【クイズ】自社所有のメディアのことを何と言う?
(1)アーンドメディア
(2)オウンドメディア
(3)ペイドメディア
2020/09/13追記:
●ミシュランが本業でも大赤字、ミシュランガイド廃刊加速か?


●廃刊のススメも ミシュランのガイド・地図事業は毎年赤字20億円!
2016/8/1:
赤字20億円!ミシュランガイドは生き残れるのか? | ハーバービジネスオンライン(2016年05月27日)という記事がありました。実際にはミシュランガイド単独の数字ではありませんが、どうも赤字みたいですね。日本ではありがたがれているものの、欧州ではイマイチと言われていたのは知っていました。しかし、ここまでひどいとは…。
<オンライン化の波に乗り遅れたガイド・地図事業自体は、ミシュラン全体の売上の1%に過ぎませんが、毎年約20億円の赤字となっており、現在はデジタル・トラベル・アシスト部門と統合されました。2010年にアクセンチュアがコンサルティングを行った際には「廃刊」まで含む3つのシナリオが提示されたそうです>
上記にオンライン化とありますが、ネット普及は欧州でのミシュランガイド衰退の原因でもあるようです。日本など、今まで進出していなかった地域に新たに進出したのも、この苦戦ゆえだったんだそうな。好評だから初バツ地域を増やしたのではなく、不評だから増やしたようです。
<このように大きな影響力を持つようになったがゆえに、時に「覇権主義、政治的」「一般感覚と離れてる」との批判もつきまとってきたミシュランガイドでしたが、近年ではインターネットの普及もあって、ヨーロッパにおける影響力は低下しています。その打開策として、2004年に第6代総責任者になったジャン・リュック・ナレ(2010年退任)が展開したのが、米国や日本といった新市場を積極的に開拓する拡大路線で、一定の成果は挙げています。
しかし、本来のミシュランが一度発売したら毎年改訂版を出す方針なのに対して、最近の日本版のみ発売されている特別版は1回限定で継続調査が無い、オーストリア版は売れ行き不振から廃刊、2010年以降ラスベガス、ロサンゼルス版は経済的事情により休刊となるなど、安定しない運営方針で権威の低下を招いている、という声もあります>
●今は時代遅れ…でも当時は超先進的な発想だったミシュランガイド
ただ、ミシュランガイドが生まれたときはとんでもなく先進的なものでした。以下の逸話を最初に読んだときはたいへん関心しましたね。現在でも思いつかない企業が多いもので、当時としては驚異的な視野の広さです。
今さらですが気になるのが、そもそもなぜタイヤメーカーのミシュランがレストランやホテルのガイドブックを発行しているのかということで、その歴史に触れてみたいと思います。その誕生は、パリ万博が行われた1900年、創設者のミシュラン兄弟がいち早くモータリゼーションの時代が到来することを確信、35,000部を無料配布したのが始まりです。
その内容はというと、郵便局や電話の位置まで示した市街地図や都市別のガソリンスタンド、ホテルの一覧のほか、自動車の整備方法等を載せた、ドライバーの移動や旅行をサポートするものでした。自動車での快適な移動や旅行をサポートして、結果的に自社のタイヤの売上が伸びればOKというコンセプトは、まさに現在のオウンドメディアマーケティングを思わせますね。マスコットキャラのミシュランマンといい、この辺りのミシュラン兄弟のPRセンスは凄いものがあります。
●自社製品を売るために他社の宣伝をする…という戦略のすごさ
上記の話はある程度聞いたことがあったものでしたが、オウンドメディアという言葉は初めて聞きました。自社所有のメディアといった意味のようです。
【クイズ】自社所有のメディアのことを何と言う?
(1)アーンドメディア
(2)オウンドメディア
(3)ペイドメディア
【答え】(2)オウンドメディア (アーンドメディアはSNSなど、ペイドメディアはウェブ広告など、
オウンドメディアとは何か、明快に分かる! | Web集客の開花塾より)
ただ、私がすごいと思ったのは自社所有の…というところではなく、自分たちの製品を宣伝するのではなく他人のサービスの良い情報を宣伝しているという点ですね。私が思い出したのは、
南充浩の分析、本当のお客様目線 あえてライバルを紹介する理由は?>という過去投稿です。
ここで出てきたファッションサイトは、消費者にとって必要であれば他社の情報も流すとしていました。消費者が価値を感じる点を追求するとなると、自社の製品だけではまかなえません。お客様のことを本当に考えるのなら、自分たちの直接的な利益にならないこともしないといけないのです。
こういう遠回りな自社製品の売り方というのは、現在でもなかなかできないことだと思います。
●ミシュランが本業でも大赤字、ミシュランガイド廃刊加速か?
2020/09/13:ミシュランガイドはまだ全滅していないのですけど、本業の方がえらいことになっていて、廃刊が加速するかもしれません。不振そのものはミシュランに限った話ではなく、紹介する記事も他社がメインの話で、
ブリヂストン、1~6月最終赤字220億円 30円減配 :日本経済新聞(2020/8/7 21:30)というものでした。
記事によると、日本のブリヂストンが発表した2020年1~6月期の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が220億円の赤字(前年同期は987億円の黒字)で、最終赤字は11年ぶり。新型コロナウイルスの影響で自動車工場の稼働率が下がり、新車用のタイヤが苦戦したといいます。
この状況は他のメーカーでも同じなわけで、ブリヂストンのライバルの仏ミシュランの1~6月期の連結決算(1ユーロ=123円で換算)は、売上高が前年同期比21%減の1兆1509億円、最終損益が168億円の赤字(前年同期は1038億円の黒字)だったと紹介されていました。さらに別記事を見ると、同業の米グッドイヤーも赤字みたいですね。どこのメーカーもえらいことになっていました。
【本文中でリンクした投稿】
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