世界一はセブンイレブンで4位に公文式 店舗数ランキング(フランチャイズ)

【クイズ】今回のランキングで日本国内のセブン-イレブンの店舗数は17800店という数字を採用しています。鈴木敏文さんはセブン＆アイ・ホールディングス会長時代に、このセブン-イレブンの国内店舗の適正な数について何と答えていたでしょう？

(1)2万店
(2)3万店
(3)そんなものはありません


●世界一はセブンイレブンで4位に公文式

　世界のフランチャイズ店舗数ランキング。1位がマクドナルドではなくセブン-イレブンだったというのより、公文式の4位の方が驚きですね。


【世界のフランチャイズ店舗数ランキング】

1位：セブンイレブン（アメリカ発祥、1991年にセブンイレブンジャパンが本家を子会社化して日本企業に）
2位：サブウェイ
3位：マクドナルド
4位：公文
5位：KFC
6位：ピザ・ハット
7位：グループカジノ（フランスの小売りチェーン）
8位：バーガーキング
9位：カルフール（フランスのスーパーマーケットチェーン）
10位：ドミノ・ピザ

「世界で最もフランチャイズ店舗が多いのはマクドナルドではなくセブンイレブンなのか…」海外の反応:らばQ(2016年06月24日 12:39)より


●世界で通用する公文式のすごさ

　公文式はすごいって話は過去にちらっと出てきたことがあります。タイトルに入っていませんが、検索したら企業の海外進出戦略の成功例.　～ヤマハ、大塚製薬、ソニー～ですね。

　もの以外を作るのが非常に下手だと言われている日本において、公文式は稀有な成功例です。

「ヤマハ音楽教室」はなぜ世界で通用するのか？(日経ビジネスオンライン)

今後の日本産業再生のキーワードの1つは「コンテクストの創造」であり、それは複数の分野が新しいストーリーを作ることである。単にアニメと菓子を一緒に売ればよいという話ではない。異なった商材においても、考え方が共通している――。そう消費者が自然に感じ取れるようでないといけない(中略)

通常、コンテンツビジネスの範疇に入らないが、以前にこのコラムで書いた「世界の親が公文式に熱狂する理由」も、上記のコンテクスト創造と近いものだと思っている。教育メソッドは「考え方」を伝えている。よって、あらゆる領域を横断する「エッセンス」を含んでいる。ところで、「欧州で誕生したモノやコトとは所詮、互角に戦えない」という意見を聞くが、本当にそうなのだろうか

●誇ることができないセブン-イレブンの店舗数の多さ

　一方、セブン-イレブンはアジア、特に日本で稼いでいることが指摘されていました。

（投稿者）ほとんど日本の影響だね。もちろん他のアジア諸国にも多くのセブンイレブンがあるけどね。
企業の統計によると、北米には10500店舗ある。そこからメキシコの1900店舗とカナダの500店舗を除くと、合衆国だけなら8100店舗となる。これは1214平方kmおきに1軒ある計算。
比較すると、日本に17800店舗もあり、これは21平方キロメートルごとに1軒という多さである。

　ただ、セブン-イレブンの数の多さは明るい話にはならないんですよね。

　セブンイレブンのドミナント戦略で店同士が共食い、オーナーに負担で書いたように、この店舗数の多さのせいで追い込まれているオーナーがいます。

　例のゴタゴタで辞めた鈴木敏文・セブン＆アイ・ホールディングス会長は在任時、「市場規模からみた適正店舗数があるのでは？」と聞かれて「そんなものはありません」と言い切っています。


【クイズ】今回のランキングで日本国内のセブン-イレブンの店舗数は17800店という数字を採用しています。鈴木敏文さんはセブン＆アイ・ホールディングス会長時代に、このセブン-イレブンの国内店舗の適正な数について何と答えていたでしょう？

(1)2万店
(2)3万店
(3)そんなものはありません

【答え】(3)そんなものはありません


　「（セブンーイレブンが）2万店になるのは確実で、3万店、4万店になるかもしれない」と言っていましたが、これはいくらでも増やせるという意味だと思います。

　当時も書いたように、同じ地域にセブンイレブンが1店あるより、3店ある方が1店あたりの利益が上がるといった説明を過去にセブン-イレブンはしていました。増えれば増えるほど儲かるという主張です。

　ただ、実際にはそうなっていないのでオーナーに負担が行っているところがあるわけなのですが、鈴木会長はオーナーの負担などお構いなしのご様子。

　鈴木会長が辞めて多少変わるかもしれませんけど、セブン-イレブンはとんでもない企業だと思っています。


【本文中でリンクした投稿】
　　■企業の海外進出戦略の成功例.　～ヤマハ、大塚製薬、ソニー～
　　■セブンイレブンのドミナント戦略で店同士が共食い、オーナーに負担

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