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送電分離のメリット


 送電分離のデメリットの続きですが、あっちの最後に出てきた電力が自由化する?「発送電分離」のメリット・デメリット NAVERまとめより今度はメリットを。

消費者が電力会社を選ぶことが可能になる

出典Togetter - 「発送電分離に関する田中辰雄准教授の整理」


A社は原子力発電
B社は火力発電
「原子力は怖いのでB社を選ぶ」「A社のほうが安いのでAを選ぶ」などということが可能になる


電力市場に競争原理が導入され、サービスの向上・価格低下が期待できる

出典Togetter - 「発送電分離に関する田中辰雄准教授の整理」



太陽光・風力などの再生可能エネルギーの大量導入が容易になる

出典SankeiBiz(サンケイビズ)

発電と送電が分離することで、お金のかかる送電インフラを整える必要がなくなり
新しい発電事業に企業が参加しやすくなるため


発電事業のみであれば他民間企業が比較的参入しやすい

出典Yahoo!知恵袋(引用者注:リンク切れ http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1362331723)

お金のかかる送電インフラを別会社が管理するため


個別専門事業(発電・送電)となる為、設備信頼性を向上が期待できる

出典Yahoo!知恵袋(引用者注:リンク切れ http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1362331723)


 公平にこちらにもツッコミ入れますが、「サービスの向上・価格低下が期待できる」かどうかは、デメリットにあるように保証されたものではありません。

 また、私は送電分離を議論すべきという考えですが、これを単純にイコール再生可能エネルギー拡大へ繋げましょういった考えにはしていません。でも、まあ、「導入が容易になる」くらいなら、言えるんでしょうね。


 ところで、もともと私が書きたかった記事は、効率優先の耐えられない短期思考 萱野稔人 2011年6月1日 日経ビジネスオンライン(要登録)です。

 これを読んで、電力供給が不安定化すると言われる送電分離は、ある一面においては電力の安定に貢献するのかもしれないという、非常に意外な発見をしました。


 まず、日本の電力供給システムは安定を目指したものだと言うことが語られます。これは、

 安定供給の名の下、各電力会社に割り当てた地域を独占させ、発電から送電までのすべてを担わせるという「垂直統合型」。電力会社が発電から送電までの一連の過程を「垂直」に「統合」して電力を供給する。「独占」と「集中」によって電力の安定供給を目指してきたもの。

 といった理論です。しかし、その安定であるはずの今回のシステムが、今回の震災では「裏目に出た」「逆に弱点になってしまう」と著者は言います。


 これは、

1.「集中」と「統合」によって電力の安定供給を達成しようとする

2.火力発電所や原子力発電所などの大型の集中電源に頼る。

3.災害やテロなどによって大型集中電源が破壊されてしまうと、一気に電力不足に陥いる。

 といった流れです。


 集中化されたハブ(拠点)は絶対に破壊されてはならないため、幾重にも安全対策を施す必要があるわけですが、実際にはできていないことが今回判明してしまいました。現状のシステムが安定を生んでいるという主張は、一面において嘘にもなっているということです。

 筆者が言うには、この問題は対策を施さなかった電力会社の問題だけでなく、「とりわけ、その集中電源を原発に頼る時、安全対策や事故対策のコストは莫大になり、経済性の観点からどうしても非常時対策の必要性は過小評価されがちになる」という「垂直統合型システムの構造的な問題である」としています。

 ただ、原発は今すぐ止めたとしても、あるいは廃炉作業を始めたとしても、危険なものです。現状のシステムを維持するにしても、新システムに変わるにしても危険であり続けるというのですから、その過小評価を許すことはできません。

 したがって、これには送電分離の動向に関わらず、別途対策が必要だと思います。(余談ですが、その対策の分、電気料金が上がるのは当然だと思います。我々は今まで過小評価の恩恵を受けてきただけで、現在の料金が安すぎるのです。一応追記しておくと、現在の収益構造が崩れるのですから、当然電力会社が一番痛みを背負うべきだとは思います)


 では、現在のシステムじゃないものとして著者が提示しているのは何かと言うと、"風力や太陽光、バイオマス、小型水力などの小規模電源をスマートグリッド(コンピューターシステムによって制御された次世代送電網)によって双方向的に結びつける「水平分散型」の電力供給システム"です。

 このメリットは、グリッド状の分散型ネットワークによって成り立っているインターネットに似ている点です。今回の大震災では、他の通信回路が軒並み不通になる中でインターネットは機能し続けたそうで、これは非常時に強いシステムであるとのことです。


 平時と非常時で強いシステムが違うということになるわけですが、50年、あるいは100年と時間軸を長くとることで非常時を含め、長期的視野で「強さ」を考えると、大地震は日本にとって例外でも想定外でもなくなると著者は言います。

 そして、コストや経済性についても、これまで「非常時」と考えていたことを、時間軸を長く延ばして「平時」とすれば、結論は違ってくることがあると断言しています。


 記事からは以上ですが、私は先に書いたように安易に再生可能エネルギーへというわけでもありません。ただ、新規参入の場合は、大規模な発電所以外のものが増えて、その主役が再生可能エネルギーになるというのは、予想される流れなのでしょうか?

 しかし、私としては小規模電源にも偏り過ぎないことが、望ましいと思います。記事の考えを受け入れれば、どちらか一方に集中してしまうことは、平時と非常時どちらかの不安定に繋がるからです。

 平時と非常時の両方のメリットを享受し、デメリットを相殺できるように、バランスよくするべきだと考えます。

 続編
  ■送電分離できていないことによる問題点1 ~新規参入事業者への妨害~
  ■送電分離のデメリットにいただいたコメントについて

 関連
  ■送電分離のデメリット
  ■送電分離などはもっと議論されなくてはいけない
  ■なぜ原発の損害賠償が国民負担になるのか
  ■発送電分離をする理由
  ■本当に電力は地域独占が望ましいのか?

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