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高齢者以外でも多いアクセルとブレーキの踏み間違い事故 6割は75歳未満


 自動車事故に関する話をまとめ。<高齢者以外でも多いアクセルとブレーキの踏み間違い事故 6割は75歳未満>などをまとめています。

2023/11/05:
一部見直し


【クイズ】アクセルとブレーキの踏み間違いがないとされるナルセペダルの特徴は?

(1)アクセルはハンドル部に取り付けられているので、踏み間違いは起きない。
(2)アクセルは踏まずに右にずらす操作なので、踏んでも動かない。
(3)通常ブレーキがある位置にアクセルがある。


●高齢者以外でも多いアクセルとブレーキの踏み間違い事故 6割は75歳未満

2016/12/5:同日投稿のプリウスは事故率が高い危険な車…はデマか? 車両保険は高くなっていないという事実と同様に、自動車事故関連での錯覚について。「ペダル踏み間違い」による死亡事故は確かに75歳以上の高齢者ドライバーがダントツで多く、およそ4割という異常に大きい数字になっています。ドライバー数を考えると、確率はかなり高いと考えられます。

 ただ、「75歳以上の高齢者ドライバーが4割」ということは、逆に言うと、それ以外は75歳未満のドライバーということになるでしょう。結局、半分以上どころか6割は75歳未満であり、高齢者の免許だけ取り上げてもかなりのアクセルとブレーキの踏み間違い事故が起きるということになります。

 なお、なぜ75歳というデータでもっと下の年齢のデータがないのかな?と思ったら、元ネタが細かい数字書いていないせいみたいです。こちらの元ネタはこの後リンクすることにして、とりあえず、最初に私が読んだ記事を紹介。<クルマのペダルは踏み間違うもの? 高齢者に限らぬミス、頼れる「技術」で対策を>(乗りものニュース 2016年12月04)というものでした。

<交通事故総合分析センターが2004(平成16)年から2013(平成25)年までの事故からまとめた「年齢層別操作不適事故割合」を見ると、75歳以上の「ペダル踏み間違い事故」は、ほかの年齢層の2倍から5倍も多いことがわかります。また「ペダル踏み間違いによる死亡事故」でいえば、約4割(39.6%)が75歳以上の高齢者ドライバーにより引き起こされているとも。
 確かに高齢者ドライバーによる「ペダル踏み間違い事故」の多さは問題です。しかしそれはなにも、高齢者ドライバーの専売特許ではありません。先に述べた死亡事故の残り6割は、ほかの年齢層のドライバーによるものです>
http://pex.jp/point_news/928e1af2e2350fd7a54b54720dbe021e/


●ペダル踏み間違いはやはり高齢者に多い?年齢層別の操作不適事故割合

 さて、前述の数字の元ネタですが、検索してみるとどうやらPDF・(PDF)運転操作の誤りを防ぐ - 交通事故総合分析センターっぽいです。60歳以上くらいのデータが欲しいなと思って検索したものなのですが、前述の通り、記載がありませんでした。
(2016/12/5 19時訂正:最初の投稿時は、盛大に誤解していました。全年齢層の人身事故に占める操作不適事故の比率ではなく、その年齢層別の人身事故に占める操作不適事故の比率でした。そのため、以降の本文とタイトルを修正しています。申し訳ありません)

 ただし、死亡事故に限らなければ、操作不適事故割合については載っていました。まず、「操作不適事故」の説明。ここではハンドル操作不適、ペダル踏み間違い、ブレーキ操作不適、その他の操作不適の4つを合わせたものとされています。上記のうち、今回はペダル踏み間違いについてのみピックアップします。

【年齢層別の操作不適事故割合(平成16年~25年)の図より】
~24歳 1.2
25~34歳 0.7
35~44歳 0.6
45~54歳 0.7
55~64歳 0.9
65~74歳 1.6
75歳以上 3.1

 私は最初上記を、全年齢層の人身事故に占める操作不適事故の比率だと勘違い。しかし、実際にはそうじゃなくて年齢層ごとでしたから、ここから65歳以上の高齢者の事故の比率は出せません。これに気づいたのは、アクセルとブレーキの踏み間違い事故以外の操作ミスは若い人で多い、という投稿を書いていてでした。

 こちらは後日投稿しており、タイトルは、実は高齢者と若者でほぼ同じ事故率 ペダル踏み間違い、ブレーキ・ハンドル操作不適などの操作不適事故というものしています。


●「気をつけて」では解決しない!ペダルの踏み間違い事故防止の方法は?

 なお、最初の記事<クルマのペダルは踏み間違うもの? 高齢者に限らぬミス、頼れる「技術」で対策を>(乗りものニュース 2016年12月04日)では、いくつかのペダルの踏み間違い事故防止法が紹介されていました。まず、以下は備え付けのものです。

・「自動ブレーキ(AEB)」
 カメラやセンサーなどで障害物を検知し、衝突する直前に自動で急ブレーキ。また、これらのシステムの多くには「誤発進抑制機能」が付属していて、ペダルの踏み間違いでの急加速を抑制するようになっている。

・「踏み間違い衝突防止アシスト」
 センサーではなく、速度とアクセル操作をシステムが監視して事故を防ぐという機能。低速走行中にアクセルの大きな操作を行うと、警告を発して急加速を抑制。

・「ペダルの見張り番」
 カー用品流通の大手であるオートバックスから2016年12月5日(月)から発売予定。停止時と徐行時のペダル踏み間違いによる急発進を抑制する。


 最後の「ペダルの見張り番」というのは、前ふたつと異なり、後付けの対策です。そして、後付けですと、私は過去にアクセルとブレーキの踏み間違い不可能、ナルセペダルの画期性でやったナルセペダルのコンセプトがお気に入りです。


【クイズ】アクセルとブレーキの踏み間違いがないとされるナルセペダルの特徴は?

(1)アクセルはハンドル部に取り付けられているので、踏み間違いは起きない。
(2)アクセルは踏まずに右にずらす操作なので、踏んでも動かない。
(3)通常ブレーキがある位置にアクセルがある。

【答え】(1)アクセルはハンドル部に取り付けられているので、踏み間違いは起きない。


 そもそもアクセルは踏む仕様にはなっていないので、物理的に踏み間違いが不可能というもの。で、このそもそも論で言うと、現在の自動車の設計思想が間違っているって話ですけどね。歴史と伝統があるから何も言われていないものの、仮に新製品としてこのような安全性を軽視した設計のものが今出されて事故が起きたら、その会社は大いに叩かれて大炎上するでしょう。

 現在広く工場や工事現場、設計などで浸透している安全の考え方から言えば、私は今の自動車のアクセルとブレーキの考え方そのものが欠陥だと考えています。


【本文中でリンクした投稿】
  ■プリウスは事故率が高い危険な車…はデマか? 車両保険は高くなっていないという事実
  ■アクセルとブレーキの踏み間違い不可能、ナルセペダルの画期性
  ■実は高齢者と若者でほぼ同じ事故率 ペダル踏み間違い、ブレーキ・ハンドル操作不適などの操作不適事故

【その他関連投稿】
  ■多くのクラクションは道路交通法違反で罰金 警察に通報するのはアリ?
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