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商品が売れない時代に売れる9つのモノ AIが提供できない価値とは何か?


 『〈インターネット〉の次に来るもの―未来を決める12の法則』という書籍についての話ですが、「〈インターネット〉の次に来るもの」というタイトルに反して、既に現実となっているものの話が出てきます。

 この書籍は、商品が売れないと嘆いている人たちへの福音となるかもしれません。AIが提供できない本当に価値があるものの話や、コピーしなくてもコピーできない8つのモノに価値があるといった話が出てきます。(2016/10/15)

2018/02/01追記:ネットで見れるのに…たつき監督の高額DVDがバカ売れした理由


【クイズ】小峰隆夫さんによるIT化と過疎T化に関する説明として正しいものは?

(1)IT革命が進めば、遠隔地でも同じ情報を同じコストで得ることができるようになるから、経済活動や人口の分散が促進される。
(2)IT化の進展で人間同士が対面で得る暗黙知は逆に価値が上がっていき、過疎化が進む。
(3)都市部への人口移動が特に加速しているのは要するに「便利だから」なので、ITの活用は過疎化を解決しないまでも、遅らせることは可能だ。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

〈インターネット〉の次に来るもの [ ケヴィン・ケリー ]
価格:2160円(税込、送料無料) (2016/10/15時点)



●今読むしかない!『インターネットの次に来るもの』

 久々にこれは絶対読みたい!と気になる本を見つけました。『〈インターネット〉の次に来るもの―未来を決める12の法則』という本です。皆さんもそう思っているようで、中古本の価格も高くなっています。

 私が知ったのは、以下のダイヤモンド・オンラインの記事。これによれば原題は、“Inevitable”(不可避)なんだそうです。

インターネットの次に来る「不可避」な12の変化とは何か? ~『インターネットの次に来るもの』(ケビン・ケリー著)を読む|イノベーション的発想を磨く|ダイヤモンド・オンライン 2016年10月15日 文/情報工場シニアエディター 浅羽登志也

 この不可避なテクノロジーの例は後に示しますが、例があるというのは既にかなりこのテクノロジーが現実となっているということです。

 そういう意味では、『〈インターネット〉の次に来るもの』という邦題は悪いですね。既に不可避なものとなっているものを、次に来るものだと捉えるのは間違っています。

 遠い未来の話ではなく、今すぐそこまで迫っている未来でしょうから、今読むしかない!とも言えます。まあ、別に焦らせるわけじゃありませんけど、テーマ的には早ければ早いほど良いというものです。

 さて、具体的な話なのですが、新しい12のテクノロジーが「不可避」であることを知るために、まず過去のテクノロジーで不可避であったものと、不可避ではなかったものについて見てみましょう。
 たとえば自動車というテクノロジーの発明は、「人は移動に自動車を使うようになる」という「不可避」な流れを生んだ。その新たな流れが、当時の人々の生活や社会を一変させた。

 しかし、生産される個々の車や、そこから派生した新たなライフスタイルやビジネスのかたちは、すべて必ずしも「不可避」なものではない。さまざまな可能性による多様な選択肢の中から、われわれが選んできたものだ。

 自動車の発明により馬車が廃れ、御者や馬具作りの仕事はなくなった。この流れは不可避だった。馬具メーカーだったエルメスは、この不可避な流れを捉えた。そして人が自動車を使うようになるプロセスの先に、長距離旅行が流行ることを予測。その予測をもとに、旅行用の鞄や財布などの皮革製品に事業の軸足を移して大成功した。この事業転換による成功は不可避なものではなかった。エルメスの優れた視点があってこそのものだった。

●不可避なテクノロジーの例:「トラッキング」と「コグニファイング」

 で、お待ちかねの12のテクノロジーなのですが、全部は載っていませんでした。ダイヤモンド・オンラインの記事で載っていたのは、「トラッキング」と「コグニファイング」というもの。
 われわれの日常生活では、Twitterやfacebookなどのソーシャルメディアでの発言や、Googleでの検索履歴、amazonでの購入履歴はもちろん、自家用車や公共交通機関での移動記録や、スマホによる位置情報や通話記録、一日の歩数や体温などの健康情報まで、さまざまな情報が「トラッキング」されている。

 これらのわれわれ自身に関するさまざまなデータに対しては、「コグニファイング(=認知化)」のプロセスが可能になる。

 この「トラッキング」と「コグニファイング」の具体的な例が、有名なアメリカのスーパーのエピソードです。
 2012年にアメリカでこんな「事件」があった。

 ある女子高校生の家に、彼女宛てでベビー服のダイレクトメールが送られてきた。それを受け取った父親が「高校生の娘に妊娠を勧める気か!?」とかんかんに怒ってスーパーに抗議をした。そのスーパーでは、顧客の購入履歴をコンピュータで分析していた。彼女の最近の購入品目を解析した結果、過去の妊婦の購入パターンと一致した。その結果、妊婦向けのダイレクトメールを自動的に発送したということだ。

 不審に思った父親が娘と話をしてみると、彼女が本当に妊娠していたことが発覚。一緒に暮らしている父親よりも、スーパーのコンピュータの方が娘のことをよく「理解」していたというオチだ。

 不愉快な話に思えますが、一方で賞賛を浴びる「トラッキング」と「コグニファイング」もあります。つい最近話題になった東京大学医科学研究所の例です。(関連:人工知能ワトソンが診断 医師に薬変えるよう助言し患者の命救う)
 膨大な医学論文を学習した人工知能(AI)が、白血病患者を「診断」し、医師に適切な治療法を助言して回復に貢献したという成果だ。AIは、通常の治療法では回復できなかった白血病患者が実は特殊なタイプの白血病であることを、わずか10分で見破ったのだ。

●AIが提供できない本当に価値があるものは何か?

 別の紹介も読みたいと思い、次にアマゾンの感想を見てみました。最初に悪い評価のものを引用しますが、この人も内容そのものは評価しています。訳がまずいという指摘でした。
〈インターネット〉の次に来るもの―未来を決める12の法則

5つ星のうち 3.0ちょっと読みにくい。間延び感は否めない。
投稿者 K.T 投稿日 2016/9/15

マクロな内容でいうととても理にかなっていて、客観的な論理の立証もなされていると思います。
ただ、訳本特有の間延び感がかなりあります。
途中から速読に切り替えました。速読くらいがちょうど良さそうです。

 トップカスタマーレビューはこちら。
唯一コストが増加しているのは「人間の経験」。経験だけはコピーできない
投稿者 ロビーナ 殿堂入りレビュアートップ50レビュアー 投稿日 2016/9/19

著者は、いまこの2016年は
歴史上、何かを発明するのに最良のとき、と明言する。
これほどチャンスが「始まること」が多くて障壁が低く、リスク利得の格差がなくなり、
高収益・高成長が見込めるタイミングはかつてなかった。

だから、いまこの瞬間に始めるべきだ。
いまこそが、未来の人々が振り返って『あの頃に生きて戻れれば!』と言うときだと。

今後30年間に有望なプロダクトやサービスのキーワードは
なっていく(ビカミング)、認知化、流れる、画面で見る、接続、共有、選別、
ミキシングし直して新生(リミックス)、相互作用、追跡、質問、新たに始まる。

(中略)いちばんおもしろかったのは
今後、本当に価値があるもの、唯一コストが増加しているのは
「人間の経験」という指摘。

動いて、足を運んで、人と会って、
自分の目で見る。聞く。感じる。考える。
失敗する。恥をかく。トライ&エラーを続けてつかむ。

人工知能がどれほどなだれこもうと、
いちばん大切なのは「人間の経験」。

経験だけはコピーできない、という言葉を胸に刻んだ。

●むしろ上がっていく「体験」「経験」の価値

 上記のレビューを読んでIT化は過疎化の原因?を何となく思い出しました。IT化の進展で形式知は誰でも得られるようになる分、人間同士が対面で得る暗黙知は逆に価値が上がっていくという話があったためです。

形式知……本を読んだり映像を見たりすれば得られるような知識。
暗黙知……人間同士が対面で情報交換することによって得られるような知識・ノウハウ。


【クイズ】小峰隆夫さんによるIT化と過疎T化に関する説明として正しいものは?

(1)IT革命が進めば、遠隔地でも同じ情報を同じコストで得ることができるようになるから、経済活動や人口の分散が促進される。
(2)IT化の進展で人間同士が対面で得る暗黙知は逆に価値が上がっていき、過疎化が進む。
(3)都市部への人口移動が特に加速しているのは要するに「便利だから」なので、ITの活用は過疎化を解決しないまでも、遅らせることは可能だ。

【答え】(2)IT化の進展で人間同士が対面で得る暗黙知は逆に価値が上がっていき、過疎化が進む。


 あるいは、体験の価値が上がるとも言えるかもしれません。これは、ヒット商品の秘訣:モノではなく体験を売る 五感を使うことが大切などで書いている話です。


●商品が売れない時代に売れる9つのモノ

 レビューの最後に「経験だけはコピーできない、という言葉を胸に刻んだ」とありましたが、この「コピーできない」はキーワードのようです。以下のサイトでは、「コピーできないモノ」に関する引用が多数ありました。
〈インターネット〉の次に来るもの―未来を決める12の法則 - 本と奇妙な煙

コピーできないモノとは
では、コピーできないモノとは何なのか?

 例えば信用がそうだ。信用は大量に再生産はできない。信用を卸しで買うこともできない。(略)

誰か他人の信用を複製することなどできない。信用は時間をかけて得るものなのだ。(略)

ブランドカのある会社は、そうでない会社と同じような製品やサービスにより高い値段を付けることができるが、それは彼らが約束するものが信用されているからだ。信用が手に触れられないものである限り、コピーで飽和したこの世界では価値を増すのだ。


 コピーできないものの例は以下の通り。8つとあったので、たぶん最初に出た「信用」が後で出てくる「信頼性」とは別で最初の一つになっているんだと思われます。タイトルで「商品が売れない時代に売れる9つのモノ」としたのは、既に出てきた「体験」を足して9つです。

(1)信用
(2)即時性
(3)パーソナライズ
(4)解釈 (ソフトは無料でもサポートは有料など)
(5)信頼性
(6)アクセス可能性 (クラウドなど。保管する手間をかけず簡単にアクセスできる)
(7)支援者
(8)発見可能性 (大量の作品の中から傑作を探してきてくれることなど)

 私は上記のうち、「(7)支援者」が一番おもしろいと思いました。
 熱心な視聴者やファンは心の中ではクリエーターにお金を払いたいと思っている。ファンはアーティストやミュージシャン、作家、役者などに、感謝の印をもって報いたいと思っている。そうすることで、自分が高く評価する人々とつながることができるからだ。しかし彼らがお金を出すには、かなり厳しい四つの条件がある。1.支払いが非常に簡単であること、2.額が妥当なこと、3.払ったメリットが明快なこと、4.自分の払ったお金が確実に直接クリエーターのためになっていることだ。バンドやアーティストがファンに無料のコピーの対価として好きな金額を払ってもらう投げ銭制の実験が、そこかしこで始まっている。

 「〈インターネット〉の次に来る~」といったタイトルの印象と違って既に始まっていることでしたが、必読だという点は変わりなさそうです。


●ネットで見れるのに…たつき監督の高額DVDがバカ売れした理由

2018/02/01追記:私が一番興味を感じた「(7)支援者」に関する例かなというニュースがありました。けものフレンズでブレイクしたたつき監督の自主制作DVD「傾福さん」が、Amazon.co.jp「DVDの売れ筋ランキング」で1位になったというニュースです。



 これ単体だと何てことないニュースに聞こえるのですけど、今回特殊なのは、収録されている映像はわずか5分で3400円、なおかつ内容はすでにYouTubeにフル版が公開済み。にも関わらず、Amazon.co.jp「DVDの売れ筋ランキング」で1位になったというのです。
(たつき監督自主制作「傾福さん」AmazonのDVD売れ筋ランキング1位に 5分で3400円、映像はネットで公開済み ねとらぼ / 2018年1月31日 16時50分より)

 ドワンゴがけものフレンズたつき監督交代で隠蔽工作 ランキングなどで情報操作を試みて炎上でやったように、たつき監督は絶大な支持を受けていて、その交代の方針で大騒動となりました。既に映像が見える作品がこれだけ売れるというのも、「支援」の現れのように思えます。

 なお、このケースとは逆になるのですけど、同人誌では販売済みの作品をネットで無料公開することが結構あり、不思議に思っていました。こちらの場合、同人誌を買う人たちは、先のコピーできない8つのモノのうちの「(2)即時性」を買っているとも考えられます。


【本文中でリンクした投稿】
  ■ドワンゴがけものフレンズたつき監督交代で隠蔽工作 ランキングなどで情報操作を試みて炎上
  ■IT化は過疎化の原因?
  ■ヒット商品の秘訣:モノではなく体験を売る 五感を使うことが大切
  ■人工知能ワトソンが診断 医師に薬変えるよう助言し患者の命救う

【その他関連投稿】
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