少年漫画の話をまとめ。<少年に読まれていない少年誌は?>の他、<少年ジャンプ、ピークの半分で200万部割れ ここ3年間でも3割減少>などをまとめています。
2023/10/11:
一部見直し
【クイズ】週刊少年ジャンプ・週刊少年マガジン・週刊少年サンデー・週刊少年チャンピオンの4誌で最も15歳以下の読者が多いのはどこでしょう?
●かつては王者…落ちぶれた少年チャンピオンを少年は読んでいる?
2016/11/18:少年誌なのに全然少年に読まれていないことがある、と聞いておもしろいと思いました。ただ、実際にデータを見てみると、各誌データの取り方が異なっており、比較が難しいんですよ。公平で正確な比較はできません。また、男女別の値を用いているわけではないので、少年少女の読者の少なさを大体の値で見る…といった感じになります。なので、以降は少年=少年少女として読んでください。
では、具体的な数字の話。まずはマイナー臭がする週刊少年チャンピオンから。王者だった時期もあったんですが、個人的にはすっかり時代遅れな印象で年齢層も高そうなイメージが個人的にはあります。しかし、データを見ると、意外に若いです。20歳未満が43.7%でした。
構成表
■15歳以下 15.4%
■16歳~19歳 28.3%
■20歳~24歳 20.1%
■25歳~29歳 16.2%
■30歳~34歳 11.1%
■35歳以上 8.9%
週刊少年チャンピオンの媒体掲載料金|雑誌広告ドットコム●ベテラン漫画家が生き残る週刊少年サンデーの読者は?
マシリトこと、伝説の少年ジャンプの編集者である鳥嶋和彦さんが、まずは高橋留美子とあだち充を連載陣から外すべきと主張していた週刊少年サンデー。ベテランが残っているために、サンデーもまた読者も年齢層が高いかもしれないと思わせるところがあります。
ところが、やはり週刊少年チャンピオンと同様に、こちらも少年読者は健在でした。18歳以下なら67%、22歳以下なら80%ということでかなり「少年誌」しています。立派なものです。前述の通り、データの取り方が異なるのであれですが、少年誌っぽさではチャンピオンに完勝と言って良い内容でした。
構成表
■9歳以下 3.0%
■10歳~12歳 17.0%
■13歳~15歳 29.0%
■16歳~18歳 18.0%
■19歳~22歳 13.0%
■23歳以上 20.0%
週刊少年サンデーの媒体掲載料金|雑誌広告ドットコム●全然少年誌していない少年マガジン
残り二つでは、少年マガジンの方を先に。実を言うと、これを書き始めたきっかけは、少年マガジンの少年率が低いという記事を読んだせいでした。で、他の少年誌も高齢化が進んでいるのではないか?と調べたら、上記のように肩透かしといった内容。がっくりです。
まあ、逆に言えば、少年マガジンは少年誌していないことが確定していますので、期待は外しません。何と25.0%しか、20歳未満がいないのです。読者層的にはほぼ「成人誌」。「成年マガジン」ですね。
構成表
■12歳~14歳 6.0%
■15歳~19歳 19.0%
■20歳~24歳 25.1%
■25歳~29歳 21.1%
■30歳~34歳 9.2%
■35歳以上 19.6%
週刊少年マガジンの媒体掲載料金|雑誌広告ドットコム●少年ジャンプは少年であってくれ…
別に私は少年ジャンプ派というわけではなかったのですが、少年ジャンプは「少年感」が最も強かった少年誌です。マガジンは路線的に年齢層高めだというのはまだわかるものの、少年ジャンプまでそうだったら何となくショックを受けてしまいます。
で、データなのですが、ここが一番大雑把でどうやって比較すりゃいいのよ?という内容でした。20歳どころか18歳という区分すらなく、ある意味少年以外読者に想定していませんといった心意気は感じるのですが、比較はマジで困ります。15歳以下が68.1%だということくらいしか言えませんね。成年率はさっぱり予想できません。
構成表
■9歳以下 5.1%
■10歳~15歳 63.0%
■16歳以上 31.9%
週刊少年ジャンプの媒体掲載料金|雑誌広告ドットコム●少年に読まれていない少年誌は?
ただ、ジャンプ以外で最も少年誌だったサンデーの15歳以下は49%でした。チャンピオンもこの年齢層の数字がわかっていて、15.4%。残ったマガジンは問題外で、未成年全部入れても25.0%しかいません。したがって、15歳以下の数字はジャンプの68.1%が最も高いのは今回のデータだけでも確実です。
【クイズ】週刊少年ジャンプ・週刊少年マガジン・週刊少年サンデー・週刊少年チャンピオンの4誌で最も15歳以下の読者が多いのはどこでしょう?
【答え】週刊少年ジャンプ
さらにこのデータからすれば、18歳未満、20歳未満といった分類においても、ジャンプが最も多いという可能性が極めて高いでしょう。調べ始める前のイメージ通りに、週刊少年ジャンプが最も少年誌少年誌しているということがわかりました。
また、最も少年誌じゃない少年誌は、この中だとマガジンってのも決まりでしょうね。少年誌はどこも成人ばかりが読者…となるとおもしろかったのですが、今はまだマガジンだけが例外といった感じでした。
●少年ジャンプ、ピークの半分で200万部割れ ここ3年間でも3割減少
2017/05/17追記:
「週刊少年ジャンプ」、40年ぶりの200万部割れ:朝日新聞デジタル(塩原賢 2017年5月16日17時34分)という記事がありました。日本雑誌協会によると、人気マンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)の1~3月の平均発行部数が191万5千部だったことが分かったそうです。
ただし、「週刊少年マガジン」(講談社)は96万4千部、「週刊少年サンデー」(小学館)は31万9千部と、もちろん他はもっとひどいです。
なお、ジャンプの場合、94年には653万部を記録しており、当時から3分の1以下に減少したという計算ですので、半端ない下がり方であることがわかります。
このピークからの下がり具合は比較できないものの、近年の下がり具合については、
「週刊少年ジャンプ」、200万部割れ - ITmedia ビジネスオンライン(2017年05月16日 14時52分 更新)にデータがありましたので、どれくらい減っているか計算してみましょう。
雑誌名 14年1~3月 → 17年1~3月 増減率
週刊少年マガジン 1,277,500 → 964,158 -25%
週刊少年ジャンプ 2,715,834 → 1,915,000 -29%
週刊少年サンデー 461,250 → 319,667 -31%
これによると、最も減り方が大きいのは少年サンデーの-31%。3年間で3割も減るってすごいですね。しかし、少年ジャンプも-29%であまり変わりません。やはり3年間で3割でした。少年マガジンも-25%ですから、やはり似たり寄ったりと言えそうなものの、一番マシです。
元の投稿のテーマと絡ませた話をしてみると、少年マガジンは大人の読者を多く獲得しているせいで、下がり方が比較的少なかった…という感じでしょうか?
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