2016/10/28:
財界関係者の悪口言う評論家を呼んで褒める
勲章を拒否した樋口廣太郎アサヒビール元社長 叙勲の廃止も提言
実は旭日大綬章を与えられている樋口廣太郎元社長
2018/10/14:
ビール会社社長なのにお酒が苦手だった樋口廣太郎元社長
【クイズ】「旭日大綬章」の読み方は?
(1)あけぼのだいじゅしょう
(2)あさひだいじゅしょう
(3)きょくじつだいじゅしょう
●財界関係者の悪口言う評論家を呼んで褒める
2016/10/28:佐高信さんが樋口廣太郎アサヒビール元社長で一番驚いたのが、1997年夏、樋口さんが理事長だった財界フォーラムに呼ばれて講演したときだったといいます。
(
気さくな名物経営者 樋口廣太郎の勲章拒否宣言|佐高 信の「一人一話」|ダイヤモンド・オンライン 佐高 信 [評論家] 2015年11月23日より)
"「どうして、サタカなんか呼んだんだ」と後から樋口はいろいろ言われたらしい"とのことですが、この講演で佐高信さんは、さんざんにやります。"銀行批判や大蔵批判を激しくやり、大人のワッペンである勲章などもらってはダメだと結んだ"のだそうです。
ところが、司会者だった樋口さんはケロリとして、「人斬り稼業だとかいろいろ言っておりますけれども、彼の表現をもってすれば、あらまほしき評論家の一人だと私は思っています」と言ったとのこと。
「あらまほし」には「ありたい」「あってほしい」という意味がありますが、この場合はさらに進んで「好ましい」「理想的だ」という意味でしょう。つまり、居並ぶ財界関係者をボロクソに言った佐高さんを、理想の評論家だと持ち上げたのです。
("
日刊ゲンダイDIGITAL|ゲスト 佐高信さん<上>勉強会で勲章拒否の話をしたら樋口広太郎さんが「勲章をもらうのを辞める」と言い出した 2015年9月29日"では、「そうそうたる経営者が集まった会場」という説明でした)
●勲章を拒否した樋口廣太郎アサヒビール元社長 叙勲の廃止も提言
そんなことを言うものだから、佐高信さんは思わず「本気ですか(笑)」と聞き返したところ、以下のように返しました。
「いや、ホンマ、ホンマ、この一徹さは一服の清涼剤というか、自分では過激でも何でもないと言っておられるけれども、非常にすばらしいものがある。実は、私も勲章の内示をたびたび受けて、迷っておったんですけれども、今やめようと思いました(笑)。外国の勲章はもらうつもりでおります。これは断ると大変非礼になりますので」
これにも佐高さんはびっくりしましたが、"樋口の立場で勲章拒否はできないだろう"と信じていませんでした。ところが、これを樋口さんは本当にやってのけました。また、それだけでなく、"座長をしていた「日本と日本人の未来を描く」フォーラムで叙勲の廃止を提言した"と言います。
【クイズ】「旭日大綬章」の読み方は?
(1)あけぼのだいじゅしょう
(2)あさひだいじゅしょう
(3)きょくじつだいじゅしょう
【答え】(3)きょくじつだいじゅしょう
●実は旭日大綬章を与えられている樋口廣太郎元社長
しかし、叙勲は廃止されていませんから、この提言は受け入れられなかったのでしょう。
また、樋口さんには亡くなった後に、拒否したはずの勲章が与えられています。
樋口廣太郎 - Wikipedia
2012年(平成24年)9月16日に、急性心不全のため東京都渋谷区内の病院で死去した。86歳没。
同年10月12日、政府は樋口を従三位に叙し、旭日大綬章を与えることで閣議決定した。没日付をもって追贈。
これでは拒否のしようがありませんから無理やりな感じで、嫌な印象を受けるエピソードです。
●ビール会社社長なのにお酒が苦手だった樋口廣太郎元社長
2018/10/14:樋口廣太郎さんのエピソードを追加。製品の種類によりますけど、私は以前からその会社の社長だからと言って、その会社の製品が好きである必要はないのではないかと思っていました。ビール会社で言うと、「お酒が好きではない」といった感じです。
で、樋口廣太郎さんがまさにそうだったんだそうな。日経新聞に連載されていた「私の履歴書」で以下のように書いていました。
"私はビール屋ですが、実はお酒があまり飲めません。若いころはどこに入るのかと思うほど飲んだものですが、いつの間にか弱くなりました。銀行時代(引用者注:アサヒビール転出前に勤務)に肝臓を悪くしたこともあって、今ではほんの少したしなむ程度です"
(
「私はたいへん運がいい」アサヒ樋口氏のネアカ人生|出世ナビ|NIKKEI STYLE 2017/1/26より)
これを読んで変だと思う人もいらっしゃるかもしれませんけど、女性向け化粧品や女性下着なんかの会社でも男性が大勢勤めていますからね。おかしな話ではないし、それほど支障もないのではないかと思っています。
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