●ロシアで日本アニメが人気…も暴力過激表現規制で禁止の動き
2021/01/22:ロシアでは近年、日本アニメやマンガが人気になっているとのことです。ただ、一方で、日本アニメを快く思っていないロシア人もいる模様。<日本アニメ人気の露、「デスノート」「いぬやしき」など国内配布禁止 過激表現理由に(産経新聞) - Yahoo!ニュース>(1/21(木) 17:06)というニュースが出ていました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b7b77c2244f79c311b09e93ebe6888fe6930e0e
記事によると、サンクトペテルブルクの裁判所が、日本の複数の人気アニメについて、露国内での放映や配布を禁じる決定を出したとのこと。記事タイトルになっていた「デスノート」や「いぬやしき」の他、「東京喰種トーキョーグール」と「エルフェンリート」も対象となっています。禁止した理由は、暴力や死など過激なシーンの描写が視聴する未成年者らの成長に悪影響を与えるというものでした。
この裁判ですが、訴えていたのは、ロシアの検察当局でした。検察当局が、複数のアニメの配布を禁止すべきだとする請求を裁判所に行っていたのです。裁判結果について、検察当局は「過激な内容を含むアニメが未成年者に自殺などの害を及ぼすということが認められた」とコメントしていました。
●日本アニメを規制したがっているのは誰?~派が批判していた
こうした表現規制やアニメ・ゲーム文化叩きは、左派が熱心という誤解があるのですが、実際は全く逆で、どの国でも右派の方が比較的熱心な傾向にあります。
香川県ゲーム規制条例、賛成したのは誰?ネット工作コメント疑惑もがそういった事例について多数書いた話でした。
今回のケースでも訴えているのは左派やリベラルではなく、前述の通り、政府である検察当局。また背景となっていそうな情報が記事には他にもあり、保守的な専門家を中心に「日本の作品は過激で、未成年者に悪影響を及ぼす」との見解も示されているとされていました。やはり右派が日本アニメを危険視しているのかもしれません。
なお、ヤフーニュースのコメント欄では、<この手の専門家って、自称専門家のフェミニストばかりだよね。感情論や持論じゃなくて統計やデータと言った数字で証明してほしい>として、やはり誤読しているコメントがありました。産経新聞記事では、<保守的な専門家を中心に「日本の作品は過激で、未成年者に悪影響を及ぼす」との見解も示されている>と明記されています。
●日本のアニメがきっかけで親日になる人が増えているのに…
ヤフーニュースのコメント欄は、一般人ではない専門家もコメントを書けます。そこで、軍事アナリストの小泉悠さんが、2011 年連邦法第 436 号「児童の健康及び発達に有害な情報からの保護について」が制定され、法律で子供が目にする可能性のある媒体に暴力、ポルノ、飲酒、喫煙などの描写を載せることが厳しく取り締まられるようになっていることを紹介していました。
小泉悠さんは規制そのものは理解できなくはないとしているのですが、この法律を拡大解釈すれば政権に都合の悪い情報や主張も大体「子供に見せられないから」という理由でシャットダウンできてしまうのが問題だと指摘。一般人のコメントでも思想統制を警戒するようなものが出ていました。
<日本のアニメ・マンガがきっかけで親日になる人が増えているそうだね。特に子供たち世代に。
うがった見方だが、そういった思想を抑制するための規制だったりして。
他の記事で見たがNARUTOなんかも規制対象に入っていて、日本のアニメそのものに対して悪い印象を持たせるような書き方がされていたように感じた>
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