索してみると、他にも我が子の栄養を奪うヨウジウオの父親 December 22, 2009という記事を発見。こちらは父親が絡むものですね。研究は2009年11月25日発行の「Proceedings of the Royal Society B」誌に掲載されているそうです。

 細長い身体で直立して泳ぐタツノオトシゴの仲間であるヨウジウオ。この繁殖法は、父親が我が子を“身ごもる”役を引き受けるという変わったものです。これを記事では茶化して、「生物学で最も心温まる物語のひとつである。いや、ひとつ“だった”と言うべきか」と書いています。

 タイトルでわかるとおり、最新の研究によると、“妊娠”したヨウジウオの父親は、実際には自分の子どもたちの一部から“命を吸い取って”生きていることがわかったそうです。

 暖かい海域の海草の間に生息しているヨウジウオは、メスの受精した約100個の卵をオスに任せっきりにします。父親は、孵化して身体が完全に機能する稚魚に育つまで卵を育児嚢(いくじのう)に入れて抱き、特殊な血管から栄養を与え続けます。

 しかし、父親が世話をしている間に一部または全部の胚が完全に消失することがあることが、ヨウジウオの一種であるブロードノーズドパイプフィッシュ(学名:Syngnathus typhle)の研究であきらかになったそうです。


●父性愛にあふれるように見えたヨウジウオ、実は子供を食べていた?

 そこで研究チームは、父親に渡される前の卵の中にある栄養物に放射性マーカーを付けたところ、消失した胚の栄養物は父親の体内で見つかりました。

 父親は、自分が食物を十分に摂れないためにすべての子どもに栄養を与えられないとき、一部の胚を犠牲にして栄養を補給し、残りの胚を生かそうとしているのではないかと研究者は推定。今後は追跡調査を行い、ヨウジウオの父親の栄養が不足すると子どもから抜き取る栄養物の量が増えるのか確認する予定だとのことです。

 それが明らかになれば、父親が自身のためにだけ卵の一部から栄養を抜き取っていたのかどうかが判明するはずである、と記事では書かれています。

 養えない子どもを作ってしまったら食べてしまえば良い、あるいは前回の話だと育てられない子どもは育児放棄すれば良い…これらは自然界の話ですから仕方ありません。でも、人間社会ではこうはならないようにしないといけませんね。


【本文中でリンクした投稿】
  ■実は珍しくない共食い カバキコマチグモ、ホッキョクグマ、カマキリ、ザリガニなど
  ■動物の育児放棄

【関連投稿】
  ■怖いペンギンの習性 最初のペンギン(ファーストペンギン)の意味
  ■チンパンジーは人間を襲う凶暴な動物 子殺し・共食い・集団リンチも
  ■本当は怖いペンギン 幼児虐待,死姦
  ■動物・植物・生物についての投稿まとめ

Appendix

広告

ブログ内 ウェブ全体
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示









Appendix

最新投稿

広告

定番記事

世界一スポーツ選手の平均年収が高いのはサッカーでも野球でもない
チャッカマンは商標・商品名 じゃあ正式名称・一般名称は何?
ジャムおじさんの本名は?若い頃の名前は?バタコさんとの関係は?
ワタミの宅食はブラックじゃなくて超ホワイト?週5月収10万円
朝日あげの播磨屋、右翼疑惑を否定 むしろ右翼に睨まれている?
レーシック難民は嘘くさいしデマ?アメリカの調査では驚きの結果に
赤ピーマンと赤黄色オレンジのパプリカの緑黄色野菜・淡色野菜の分類
アマゾンロッカーってそんなにすごい?日本のコンビニ受け取りは?
就職率100%国際教養大(AIU)の悪い評判 企業は「使いにくい」
ミント・ハッカでゴキブリ対策のはずがシバンムシ大発生 名前の由来はかっこいい「死番虫」
移動スーパーの何がすごいのかわからない 「とくし丸」は全国で約100台
ビジネスの棲み分け・差別化の具体例 異業種対策には棲み分けがおすすめ
主な緑黄色野菜一覧 と 実は緑黄色野菜じゃない淡色野菜の種類
タコイカはタコ?イカ?イカの足の数10本・タコの足8本は本当か?
トンネルのシールドマシンは使い捨て…自らの墓穴を掘っている?
ユリゲラーのポケモンユンゲラー裁判、任天堂が勝てた意外な理由
好待遇・高待遇・厚待遇…正しいのはどれ?間違っているのはどれ?
コメダ珈琲は外資系(韓国系)ファンドが買収したって本当? MBKパートナーズとは?
大塚家具がやばい 転職社員を通報、「匠大塚はすぐ倒産」とネガキャン
不人気予想を覆したアメリカのドラえもん、人気の意外な理由は?

ランダムリンク
厳選200記事からランダムで









アーカイブ

説明

書いた人:千柿キロ(管理人)
サイト説明
ハンドルネームの由来

FC2カウンター

2010年3月から
それ以前が不明の理由