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危険だから作らない…で遅れる日本製 ロボット掃除機や電気ケトル


 ロボット掃除機や電気ケトルの話をまとめ。<ロボット掃除機は危険だから作らないと言っていたパナソニック>、<危険だから作らない…で遅れる日本製 ロボット掃除機や電気ケトル>、<安全重視で作った日本メーカーの電気ケトルが本末転倒で危険!>などをまとめています。

2023/09/26追記:
●安全重視で作った日本メーカーの電気ケトルが本末転倒で危険! 【NEW】
2019/03/19:
●日立のロボットクリーナー「ミニマル」が虫っぽすぎてすごい


●7~8割が満足…日本人はロボット掃除機の虜になっている?

2016/9/4:ロボット掃除機の満足度が高いというアンケートがありました。これを紹介していた記事も、使い出したらもう手放せない!? ロボット掃除機利用経験者の76.5%が「満足」 J-CASTトレンド / 2016年6月8日 16時55分というタイトルです。

 アイロボットの日本総代理店であるセールス・オンデマンドは、「ロボット掃除機利用経験者調査」の結果を発表しました。調査に協力した600人のうち76.5%が「満足している」または「概ね満足している」と回答しています。

 ロボット掃除機の必要度について、最も近いと思われる回答を1つお選びください」という問いに対しては、25.0%が「ロボット掃除機が生活に不可欠」、47.5%が「ロボット掃除機を必要とすることが多い」とそれぞれ回答。一方で、「ロボット掃除機はあまり必要でない」は23.8%、「ロボット掃除機はまったく必要ない」は3.7%にそれぞれとどまったそうです。


●ロボット掃除機は危険だから作らないと言っていたパナソニック

 で、思い出したのが、ロボット掃除機なんか作らないと日本の家電メーカーが否定的だったことです。ただ、過去に読んだ記事<【ビジネスの裏側】日本の家電各社が「ルンバ」を作れない理由 国内製造業の弱点はそこだ!!>( MSN産経west 2012.2.11 18:00(阿部佐知子))を読み直してみると、日本の家電メーカーみんなが言っていたわけではなく、パナソニックだけでした。

 あと、これは産経新聞の記事です。産経新聞が「日本の製造業はリスクを嫌う」と批判的に書いている記事だった、というのも記憶に残っていなくて意外に感じるものでした。右派の産経新聞ではなくリベラル系などの他紙が書いていれば、「左翼マスゴミの日本叩きだ」と批判されるような内容です。

<米アイロボット社の「ルンバ」に代表される円盤型の掃除ロボットが人気を集めている。家電量販店に特設コーナーが登場するほどのヒット商品にもかかわらず、日本の家電各社は発売に二の足を踏む。なぜ、パナソニックやシャープなどは掃除ロボットを発売しないのか。そこにはニッポンの製造業が抱える、ひとつの弱点が見え隠れする。(中略)
 現在は東芝は外部に製造委託して商品化しているほか、韓国など海外数社が販売している。日本では未発売だが、韓国サムスン電子、LG電子も参入する家電業界における有望市場だ。(中略)
 技術力で世界の家電業界をリードしてきた日本メーカーが、どうしてルンバ発売から10年以上が経過しても同様の製品を製造しないのか>
http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/120211/wec12021118000001-n1.htm

 記事によると、パナソニックの担当者は「技術はある」と強い口調で話しながらも、商品化しない理由について「100%の安全性を確保できない」と説明。例えば、掃除ロボットが仏壇にぶつかり、ろうそくが倒れ、火事になる…などといった危険があるためだとしていました。 

 これ以外にも、「階段から落下し、下にいる人にあたる」「よちよち歩きの赤ちゃんの歩行を邪魔し転倒させる」などと説明。一方、記事では、確かに「安全性」は大事だというのはわかるが、<日本の製造業は「リスクを極端に嫌う」傾向が強いため、開発の技術力がありながら、獲得できる市場をみすみす逃しているケースも指摘されている>と批判的でした。


●デモ機から実に12年…パナソニックもやっとロボット掃除機分野に参入

 産経新聞は書いていませんでしたが、パナソニックは上記記事のずっと前からデモ機は作っていたようです。掃除用ロボット - Wikipediaでは、以下のような記述がありました。

<製品化はされなかったが、パナソニックは2002年3月、日立が2003年5月にロボット掃除機のデモ機を発表した[9][10] 。パナソニックの試作機は世界で初めて安全系および集塵系センサを搭載した一般家庭向けの自動掃除ロボットだった>

 デモ機から実に12年、2015年になってやっとこパナソニックもロボット掃除機の販売にこぎつけます。よく言われるように日本企業は行動が遅いですね。

<2002年にデモ機を発表したパナソニックは2015年3月に「RULO(ルーロ)」を発売してロボット掃除機に参入。ほとんどのロボット掃除機が円形なのに対しルーローの三角形の形状を特徴とする>


●全ての家事をロボットや自動家電で任せたい…日本の需要は大きい

 実を言うと、最初の記事では、掃除機以外の家電ロボットについても需要があると感じさせる話がありました。ここでまた日本企業が置いて行かれるとなると困った話です。
「家事を自動家電やロボットに任せたいと思いますか」に対する反応も興味深い結果だった。26.5%が「出来るなら全ての家事をロボットや自動家電で任せたい」を選び、41.5%が「概ねの家事はロボットや自動で任せ、一部を自分で行うくらいがいい」と答えた。「自分で家事を行うことが中心だが、一部をロボットや自動で任せたい」も28.7%いた。「家事は自分でやるほうがいいので、家電任せにしたくない」は3.3%しかいなかった。

 それから、自由回答の「残業して帰って来ると家族は寝ていてもルンバだけが動いていていじらしかった」「健気に働く姿を見るとその時間、自分も一緒に、他のことをして働きたくなる」という「人間的」な話を見ていて思い出したのが、AI(人工知能)です。

 テクノロジーの発展で貧富の格差が拡大 ネオ・ラッダイト運動に繋がるか?で書いたように、グーグル系の企業が「人間に勝つのは少なくとも10年後と言われていた囲碁」で勝ってしまいました。囲碁のAIにとっての難しさは将棋とは全然レベルが違うのだそうです。

 しかも、ご存知のように、その後世界一クラスの人にまで勝ってしまっています。(関連:アルファ碁、世界トップ級イセドルに勝利 実は囲碁が弱い日本人)

 したがって、AIではロボット家電以上に日本と世界の差は大きいと思われます。何かどんどん日本は置いて行かれている感じですね…。


●危険だから作らない…で遅れる日本製 ロボット掃除機や電気ケトル

2021/11/07追記:そういや、電気ケトルも危険だから作らないと言っていた気がしたので検索。安全軽視で突き進んじゃうのも問題と言えば問題なのですが、ここらへん日本企業はかなり慎重ですね。ただ、一方で安全不正や欠陥製品(タカタの殺人エアバッグ、デンソーメガリコールなど)やガバガバセキュリティなどもあるので、安全重視とも言えない感じ。言い訳しているだけのような気もします。

 さて、本題の電気ケトルの話。検索してみると、私が以前読んだ記事は、コラム: そこが知りたい家電の新技術象印「電気ケトル CK-BA10」ですかね。2008年というえらい昔のニュースでした。意外なことに、日本の大手ポットメーカーからは、電気ケトルは商品化されておらず、象印マホービンが初参入したという内容の話です。

<「実は、日本のメーカーは、電気ケトルを『出せなかった』んですよ」
 象印で電気ポットと電気ケトルの商品企画を担当する、商品企画部の西広嗣さんはそう切り出した。出せなかった理由とは安全性だ。 (中略)
 あくまで「やかん」なので、給湯口には、ふたに類するものがない。ひっくり返せば、そのままお湯が漏れだしてしまう。
「電気ケトルというのは、要は、机の上にガスレンジを置いて、やかんを使っているようなものです。沸かしたてのやかんを机の上に置いている、と思えば、危険だ、ということがおわかりいただけるんじゃないかと思います」 >

 じゃあ海外では事故だらけなのか?と言うと、「彼らは慣れているから」という説明。となると、日本で海外メーカーの製品を売る小売店は外道な気がしますし、なぜ売るのが許されているのか?という不思議に思います。実際には、出せなかったということではなく、JIS規格適合を考えると作る魅力がなかったということなのでしょう。

 その後、日本メーカーではJISマーク表示や検査不正をする企業が相次いで判明しているのですが、ここでは、JIS規格などでポット類の安全基準があり、これに従うと電気ケトルを作るメーカーが象印マホービンの前には出てこなかったという説明。沸かしたての状態で機器を触っても一定以上の温度にならず、転倒させても、中の熱湯が漏れ出さないという基準だそうです。これ自体は良い考え方ですけどね。

 なお、私は日本メーカーが電気ケトルに後ろ向きだったのはコスト面だと思っていました。電気ポットと比べて単純なために安く、日本メーカーが作るメリットが少ないのです。これに加えてさらに高度な安全基準で作れば、利益はほとんどなさげ。ただ、電気ポット市場が縮小する一方で電気ケトルの方が伸びているため、象印マホービンも参入することにした…という説明でした。


●安全重視で作った日本メーカーの電気ケトルが本末転倒で危険!

2023/09/26追記:以前書いたように、日本メーカーがなかなか電気ケトルを作らなかったのは安全性のためとされていました。その後はその安全性を考慮して、転倒させても中の熱湯が漏れ出さないという電気ケトルが登場。当時書いたように、こうした考え方は悪くありません。

 工場や現場の安全の考え方として、「注意すれば大丈夫」は三流。より望ましいのは、不注意な人であっても安全にできるやり方です。電気ケトルを倒しても熱湯が流れ出ない設計にする…というのは、こうした考え方で言うと、素晴らしいもの。海外の考え方が三流、日本が一流です。

 ところが、最近購入した日本メーカーの電気ケトルを使って、これが机上の空論というか、本末転倒というか、全然思惑通りになっていないことがわかりました。他社だと違うのかもしれませんけど、私が使っているのはタイガー。製品番号はPCI-G100で「わく子」という名前がついている製品です。

 中国製ですが、設計思想はおそらく日本基準で、「転倒流水防止構造」「安心・安全設計」と書かれており、いかにも安全そう。ところが、使い始めて最初にお湯を注ぐときにいきなり熱湯が漏れ出てビビりました。なぜ?と思うと、蓋がうまくハマっていなかったんですよ。私はこれ、その後も何度もやっています。蓋がかなりハマりづらいのです。

 以前使っていた海外メーカーの製品だとこんなことはなかったのでびっくりしました。これはどうも「転倒流水防止構造」が原因っぽい感じ。どういうこと?と思うでしょうが、倒れても流れ出ないようにゴツくなっている蓋が、そのゴツさのせいか、強く押し込んできっちりとはめ込まないと閉まらないのです。

 紛らわしいことに、これ、「ガチッ」と音がしてもハマっていないことが多々あるんですよ。本当、いかにも「閉まりました!」という感じのいい音がするんですよね。でも、ちゃんと閉まっていない…という。返事だけは元気良くていかにも仕事ができそうだけど、実際はさっぱり仕事ができない、さわやか若手社員のようです。

 私はこの名演技に騙されて蓋が閉まったと勘違いし、熱湯がこぼれる…というのを何度もやっています。「注意しないお前が悪い」と思うかもしれませんけど、これが前述した「注意すれば大丈夫」という三流の安全の考え方。私はうっかりが多いので特別でしょうが、子供やお年寄りも危ないと思いますね。

 しかも、これ、海外メーカーの電気ケトルでの「注意すれば大丈夫」より悪いんですよ。海外メーカーの場合熱湯がこぼれるのは倒したときだけ。しかし、タイガーの場合、普通に使ってこぼれます。余計危ないですわ。最悪です。有事の「転倒流水防止」を気にしすぎて、平時から危ないという本末転倒なことになっています。


●日立のロボットクリーナー「ミニマル」が虫っぽすぎてすごい

2019/03/19:日本のロボット掃除機の話ということでここに追記。日立の出したロボットクリーナーが虫っぽさが「すごい」と思って紹介したくなりました。時間が経ちすぎて最初どの記事で見たか忘れて、虫っぽさが伝わらないかもしれませんが、商品画像としてはこんな感じ。「ミニマル」って名前はかわいらしいんですけどね。足が生えているのがキモいです。






 【家電製品ミニレビュー】ツンデレロボ!? 日立のロボット掃除機「ミニマル」の実力をチェック - 家電 Watchによると、これは2016年末の発売。最近じゃなかったんですね。また、パナソニック同様に時間がかかった模様。メーカー曰く「開発に13年かかった」とのことで、「ん~、ちょっとかかりすぎじゃない?」とツッコまれていました。

 作者のテスト結果も「ビミョー」といったもの。壁際やコーナーは何度も繰り返して掃除するのですが、2回に1回は掃除漏れが出てしまう感じだったそうです。充電ステーションに帰れず行き倒れになっている場合もあるとのこと。こういうレビューとしては珍しい辛いレビューです。

 ただ、良いところ探しはあります。コーナーに関しては、直径が小さくブラシが長いため、隅っこに溜まりがちなホコリや砂ゴミをキレイに掃除できるのが特徴だとのこと。また、ぶつかった瞬間バンパーセンサーで検知するため、軽いゴミ箱のようなものでも、引きずらない点はよくできていることなどを挙げていました。

 また、最大の特徴は、小さいこと。また、動きが機敏で足が速いのも特徴。これらの特徴がまた虫っぽさを増している気がしますが、たいていのイスの脚の間を抜けられて掃除してくれます。一方で、狭い場所にもスイスイ入ってしまうため、出られなくなるリスクも高いというデメリットも。ふだんの掃除は自分でやって、ロボット掃除機はサブで使うぐらいのライフスタイルにあう製品であり、ロボット掃除機メインとなるとルンバに軍配があがる、とまとめられていました。



【本文中でリンクした投稿】
  ■アルファ碁、世界トップ級イセドルに勝利 実は囲碁が弱い日本人
  ■テクノロジーの発展で貧富の格差が拡大 ネオ・ラッダイト運動に繋がるか?

【その他関連投稿】
  ■「サムスンだけ勝手にやってろ」有機EL技術が日本より韓国で先行した理由
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