大気中の酸性度汚染は産業革命以前のレベルまで回復 - GIGAZINE 2016年09月21日 08時00分00秒
コペンハーゲン大学はグリーンランドの氷床からこれまでの気候と大気組成を調査するというユニークな研究を発表しました。氷床は積雪によって構成され、溶けずに圧縮されていくという性質を持っています。もともと氷床にドリルで1km級の穴を空けることで、気候の変化・温室効果ガスの濃度・大気汚染の度合いなどを1年ごとの年層から分析するという手法が知られており、氷のコアの伝導度を計測できる機器を使えば、過去12万5000年にわたる最終間氷期のころまでさかのぼって気候の状態を分析することができるとのこと。
一方で、この測定方式では氷床の最上部から60メートルまでは氷が圧縮されていないため、過去100年間の酸性度を調べるのは難しかったそうです。しかし人間が大気汚染に大きな影響を与えたのはこの100年間であるため、コペンハーゲン大学は分光計を使って直接氷の酸性度を測定するという新手法を使った研究結果を公開したとのこと。(中略)
研究チームは「産業の発展による大気の酸性度汚染は1930年ごろから始まり、1960年代~70年代にピークを迎えましたが、近年までに酸性度が劇的に低下していることを突き止めました」と説明。これはヨーロッパとアメリカが1970年代に採用した大気浄化法の結果によるもの。「大気中の酸性度は1930年代以前のレベルまで元に戻っている」と、研究者のHelle Astrid Kjar氏は話しています。
産業革命 - Wikipedia
産業革命(さんぎょうかくめい、英: Industrial Revolution)は、18世紀半ばから19世紀にかけて起こった一連の産業の変革と、それに伴う社会構造の変革のことである。
第二次産業革命 - Wikipedia
第二次産業革命(だいにじさんぎょうかくめい、英: Second Industrial Revolution)は、産業革命の第二段階を表現するために、歴史家によって用いられる言葉である。通常、年代は1865年から1900年までと定義される。(中略)
第二次産業革命は、技術や社会的な見地から見てイギリスに始まった産業革命とここで区切られると言うようなはっきりしたものがある訳ではないが、産業革命の第二段階として定義されている。実際に19世紀の中頃からという説があり、この時期は鉄道や蒸気船が発達し、鉄鋼業ではベッセマー法やジーメンスの平炉という大きな技術革新が起こった時であり、その始まりは1871年に始まる10年間とされている。
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