2019/07/01:
●沖縄の島にんじんを食べました!でも味は正直言うと…
●命薬(ぬちぐすい)として重宝されてきた中城村の特産品
●「命の水」が語源とされるけど、ウイスキーって実は単なる水の意味?
2021/01/25:
●アイルランド語発音はウイスキーと似てない?発音が下手で誤解か
●沖縄の島にんじんを食べました!でも味は正直言うと…
2019/07/01:沖縄の島にんじんというのがあったので、食べたことない野菜はとりあえず食べてみる!という私は食べてみました。見た目は細長くって、スタンダードな人参とかなり違いますね。色は結構差がありますが、かなり黄色い個体が多く、これもまた赤みのあるいつもの人参とは異なります。
最初、食べたときに固くて癖があると思いました。ただ、これは単に加熱時間が短かったためかもしれません。もっと加熱してから食べると柔らかくなってクセが減りました。珍しいので満足ではあったものの、個人的には、正直めちゃくちゃおいしいとは思わず…。珍しいという時点で、食べていて楽しいですけどね。
あと、私は大根でもブロッコリーでも葉っぱがついてきたら全部食べちゃいますので、島にんじんの葉っぱも当然食べています。葉っぱもにんじんぽさがある感じで、かなり独特…という印象を受けました。ただ、よくよく考えてみると、普段売っている人参は葉っぱがついてこないので、普通の人参もそういう味なのかもしれません。
●命薬(ぬちぐすい)として重宝されてきた中城村の特産品
島にんじん | OIS 沖縄観光インフォメーションサービスによると、島にんじんは、那覇市と沖縄市の間に位置する中城村(なかぐすくそん)の特産品。方言名は、チデークニ。黄色い大根といった意味で、ごぼうのように細く、鮮やかな黄色い色が特徴だとのこと。やっぱりこの色と形は特筆性がありますよね。
中国から伝わり、戦前から生産が行われるようになったと考えられており、約120年の歴史を持つとありました。でも、むしろ120年だと歴史的にはそう長くもないかもしれません。収穫時期は、11月から2月という寒い時期。体を温める効果が期待できるとされており、カロチンが豊富とも書かれていました。
抗酸化作用を持つリコピンの含有量は、一般のニンジンよりも豊富で、昔から「命薬(ぬちぐすい)」として、重宝されてきたとあります。この「ぬちぐすい」って言葉自体は、島にんじん以外のところでも聞いたことがありました。
●「命の水」が語源とされるけど、ウイスキーって実は単なる水の意味?
で、私が知っていた「ぬちぐすい」は、なんだろうと考えてみると、単に馬の名前でしたわ。1勝馬で全然有名ではないのですが、早い時期に勝ち上がったため、重賞にも出走しており覚えていました。父デヒアで母はメロンパン(母父シアトリカル)なので、特に父母の名前から連想された名前ではなさそうです。
「ぬちぐすい」の意味は、すでに「命薬」と書かれていたことでわかるように、命の薬、長寿の薬の意。薬になるほどの効果がある食物、薬になるくらいおいしいという表現としても用いるそうで、島にんじんの場合もこちらでしょう。(
ヌチグスイとは何? Weblio辞書より)
あと、お酒関係でも「ぬちぐすい」って言われることなかったっけ?と検索。ただ、ざっと見た感じ、お店屋さん関係で何店か出てくるだけで、特に泡盛などのお酒のことを「ぬちぐすい」と呼ぶといった説明は見つかりませんでした。
で、うーん…と考えると、ウイスキーの語源との混同かもしれないと思いつきます。
Wikipediaによると、"whisky" または "whiskey"の名称は、蒸留アルコールを意味するラテン語の "aqua vitae" (アクア・ヴィテ)に由来。これは「命の水」という意味だと言われています。
この時点での呼び名はウイスキーとは全然繋がりません。これを知るには、まず、スコットランドやアイルランドにアルコールの蒸留技術が伝わると、ゲール語やアイルランド語に逐語翻訳されて、"uisge beatha" や "uisce beatha" (ウィシュケ・ビャハ)に変化したという説明が必要になります。この時点では同様に「命の水」の意です。
さらにその後、「水」の部分 "uisce" または "uisge" (ウィシュケ)が訛って "whisky" (ウィスキー)になった…と考えられているんだそうな。これだとウイスキーという名前そのものは、単なる「水」って意味になっちゃいますので、ヘンテコな感じがしますけどね。携帯電話の略が「ケータイ」になったような雰囲気でしょうか。
●アイルランド語発音はウイスキーと似てない?発音が下手で誤解か
2021/01/25:本を読んでいてアイルランド語の水を上記とは違う「イシュカ」と発音すると書いているのを見つけたので検索。ネットでもそう書いている事例を発見しました。
ウイスキーは実はアイルランドから来たということご存知ですか? — 巨人のシチューハウスでは、以下のように書かれています。
<アイルランド語でウイスキーは「Uisce Beatha イシュカ バハ」。 Uisce=水 Beatha=生命 という意味があります。しかし、イギリスやアメリカの人たちがアイルランド語の正式な発音ができませんでしたので、みんなは「ウイスキー」と呼ぶようになりました>
ついでにアイルランド語の話者について補足。
Wikipediaによれば、実を言うと、現代のアイルランド人の多くは英語を母語としているとのこと。2002年の国勢調査によると、アイルランド人のアイルランド語話者は41.9%でした。アイルランド語と英語は、同じインド・ヨーロッパ語族であるとはいえ、完全に別言語であり当然意思の疎通はできない…ともされていました。
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