2016/12/4:
●中国の売春都市東莞のホワイト企業ジオニー(金立・Gionee)
●世界で売れる中国スマホ OPPO,vivo,シャオミ,TCL,ZTE,クールパッド,ジオニーなど
●日本人が喜ぶ韓国サムスンの苦境…日本メーカーの出番は?
2019/11/11:
●中国スマホ市場が低迷 ジオニー・メイズが苦戦でメイトゥが撤退
●中国の売春都市東莞のホワイト企業ジオニー(金立・Gionee)
2016/12/4:シャープを買収した鴻海(=フォックスコン=富士康)はブラック企業だと言われており、シャープの話が持ち上がる以前の私のイメージは、中国で多くの自殺者を出した企業という感じでした。
シャープ買収の鴻海はブラック企業で郭台銘会長は中国に媚を売る親中派だったでも書いた話です。
一方、中国の企業であるジオニー(金立・Gionee)というのは、これとは対照的な価値観を持っているようでした。
中国最大の売春都市が生んだスマホメーカー「金立」 急成長の裏側 Forbes JAPAN / 2016年11月21日 11時0分で、そういった話が載っています。
記事によると、スマホメーカーGionee(金立、ジオニー)は広東省の東莞(とうかん)市に本拠を置く設立14年目の大手企業。この東莞市というのは、中国最大の売春都市として有名でした。しかし、近年は政府による大規模な取り締まりにより風俗業界は衰退。その代わりに台頭してきたのが製造業だり、ジオニーもその一つなわけですね。現在では、東莞は深圳と並ぶ製造拠点で、世界の携帯電話の5台に1台は東莞で製造されているとも言われているそうです。
ジオニーが鴻海とは違うという話はここから。ジオニーは、「従業員の幸福度を高めることがより良い製品づくりにつながるという哲学を持っています」として、製品の品質を高めるために社員の幸福を重視しているとのこと。同社では、従業員に住宅や食事を無料で提供し、最新映画の鑑賞会やバドミントンの無料レッスンを開催しているといいます。
賃金についても高く設定し、フォックスコンの工場労働者の月給が2,200元と伝えられる中、Gioneeは3,000元(約48,000円)以上を払うとのこと。1.4倍程度ですね。
記事の作者も、従業員が休憩中にバスケットボールを楽しんでいる様子を目撃。また、社員寮の中を見学した際には、欧米の大学の学生寮に似た雰囲気で、香港にある筆者のマンションよりも住居スペースは広かったとしていました。
●世界で売れる中国スマホ OPPO,vivo,シャオミ,TCL,ZTE,クールパッド,ジオニーなど
中国のスマホメーカーは伸びが著しいですが、私はジオニーの名を記憶していませんでした。記事によれば、最新の中国スマホメーカー別シェアでOppo、Vivo、アップル、ファーウェイ、サムスンに次ぐ6位。人口の多いインドでも強いメーカーのようです。
検索すると、
サムスンと韓国、危機的状況突入…爆発スマホで底なし損失拡大地獄か、米国の容赦なき制裁も | ビジネスジャーナル(2016.09.16 林秀英/ジャーナリスト)でも、シェアに関する話で名前が出ていました。
"ファーウェイを筆頭にOPPO、vivo(BBK)、シャオミ、TCL、ZTEと(引用者注:世界の)シェアトップ10のうちに5社もランクインしており、それに続くクールパッド、ジオニー、レノボ、メイズを含めると世界全体の3分の1を中国製が占めている状況だ"とのこと。私はファーウェイとOPPOとシャオミしか覚えていませんでした。というか、レノボはスマホも作っていたんですね。
●日本人が喜ぶ韓国サムスンの苦境…日本メーカーの出番は?
上記のビジネスジャーナルの記事自体は、サムスンの"ギャラクシーの昨年の世界シェアは24.5%で前年の31%から大きく下回った"という内容。韓国を叩いてホクホクする話でしたので、この記事を肴に2ちゃんねるでも盛り上がっていました。
ただ、サムスンのライバルはアップルだと書いていて、新たな脅威として挙げられていたのも上記のような中国企業。そこに日本企業の存在はありません。韓国のサムスンのシェアが落ちて喜んでいることより、サムスンの力が弱まっても日本企業が入ってくる余地がないことを嘆くべきじゃないでしょうか。
また、
アップルや韓国サムスンの危機が、日本が復活せずマイナスとなる理由では、サムスンの苦境でむしろ日本企業は苦しむという話がありました。サムスンと取引があるためです。いずれにせよ、嫌いな相手に悪いことが起きるのばかり願っているというのは美しくないですね。
●中国スマホ市場が低迷 ジオニー・メイズが苦戦でメイトゥが撤退
2019/11/11:中国スマホ関連のページに模様替えしようということで、他社のスマホの話も検索。
女性に人気の中国スマホ、美図が撤退 小米に事業譲渡 :日本経済新聞(2019/4/15 19:30)という記事が出てきました。
当初の話は出てこなかった会社なのですけど、美図(メイトゥ)は女性を中心に人気を集めていた中国スマートフォンメーカーだったとのこと。しかし、約7割を占めていたスマホ事業から撤退することを発表。事業は提携先の小米(シャオミ)に譲渡するといいます。
中国国内のスマホ出荷台数は2年連続で前年実績を割り込み低迷中。もともと書いていた新興ブランドの金立通信設備(ジオニー)が18年末に経営危機に陥るというピンチに。さらには携帯音楽プレーヤーからスマホに参入して一時、人気を博した魅族(メイズ)の業績も最近は低迷しているとされていました。
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