2016/10/31:
本当に視力回復する方法は手術しかない
視力回復方法は意味ないのか?
お医者さんおすすめの視力回復方法3つ
手術で視力回復する手はあるけど…
【クイズ】米食品医薬品局(FDA)が国立眼病研究所、国防総省と共同でレーシックのQOL調査の途中報告について、正しいものはどれでしょう?
(1)患者の満足度は90%以上だった。
(2)手術後3ヶ月で新たなドライアイを訴えた人が約3%、新たな視覚症状を訴えた人は4.5%。
(3)手術後、ハロ(光輪症。まぶしく見える症状)やスターバースト(夜間に光がまぶしく見える症状)を抱えてる人が3%ほどいた。
●本当に視力回復する方法は手術しかない
2016/10/31:「視力回復」と言ってしまうと、視力検査の結果が向上すると思うでしょうし、近視が治ると思ってしまいそうです。ただ、近視が治るわけではなく、一時的に落ちていた状態が回復するというだけだという説が有力。「視力回復ができる」と主張している人たちの中には、そこらへんを誤解している人が多いです。
今回の記事でも説明もあったのですけど、こちらは正直わかりづらい気がします。以下のようなものでした。
・「近視の改善」と「視力の回復」は同じ意味のように思えるが、実は違う。
・現代の医学では「レーシック」をはじめ、角膜に何らかの手を加える以外に、近視の治療法は確立されていない。
・今回紹介した視力回復方法は「近視治療」ではないため、飛躍的に視力が回復するわけではない。
(
眼科医のお墨付き!本当に効果のある視力回復法とは? 2016年9月10日 19時0分 Doctors Meより)
●視力回復方法は意味ないのか?
では、記事で記載されていた視力回復方法は全くの無意味かと言うと、これもまた早とちり。一時的な視力低下を放っておくと、本格的な視力低下に繋がるとされており、本来の状態に戻しておくことが必要だとされているためです。
今回の記事の場合は、"大人にとっての「視力回復」とは、その人が現時点でもつ“見る力”を最大限に引き出すこと。これは見やすさを育むと同時に、健康な瞳の維持にもつながります"と説明していました。
「飛躍的に視力が回復するわけではない」とあったように劇的な飛躍があるわけではないものの、それでも十分に効果があると考えられます。
●お医者さんおすすめの視力回復方法3つ
では、やっと本題の視力回復方法へ。スマイル眼科クリニック院長・岡野 敬先生の解説です。ただ、3つ目の目薬はものによっては逆効果のおそれがあり、私はちょっと心配に感じます。(以下は、多少短くまとめています)
<1>目のまわりの「血行」をよくする
酸素をはじめ、体に必要な成分を届けるのは血管の役目。そのため、目のまわりの血行をよくすることで必要な成分が目にしっかりと届けられ、目の疲れが解消できる。また、血行の改善は筋肉のこりを癒やすことにもつながるため、目の機能を支える毛様体筋などをほぐすのにも効果的。
具体的に血行をよくするために効果的な方法としては、目に蒸しタオルを当てること。また、両手で目を覆うだけでも効果がある。さらに、「ギュッ」と力を入れることを意識しながらまばたきをするだけでも、目のまわりの筋肉が刺激され、血行促進につながる。
<2>ピント調節を担う「毛様体筋」をほぐす
ものをはっきり見るためには、カメラのしくみと同様、ピント調節が欠かせません。このピント調節の役目を担うのが、前述した「毛様体筋」。
この毛様体筋のストレッチするには、近くの景色と遠くの景色を交互に見るだけで良い。毛様体筋は近くを見るときには縮み、遠くを見るときには伸びるというように伸縮運動をおこなうため、近くと遠くを交互に見るだけでストレッチが可能。
<3>刺激の少ない目薬をさす
刺激の少ない目薬の点眼は、目の疲れを癒やすと同時に、目の汚れを取り除き、視界をクリアにする側面もある。また、点眼によるちょっとした刺激が目のまわりの筋肉や神経に作用し、見る力を引き出してくれる。刺激はできるだけ少ない方が良く、生理食塩水でもいいくらい。
逆に、清涼感の強いメントール配合や、薬効によって毛様体筋を伸縮させるネオスチグミンメチル硫酸塩が配合された目薬では、ピンホール効果で遠いものは見えるようになる。ただし、近くの細かいものはかえって見づらくなり、暗い環境での視力も落ちる。
●手術で視力回復する手はあるけど…
あと、最初に記事ではレーシックの話を持ち出していたものの、こちらも結局おすすめできません。安全性が十分に確認できるまで様子見した方が良いでしょう。
【クイズ】米食品医薬品局(FDA)が国立眼病研究所、国防総省と共同でレーシックのQOL調査の途中報告について、正しいものはどれでしょう?
(1)患者の満足度は90%以上だった。
(2)手術後3ヶ月で新たなドライアイを訴えた人が約3%、新たな視覚症状を訴えた人は4.5%。
(3)手術後、ハロ(光輪症。まぶしく見える症状)やスターバースト(夜間に光がまぶしく見える症状)を抱えてる人が3%ほどいた。
【答え】(1)患者の満足度は90%以上だった。 (
レーシックの危険性・安全性、アメリカの調査の途中経過では?より)
クイズの回答になっているように、「患者の満足度は90%以上だった」は本当です。レーシックで誤解を招きそうなのが、この点ですね。しかし、満足度は高い一方で、満足できなかった人には生活に支障があるほど深刻な被害を受けている人がいたり、満足したと回答した人でも実際には問題を抱えている人が多かったりあするのです。
健康食品なんかもこういう満足度アンケートで効果を主張しているんですが、それと実態とはかなり異なる話になりますので、騙されないようにしてください。満足度調査は錯覚が多く、科学的根拠にはなり得ません。
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