仕事のコツの話をまとめ。<簡単な仕事と難しい仕事をどちらを先にやるべき?研究で正解が判明>などをまとめています。
2023/07/25:
一部見直し
【クイズ】ハイハイ商法・SF商法などと言われる悪徳商法の別名として正しいものは?
(1)アポイントメント商法
(2)催眠商法
(3)当選商法
●簡単な仕事と難しい仕事をどちらを先にやるべき?研究で正解が判明
2016/8/11:タイトルは短くする関係で簡単な仕事と難しい仕事としましたが、実際には簡単だけど重要じゃない仕事と難しいけど重要な仕事といった感じの話。私は今までこれについて「難しいけど重要な仕事」と答えていた…と思うのですが、何と逆でした!
これは、
仕事の生産性と質を高めるために「完了バイアス」を利用せよ | HBR.ORG翻訳マネジメント記事|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー(2016年05月31日 フランチェスカ・ジーノ,ブラッドレイ・スターツ)であった話。さまざまな業界の従業員500人あまりを対象に、次のような実験を実施したそうです。
<1日のはじめの数分間を使って、その日のうちに達成したいタスクを書き出し、その後は書いた順番どおりにタスクを終えていってもらう。3分の2の被験者には、タスクが終わるごとにその項目をチェックしてもらう。さらに同じグループの半数には、すぐにできるが重要でないタスク(至急のメールに返信するなど)をリストの先頭に列挙してもらう。こうして全被験者が、2週間にわたり業務を記録した>
結果、最初に簡単なタスクをいくつかこなした後、他のタスクを終わらせるたびにリストに完了のチェックを入れたグループは、仕事に対する満足感と意欲が最も高くなりました。1週間を通してのタスク達成量も最大です。最初にいくつかのタスクを素早く終わらせたことで、残りの仕事への余力が高まったなどと説明されていました。
<加えて、小さなタスクを完了すると、他の活動に取り組むのに必要な認知資源が解放され、確保される。実際に研究では、タスクが未完だとそのことで頭がいっぱいになることが示されている。手をつけたのに完了できていない仕事を忘れられないため、他のタスクに全神経を注ぐのが困難になるようだ。>
●簡単で重要でない仕事は飽くまで重要ではないことに注意!
ただし、簡単で重要でない仕事を完了することを目的化してしまうと、重要な仕事が一切手につかない、もしくは重要な仕事を始める頃にはヘトヘトになっているということになります。完了することは気持ちいいのでそれをたくさんやるのは楽しいのですが、これでは本末転倒でしょう。
なので、作者は飽くまで簡単で重要でない仕事は助走のように利用して、本番の仕事でのジャンプに活かすように助言していました。
<500人あまりの従業員を対象に行った実験によれば、完了バイアスを上手に利用するのも賢い方法だ。1日のはじめに、簡単な作業をいくつか片づける。すると脳の準備が整うので、その後すぐ重要な仕事に取り組めばよい。>
また、そもそも優先順位がわからないで仕事している人も多いものと思われます。重要な仕事がどれかを見極めなくてはいけません。たぶんこれがそもそもすごく難しいと思うんですよ。
<重要なのは、優先順位を知ることである。これは当たり前のように聞こえるかもしれない。だが、驚くほど多くの人が、3~5つの最優先事項さえ見極められない。あるいは、優先順位が変わった時にスケジュールをうまく調整できない。優先事項を明確にすれば、そこに十分な時間を注げるようになるのだ>
●肯定を繰り返すことで本番もイエス!悪徳商法で悪用される
あと、この話で何となく思い出したのが、簡単なイエスを繰り返させることで、それらとは無関係な一番イエスと言って欲しいところもイエスと言いやすくなるという不思議なテクニックです。営業のようなもので有効な手法だと言われています。検索すると、イエスセット話法という名前なんだそうな。
ところが、これ、詐欺的な商法でも似たようなものがあります。「はい」と言わせるので、その名もそのままハイハイ商法というものなのですが、別名が催眠商法。こちらの名前だといかにも悪徳商法とわかるものです。
【クイズ】ハイハイ商法・SF商法などと言われる悪徳商法の別名として正しいものは?
(1)アポイントメント商法
(2)催眠商法
(3)当選商法
【答え】(2)催眠商法
催眠商法 - Wikipedia<催眠商法(さいみんしょうほう)とは、催眠術的な手法を導入し、消費者の購買意欲を煽って商品を販売する(本来は必ずしも必要ではない製品を売り付ける)商法である。最初にこの商法を始めた団体の名にちなみSF商法(エスエフしょうほう)(由来は後述)と呼ばれたり、参加者の気分を高揚させるため無料配布物等を配る際に、希望者に「はい」「はい」と大声で挙手させることからハイハイ商法とも呼ばれる。(中略)
この商法は、無料プレゼントや安価な食料品や日用雑貨といった生活必需品の商品販売を餌に、高齢者や主婦などといった客を集め、その購買意欲を異常なまでに高めた上で、あたかも貴重な商品を安価に売っていると錯覚させて高価な(また市価よりも遥かに高い)商品を売り付ける商法である。売りつけるものは布団や健康食品、健康機器、浄水器、電気治療器、ダイエット食品などが多い>
前半の件の悪用方法はパッと思いつきませんが、ビジネス的に有用な知識も一歩間違えると悪徳商法に…ということで、注意が必要かもしれません。
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