残酷度は共食い以上!? ライオンの「子殺し」の実態を獣医が明かす tocana / 2016年9月10日 8時0分
――大田区平和島にある『五十三次どうぶつ病院』の北澤功先生は、大学の獣医学科を卒業後、動物園に獣医師として勤務した経験を持つ。『獣医さんだけが知っている動物園のヒミツ 人気者のホンネ』(辰巳出版)という、動物の不思議な生態をコミック仕立てにした本が好評となっており、筆者はその編集担当として参加した。だが、同書の性質上、性的な内容やグロテスクな内容は残念ながら(R15)でボツだったのだ! とはいえ、それらのネタをお蔵入りにするのはもったいないので、ここでいくつか公開させてもらうことになった。(中略)
ネコ科の動物は単独で生活する種類がほとんどだが、ライオンだけは群れで暮らす。ライオンの群れは「プライド」と呼ばれ、1~4頭の大人のオスと4~6頭の大人のメス、その子どもたちから構成される。その群れの中で育ったオスライオンは、群れを追い出されて放浪をはじめる。この個体を「ハナレオス」と呼ぶ。ハナレオスは、適当な群れを見つけ、その君主になるべく戦いを挑む。
「ハナレオスがその戦いに勝利しすると悲劇が起こるんです。新しい群れの赤ちゃんライオンは、自分の遺伝子を受け継いでいない存在。メスたちが大事に育ててきたまだ小さくかよわい存在の子どもなのにね。でも、新しい君主にとっては邪魔者でしかない。ときには皆殺しにしてしまうこともあるといいます」
(中略)
「乗っ取られた群れのメスは、子どもを失うことによって発情が起きます。というのは、哺乳・育児中のメスは本来発情しませんが、子どもへの哺乳が止まることでホルモン分泌が変わるのです。そうすると、群れでは前のオスよりもさらに強い遺伝子を受け継ぐ子どもが生まれることになります」
「群れの中で狩りをして獲物を持って帰るのはメスの役目なんですよ。オスはゴロゴロしているだけなのに、メスが一生懸命獲ってきた獲物を奪い去って我先に食べはじめるんです。なんだかダメ男感が漂っていますね!」と北澤先生が教えてくれた。
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