会議関連の話をまとめ。<会議を多くせよ!CIAスパイの工作手口が日本企業そのものと話題に>、<日本の大企業、無駄な会議で年間67万時間と15億円の損失!>、<実は簡単!できる会社がやっている無駄な会議削減、5つの方法>、<「無駄会議をなくすための会議」をやったが会議は減らなかった!>などの話をやっています。
2022/06/26まとめ:
●実は簡単!できる会社がやっている無駄な会議削減、5つの方法
●会議を多くせよ!CIAスパイの工作手口が日本企業そのものと話題に
2016/10/19:
CIA(中央情報局)が敵の組織を破滅に追いやるために潜入スパイに実行させた「愚者の心得」をまとめたマニュアル「Simple Sabotage Field Manual」 - GIGAZINE(2016年08月29日 08時00分00秒)によると、CIAは第2次世界大戦中に敵国にスパイを潜入させて、組織が機能しなくなるよう工作活動を行っていたんだそうです。
その極秘マニュアル「Simple Sabotage Field Manual」がおもしろかったんですが、ネットの反応を見ると「日本企業そのもの」といった予想外の反応が多くなっていました。以下、「組織と会議」編から比較的わかりやすいところをピックアップしますので、皆さんの知っている会社と比べてみてください。
ただ、リストの最初にあった<「指揮系統」を主張せよ>は、ちょっとわかりづらそうなので先に補足しておきます。おそらく仕事を頼まれた際、何か聞かれた際など、「上司から指示がないとできない」と断るなどして融通をきかせず、上司を通すことで仕事を遅らせる…ということだと想像しました。
・何をするにも「指揮系統」を主張せよ。意志決定を早めるためのいかなるショートカットも認めないようにせよ。
・ひたすら「演説」せよ。演説は可能な限り頻繁に、そして尋常ならざる長さで行え。論点は、長々とした逸話や体験談で形作れ。
・できるかぎり頻繁に関係のない話題を持ち出せ。
・前回の会議で決まった問題を持ち出して、その決定を再検討するように議論を蒸し返せ。
上記以外に「上官」編の「組織が機能しなくなるよう工作活動」も紹介しておきます。権限を持った上官が仕事を遅らせる行動を取った場合は効果てきめんでしょうね。ここらへんも身近な上司を思い浮かべて、「いるいる!」などと当てはめながら読んでいくとおもしろいと思います。
・相対的に重要ではない仕事に完璧さを要求せよ。ささいな点でも修正するように突き返せ。
・やるべき重大な仕事があるときこそ、会議を開催せよ。
・許認可、指示、確認などあらゆる手続きを複雑化せよ。一人で決められる事でも3人の承認が必要なように取りはからえ。
●上司の命令は絶対です!重要ではない仕事でも部下は断れない…
上記の中の「相対的に重要ではない仕事に完璧さを要求せよ」を読んで、厚切りジェイソンさんの
厚切りジェイソン「年収2000万の勉強法」 プレジデントオンライン / 2016年8月22日 6時15分という記事を思い出しました。読んだ当時は特に紹介したいと思った話ではなかったので、未紹介だったものですが、これに関するやり取りがあったんですね。
――「時間がない、時間がない」と言っている人のほうが時間を無駄にしているんでしょうね。
【ジェイソン】そうなんです。会社で働いていても、結構無駄って多いですよ。よくあるんですけど、「こういう資料を作ってくれる」と言われて、「これは、どこでどうやって使うんですか」と聞いたら、「いや、決まってないけど、まあ念のため」とかね。「嘘だろ! じゃあ、作らないよ」って断わらなきゃダメ。人生の貴重な時間を使って無駄なことをしないことですよ。
――それは日本とアメリカの風土の違いかもしれません。上司に無駄なことを指示されたときに断ることが許される風土が、アメリカにはあるのですか?
【ジェイソン】いや、その質問おかしいよ。超おかしいよ。言い方を変えると、日本の会社は上司が部下に無駄なことをさせているのをわかっているのに、それを断る人を怒るんですか? 日本人のそういう感覚は本当にわからない。無駄なことを断わるのは当たり前じゃないですか。なんで断れないんですか。Why Japanese people? 不思議でしょうがないですよ。目上の人が頼んだからといって、無駄をする方が正しいんじゃ、会社は破産するよ。そんなんだから台湾の企業に買収されるんだよ。
投稿直前に関連投稿を探していると、<実は簡単にできる!会社の無駄な会議を削減する4つの方法 会議室を減らすなど>(同じページの後半にまとめ)が見つかりました。会議の多さに悩む話ってのは、ビジネス系の記事ではよく出てくるものですね。
●日本の大企業、無駄な会議で年間67万時間と15億円の損失!
2020/03/28:「会議が多い」問題のデータ的な話が、
大企業でのムダな会議の損失 年間67万時間と15億円:朝日新聞デジタル(2019年4月21日 9時30分)にありました。「パーソル総合研究所」と立教大学の中原淳教授(人材開発)が、6千人のビジネスパーソンへの調査から、ムダな社内会議による損失の推計を出したそうです。
調査はインターネットを利用し、所属する企業の規模や役職、ムダだと感じている会議の時間や、そこで起きている問題などについて尋ねたというもの。無駄かどうかは、個人に任せているのですけど、「会議が終わっても何も決まっていない」「終了時刻が延びる」「ささいな議題で会議を開く」などが多い理由でした。
調査の結果、企業規模が大きくなるほど会議の数は増加する傾向が判明。1万人規模の企業では、1年間に約67万時間、約15億円も「ムダな会議」に費やしているということになっています。また、役職が上がるにつれ、参加しなければいけない会議が増えるという予想通りの結果も出ていました。
中原教授は「議論する必要があるテーマなのか、どんなゴールを目指して話しているのか、なぜここに自分がいるのか、という三つの疑問が重なり、ムダな会議ができあがる」と指摘しています。
●良い企業と悪い企業、会議の内容・回数・時間ではっきり差
また、同じ記事によると、業績が好調な企業では「意思決定する会議」が多く、下降している企業では「情報共有の会議」が多いという調査もあるとのこと。これはより無駄な会議があることを証明する内容ですね。
これはJR東海の子会社「JR東海エージェンシー」が2016年、20~60代の企業で働く男女計1千人にアンケートしたもの。やはり主観が入っている調査ではありますけど、「意思決定する会議」がよく実施されている、と答えた人の割合は、自社の業績が「上昇している」という人では6割超で、「下降している」という人では4割弱だったといいます。
さらに、業績が下降している企業では、そうでない企業より会議の回数が多く、時間も長い傾向も見えました。イメージ通りに、会議が多い組織ほどダメになるという傾向が、ある程度証明できている感じですね。
●実は簡単!できる会社がやっている無駄な会議削減、5つの方法
2020/07/25:会議削減ネタをまとめ。説明は後にすることにして、最初に会議削減・時間短縮として出てきている例をまとめておきます。実を言うと、全部有名会社がやっているという話じゃないのですけど、名前が出ているところとしては、ライフネット生命、アイリスオーヤマ、ジャパネットたかたとことごとく成功している企業です。
・立ち会議にする
・終了予定時刻の10分前・5分前にチャイムを鳴らす NEW!
・会議室を小さくする
・会議室を減らす
・会議室を失くす
●「無駄会議をなくすための会議」をやったが会議は減らなかった!
2016/10/1:会議削減ネタはありふれていて紹介するほどではないとも思ったのですが、目についた
問題を違った角度から捉えてみるとシンプルな解決策が浮かんでくる : 2chコピペ保存道場というページ。ここの場合は、会議室を小さくすること、立ち会議にすることがポイントでした。
37. 名無しのコピペ
2012年11月20日 13:36
問題 会議ばかりで本来の仕事ができません。
うまくいかなかった解決策
コンサルタントを呼んで「無駄会議をなくすための会議」をやってもらう。
うまくいった解決策
会議室を半分の大きさにして、机・椅子を撤去。 立って会議をするとものの5分で結論が出る。
●ライフネット生命は会議室削減、さらにアイリスオーヤマはそもそも…
うちでも会議の削減ネタを過去にやっていると思って検索。
意味なし会議が多いし長い?簡単に会議を減らして効率化する方法が出てきました。これはライフネット生命の例で、フロアを3倍にしたけど会議室を増やさなかったという話でした。
会議室を増やさなかったという話ですけど、実質的には会議室を減らすといった理解で良いと思います。このとき書いたように、うちの会社は会議室をむしろ増やしていました。さすがダメな会社という感じです。
それから、これもまた当時書いていたように、
アイリスオーヤマは工場の3割が空き状態 会議室なしの立ち会議もでも会議室に関する話があったんですよね。アイリスオーヤマの場合はタイトルでわかるように、会議室を設けていません。究極の会議削減手段ですね。
●ジャパネットたかたでは終了予定時刻の10分前にチャイムを鳴らす
2020/07/25:ジャパネットたかたの話を読んでいて、会議削減の話が出てきましたのでこちらにも追記。ジャパネットたかたといえば高田明さんですが、彼の後を継いだ息子の高田旭人社長は、様々な無駄を削減。例えば、会議資料を廃止しています。
会議資料の廃止と会議時間の削減との関係は明言されていなかったものの、ここのテーマにズバリと合う時間短縮ネタもありました。「会議をムダに長引かせる習慣を断つために、退室予定時刻の10分前・5分前にチャイムが鳴るツールを導入した」とおっしゃっていたのです。
それだけで本当に時間短縮の効果があるのか?と思うかもしれません。ただ、商談中にも「あと10分なので結論を出しましょう」と話をまとめやすくなるメリットがあるとも、高田旭人社長は説明しており、区切りがあることで強制的に「まとめ」に入りやすくなるのだと想像します。
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