<地産地消のデメリットと危険性 特定の地域に集中すること事態が問題>、<赤字だからやめます!国産信仰と合わせて野菜高騰給食中止の理由に…>、<根拠なく叩いてるだけ…そもそも外国産野菜が危険だという根拠がない>などの話をやっています。
冒頭に追記
2022/03/16追記:
●地元の農家さんが作ったかぼちゃと安い外国産かぼちゃ食べ比べ 【NEW】
【クイズ】「平成24年の輸入食品監視統計」で輸入件数の多い上位5カ国は、中国、アメリカ、タイ、韓国、フランスでした。この5カ国で最も違反率が高かった国はどこでしょう?
(1)中国
(2)アメリカ
(3)タイ
(4)韓国
(5)フランス
●地元の農家さんが作ったかぼちゃと安い外国産かぼちゃ食べ比べ
2022/03/16追記:「地産地消のデメリット」という真面目な話じゃないのですが、以前食べたかぼちゃの感想の話をここに。ありがたいことに、実家では地元の農家さんから野菜をもらうことが多く、かぼちゃは特にもらうことが多い野菜です。シーズンのときには食べきれないほどもらいます。
食べきれないので、私もおこぼれをいただきますが、母は「食べてみたけどイマイチだった」「見た目がおいしくなさそう」と言って私にくれることが多いです。ただ、私は味はそれほど気にしないので、何でも残さず食べます。また、どれを食べてもおいしく、特においしくないとは思いませんでした。
ところが、もらったかぼちゃが在庫切れしたので、久々に買ったイオンの安いメキシコ産のかぼちゃを食べてびっくり。かぼちゃってこんなに甘くておいしかったっけ?と驚き、感動しました。その次に買ったニュージーランド産はやや落ちでしたし、海外なら良いということでもないでしょう。産地はあまり関係ない気がします。
●地産地消のデメリットと危険性 特定の地域に集中すること事態が問題
2016/11/2:以前、
地産地消のデメリット 自給自足農業は危険で環境にもむしろ悪いで、地産地消はむしろリスクがあるという話をやっています。ただ、今読み返してみると、さくっと書いているだけで細かい説明は全然ありませんでした。で、今回はもうちょっと具体的な話を書きます。
地産地消には危険もあるというのは、例えば、ある地方の農作物が汚染された場合がわかりやすいでしょう。いろいろな地方の農作物を食べている人は汚染物質の摂取量も自ずと少なくなってきますが、同じ地方のものばかり食べている人は集中的に毒物を食らうことになります。明らかにヤバイです。
また、ある地方で天候不順や災害、内戦などによって農作物が収穫あるいは出荷できなくなった場合、いきなり品薄になることがあります。品薄ならまだ良い方で、ひどい場合は餓死者が出ることもあります。仕入先は分散していた方が安全性が高いと言えるでしょう。
農作物の話ではないものの、
国王死去のタイで日本人だけ大騒ぎ トイレットペーパー買い占めなどでスーパーが空にでやったように、トイレットペーパーの場合、生産が同じ地域に集中しているために品薄が起きやすくなっている…という困った問題があるそうです。いろいろな地域で生産して、リスク分散できる…というのが、理想なんでしょうね。
●赤字だからやめます!国産信仰と合わせて野菜高騰給食中止の理由に…
地産地消の問題とは異なるのですが、2016年の台風被害による野菜高騰も、生産が特定の地域に偏っていることの弊害が出た例かもしれません。この地産地消より少し範囲を広げた似ている概念とも言えそうな「国産信仰」や、官僚的な思考のようなものと合わさって、給食中止という話まで出てきました。
こうした話があったのは、
野菜高騰で給食中止へ 30小学校、13幼稚園で 三重:朝日新聞デジタル(2016年11月2日12時07分)という記事。鈴鹿市では、2009年度にも食材価格の高騰を理由に学校給食を2日間中止したことがあるということで、前代未聞ではないそうですが…。
<三重県鈴鹿市教育委員会は12月と来年1月に計2日間、市立の全30小学校と13幼稚園で給食を中止することを決めた。(中略)
市教委によると、今年度は給食を187回提供する計画。1人あたり月額4100円の給食費を集め、校内で調理をする学校と給食センターでそれぞれ食材を調達している。しかし、台風などの影響で野菜を中心に価格が高騰した。市教委は「市独自の地産地消条例もあって外国産食材は原則として使っておらず、今までどおり市内産、県内産、国内産を優先すると赤字になってしまう」と説明。「国の栄養基準を満たすため、品数を減らすこともできない」と話す>
●根拠なく叩いてるだけ…そもそも外国産野菜が危険だという根拠がない
あと、地産地消だけでなく国産信仰の方も、根拠がない可能性があります。これは、
中国食品が危険…は大嘘、むしろ他国より安全性が高い 米国は4倍の違反率や
中国産食品は国産よりむしろ安全 残留農薬が多いのは日本の食品でやった話でした。
実を言うと、このうち2つ目の投稿で書いた国産食品の方がむしろ悪いかどうかはもうちょっとデータがほしいと思う、不確かさを感じるものでした。ただ、少なくとも中国産が危険だというのは、データから見ると、デマと考えて差し支えなさそうな感じ。非科学的な思い込みによる迷信みたいなものですね。
【クイズ】「平成24年の輸入食品監視統計」で輸入件数の多い上位5カ国は、中国、アメリカ、タイ、韓国、フランスでした。この5カ国で最も違反率が高かった国はどこでしょう?
(1)中国
(2)アメリカ
(3)タイ
(4)韓国
(5)フランス
【答え】(2)アメリカ
ただ、栄養価や味で言うと、日本産が優れている可能性は残されていると思われます。これは国の違いや農法などの問題ではなく、単純に輸送時間が短いから新鮮だ、という話。本当に栄養価や味で勝てるかは不明ですが、鮮度ではダントツに有利なのは間違いありません。…なので、地産地消や国産信仰に全くメリットがないって話でもありませんね。
【本文中でリンクした投稿】
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地産地消のデメリット 自給自足農業は危険で環境にもむしろ悪い ■
国王死去のタイで日本人だけ大騒ぎ トイレットペーパー買い占めなどでスーパーが空に ■
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