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岡山県・富山県・熊本県などで用水路死亡事故が多いのはなぜ?


 用水路の話をまとめ。<岡山県・富山県・熊本県などで用水路死亡事故が多いのはなぜ?>、<転落防止策は全然されず放置…農家も対策に反対する理由>、<用水路が多いと、海から遠い地域でむしろ津波が早く来る!>、<洪水などで冠水してから避難では遅い!側溝やマンホールで死ぬ理由>などをまとめています。

2023/12/24追記:
●自転車で走行中に誤って用水路に転落か?死亡事故が相次ぐ 【NEW】


●ときどき死亡事故がある用水路 覆いがなくガードレールもなしで転落

2020/03/22:用水路による事故、それも死亡事故のような大きな事故というのが、ときおり起こります。例えば、2020年3月21日に愛知県常滑市久米の用水路で自動車の転落事故が起きていました。乗っていた70代ぐらいの男女と40代ぐらいの男性計3人が病院に搬送され、死亡が確認されています。

 警察や消防によると、片側1車線の市道を走っていた乗用車が、前方の軽乗用車を対向車線にはみ出して追い越し、走行車線に戻った際に市道の脇を流れる用水路に落ちたとのこと。乗用車はひっくり返って後輪のタイヤの一部が水面から出ているという、ほとんど水没した状態でした。

 問題だったのは、用水路に覆いがなかったことでしょう。現場は緩やかな右カーブで、ガードレールがない区間でした。午後0時40分ごろということで深夜だったため、ひょっとしたら用水路がどうなっているかも把握できなかったのかもしれません。


●用水路死亡事故が多いのは岡山県・富山県・熊本県・埼玉県・香川県など

2018/11/08:何年か前にも用水路の話をやったと思ったのですけど、うちでは未紹介だったみたいでブログ内検索でも出てきません。そのときの話では、岡山県がヤバイ!と言われていました。柵がまったくなくてトラップのようになっており、殺人用水路的にマジで危ない用水路だったのです。

 今回の記事も、用水路での死亡、年100人超 目立つ岡山・富山・熊本:朝日新聞デジタル(岡野翔 2018年11月6日10時06分)というもので、やはり岡山県の名前が先頭に。

 朝日新聞が47都道府県に用水路での死亡事例を尋ねて調べたのが、以下の数字。都道府県ごとに集計方法が異なり単純に比較できませんけど、各自治体が把握しているだけで17年度までの3年間に少なくとも計339人が亡くなっていたことなどがわかりました。

<3年間に用水路事故で亡くなった人>
岡山(73人)
富山(68人)
熊本(43人)
埼玉・香川(14人)
秋田(13人)


●岡山県・富山県・熊本県などで用水路死亡事故が多いのはなぜ?

 用水路事故が多い地域は、単純に用水路が多いということがあるようで、記事ではその理由が書かれていました。以下のように用水路が多い理由というのは、各地で多少異なるようです。

岡山など瀬戸内海沿岸部 過去の干拓で張り巡らされた用水路が市街地に残る
富山 農村部などでは水田地域に住宅が点在
熊本や埼玉 農地で宅地開発が進んだ地域が目立つ

 用水路は水が浅いので、それほど問題ないように見えます。ただ、浅いというのも逆に問題みたいですね。奈良県立医科大の羽竹勝彦教授は「水深が浅く幅が狭いため、側壁や底に頭や首を打ちつけて大けがを負い、倒れたまま気を失ったり体がはまって起き上がれなくなったりすると、水を多量に吸い込んで死に至る」と指摘。


●転落防止策は全然されず放置…農家も対策に反対する理由

 一方で、柵やふたの設置といった転落防止策はなかなか進まないといいます。市町村などの管理者側の担当者の多くは「全区間に対策を施すには費用がかかりすぎる」と説明。そういうときこそ国の出番だと思うのですけど、政治家はこういう実際に死亡の危険性があることにはお金を使わず、趣味みたいなことには一生懸命税金を使っています。不思議です。

 ただ、用水路の場合は、なんと普段用水路を利用する農家らも対策に反対するとのことでした。対策したからと言って、農家が損するとは思えません。なぜ?と不思議で、予想ができませんでした。ただ、理由はありました。記事によると、掃除などの作業に支障があるというのが反対理由だといいます。

 私は北海道の田舎出身ですが、大きな用水路の場合は子供が入れないように柵がしてありました。掃除などの作業に問題があるようには見えなかったです。北海道の場合は人口密度が低く、ゆったり作れているというのもあるんですかね。多くの用水路では、人命を優先すると、農家にとって面倒くさいことになるのかもしれません。


●用水路が多いと、海から遠い地域でむしろ津波が早く来る!

 なお、朝日新聞の別記事岡山)用水路網が津波被害を助長 岡山大が解析(中村通子 2018年3月20日03時00分)によると、岡山の用水路は別の問題もあるとのこと。岡山大大学院環境生命科学研究科の前野詩朗教授(海岸工学)と大学院生の工代(くだい)健太さんらは、用水路網が津波被害を助長すると指摘していたのです。

 岡山市南部には細かな用水路が縦横無数に通っています。用水路は周囲の土地と水面の差が小さく、堤防もないため津波による水位変動がわずかでも、水があふれる可能性があると考えられました。ただ、用水路網の影響が、津波被害想定に組み込まれていなかったため、実際にコンピューターでシミュレーション。すると、やはり影響があるとわかりました。

 しかも、一見安全性が高そうな、海や川から遠い地域の方がむしろ浸水が早い、という意外な結果になっているというので驚き。油断していると思うので、非常に注意が必要です。岡山は特に用水路が多いので特殊でしょうが、こうしたシミュレーションは横展開して、他の地域でも防災計画を見直した方が良いかもしれません。


●洪水などで冠水してから避難では遅い!側溝やマンホールで死ぬ理由

2021/08/10追記:<危険な溺水トラップ 冠水時の徒歩避難では注意したい 川に落ちることも>(斎藤秀俊 一社法人水難学会会長、国大法人長岡技術科学大学大学院教授 2021/7/3(土) 13:32)はマンホールや田畑などの危険性を伝えた記事。本文中で「用水路」という言葉は出てきていません。ただ、側溝というのも危険なものに含まれており、考え方としては用水路も同じだと思われます。
https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohidetoshi/20210703-00246163

 斎藤秀俊教授は、道路が冠水して泥水などで覆われると、道路やその周辺にある危険性が全く見えなくなると指摘。フタのあいたマンホール、増水した河川、側溝、田畑などがそういった危険なものだそうです。こういった危険性を溺水トラップと呼んでいるそうですが、危険なわけない!と誤解する人が多そうなものばかりですね。

 この中では、まず、マンホールの話から。マンホールの蓋なんかそうそう開かないだろう!と主張する人が多そうなんですが、結構開いちゃうそうです。洪水の時、水は河川から溢れるばかりでなく、河川に流れ込むことができない雨水が下水路を逆流して、マンホールから吹き出すために開くとのこと。しかも、脱出はほぼ不可能だといいます。

 実際、避難途中にマンホールのトラップにはまった事故が過去にあったとのこと。なぜ脱出できないかと言うと、体が垂直になり、例えば背浮きになるように体を動かすことすらできなくなるため。沈みやすい体勢しか取れないんですね。このため、背負っているリュックサック(避難袋)の浮力か、手に持っている空のペットボトルの浮力を使うように言われていました。

 ただ、そもそも冠水時は外出しない…というのが大原則。水に浸かったくらいで大げさな!と勇ましい人ほど言いそうなのですが、水があるといろいろなものが見えなくなるんですね。実際、避難中に道路脇の側溝に落ちる事故が過去にあったとのこと。また、川があふれると、どこに斜面があるかもわからず危険だといった話もありました。

 また、田んぼを見に行って亡くなる人は、<河川敷でも田畑に接する道路でも、このような場所が冠水した時、川や田畑側に落ちてもすぐに上がってこられません。それはまるでため池に転落したかのようです。斜面には草が生えていて、その斜面に水がかぶると人は滑って上がれなくなります>というパターンだそうです。


●自転車で走行中に誤って用水路に転落か?死亡事故が相次ぐ

2023/12/24追記:水路での事故を集めていたらキリがないんじゃないかと思いますが、たまたま目にとまったので紹介。愛媛県についての別記事を読んだときに関連記事で出た記事なので、水路死亡事故が多いのは岡山県・富山県・熊本県・埼玉県・香川県などではなく、愛媛県で起きた事故でした。

<愛媛県新居浜市で20日午後、水路に自転車とともに転落している高齢男性が見つかり、その後に死亡が確認されました。(中略)水路は幅約1メートル深さ約0.9メートル。高齢男性は顔などを打っていて市内の病院へ運ばれ、発見から約1時間20分に死亡が確認されました。>
https://news.yahoo.co.jp/articles/a62bc5b517676673a4ecba9d0024f86a4df53f22

 短いのでもうひとつ…と検索すると、同じ四国の香川県の事故がトップで出てきました。香川県の場合は、用水路の死亡事故が多いと以前から言われてたところですね。<高齢男性が用水路に転落 搬送先の病院で死亡確認【香川】 | ニュース 岡山・香川 | RSK山陽放送>(2023年12月19日)というニュースでした。

<きょう(19日)午後5時過ぎ、香川県三木町氷上の県道小蓑前田東線沿いにある用水路に高齢の男性が転落しているのを、付近を通行してた人が発見し「自転車の自損事故で人が溝に落ちている」と消防に通報がありました。男性は救急搬送されましたが、約40分後に搬送先の病院で死亡が確認されました。>
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rsk/903474


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