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ディズニー映画「ズートピア」が暴く3つの見えない差別|ニューロビジネス思考で炙り出せ!勝てない組織に根付く「黒い心理学」 渡部幹|ダイヤモンド・オンライン 渡部 幹 [モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]【第57回】 2016年8月31日
最初の差別の源泉は「ステレオタイプ」だ。心理学的には「ある特定のカテゴリの人に対する固定的な見方」と定義される。(中略)
ズートピアは全編この「ステレオタイプ」で溢れている。「ウサギは可愛くて弱い」というステレオタイプ、「キツネはずる賢くて信用ならない」というステレオタイプなどは、劇中の登場人物だけではなく、我々視聴者も共有しているものだ。
それに沿って作られたプログラムのひとつが、当時居住区が分かれていた黒人と白人の子どもたちを、バスで同じ学校に通わせ、彼らを「実際に交流させる」ことでステレオタイプを払拭しようとする試みだ。これは、60年代より導入されていた「ヘッドスタート計画」(アメリカの貧困をなくし、教育を充実させるための国家的プロジェクト)に導入され、大規模に行われた。
黒人グループと白人グループが派閥を形成し、お互いに対して敵意をもち、暴力事件に発展することもまま起こった。
当時の社会心理学者たちは、「ステレオタイプは、単に相手の真の姿を見せればなくなるというものではない」という事実を見せつけられた。
大学教授を装った実験者が、小学校の教師に、ある生徒たちのことを「最新の知能テストで抜群の点をとった将来性の高い子たちだ」と教える。だが実際には生徒たちはランダムに選ばれただけの子どもたちだった。この後、実験者は生徒たちの成績の変遷をチェックする。すると「優秀だというウソを言われた子どもたち」の方が、そうではない子たちよりも、実際に成績が伸びたのだ。
この実験を行ったローゼンタールとジョンソンは、教師が「この子は才能があるから、伸びるはずだ」と信じ、一生懸命に教育するために起こったのだ、と説明づけた。これは、子どもの本当の能力とは関係なく、周りが「そう思う」と、その期待に応えて子どもが「そうなる」というメカニズムを示している。
ピグマリオン効果 - Wikipedia
ピグマリオン効果については、人間は期待された通りに成果を出す傾向があることの現れとされ、1964年にアメリカ合衆国の教育心理学者ロバート・ローゼンタールによって実験された。 ピグマリオンという名称は、ギリシャ神話を収録した古代ローマのオウィディウス『変身物語』("Metamorphosen"、訳に『転身物語』とも)第10巻に登場するピュグマリオン王の恋焦がれた女性の彫像が、その願いに応えたアプロディテ神の力で人間化したと言う伝説に由来する。(中略)
各種の批判
(略)人間におけるピグマリオン効果では教師による依怙贔屓の問題、チートの問題と切り離せないとする学者もいる。
また、ピグマリオン効果は、教育にたずさわる者に対しての心得として説明されることがあるが、ピグマリオン効果は、「教師が学習者に対して教える」というのがおおまかな構図であるため、学習者が自ら学習を行っていくという視点が不足しているのではないかといわれることもある。
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