2016/12/16:
●本当に頭がいい人はむしろ字が汚い?「悪筆の天才と達筆の秀才」説
●林修先生「本当に頭がいい子ほど字が汚い」
●「字がきれい」に全力な日本の教育が問題の原因?
●筆跡と仕事の出来に関する研究はあった!結論は?
2019/01/25:
●ハーバード大最年少卒業の天才、文字は8歳児レベル
【クイズ】以下のうち「文字を書くのが上手なこと」を意味する言葉はどれ?
(1)上筆
(2)能筆
(3)右筆
●本当に頭がいい人はむしろ字が汚い?「悪筆の天才と達筆の秀才」説
2016/12/16:以前、字で性格がわかるというのは非科学的ですという話をやりました。
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手書き履歴書不要論に「字(筆跡)で性格がわかる」から必要と反論 ■
字(筆跡)で性格がわかるは非科学的で差別的 手書き履歴書重視企業は要注意 そのときに「字がうまい人は仕事もできる」も根拠ないでしょと、軽く触れています。ところが、今回は逆に"「字が汚い人」ほど頭がいい"という話が出てきました。同時に"美文字の秀才と、悪筆の天才"という話も出ています。
実を言うと、私は経験的にこれが理解できてしまいます。私の中学で全教科でトップかトップ争い、総合だとぶっちぎりトップという圧倒的に頭が良かった子はむしろ字が下手で、最も字がきれいな子たちは3番手グループでした。
●林修先生「本当に頭がいい子ほど字が汚い」
ただ、まあ、これも結局、印象論でデータ的な根拠はないでしょ?というのが、最初の部分を読んだ時点での感想です。まあ、きちんと調査してみると、おもしろそうだとも思いますけどね。
実は「字が汚い人」ほど頭がいいってホント? | ダ・ヴィンチニュース 2016.8.29 文=citrus河崎 環
「字が綺麗なひとって賢そうな印象がありますが、林修先生によると『本当に頭がいい子ほど字が汚い』のだとか。どうなんでしょうか」と編集部からメールが飛んできたので、私(中略)の思うところをお答えします。
林先生が説く「東大合格者トップ層は字が汚く、2番手グループは字が綺麗」には、私にもなんとなく実感があります。その昔、中学受験塾や美大受験予備校で国語や英語、現代文や小論文を指導していたころ、毎日のように生徒の小テストや作文を採点したり、授業中にノートを見回っていたりした私には一つ発見がありました。
「勉強の出来る子には2種類いる。粒ぞろいの綺麗な字を書く秀才と、本人にしか(本人にも)読めない謎の象形文字を書く天才の2種類が」。
【クイズ】以下のうち「文字を書くのが上手なこと」を意味する言葉はどれ?
(1)上筆
(2)能筆
(3)右筆
【答え】(2)能筆 (「上筆」は適当に作ったもので辞書になし。「右筆」(ゆうひつ)は、筆をとって文を書くこと・文筆に長じている者・武家の職名などの意味を持ちます。2019/01/25追記:読み直してみて思いましたが、右筆も正解と言えるでしょうか。悪問でしたね)
●「字がきれい」に全力な日本の教育が問題の原因?
なお、作者は日本の教育が字をきれいに書くことに力を入れ過ぎではないか?としていました。こういう教育が、「字がきれいな方が仕事ができる」なんてアホなこと言い出す理由になっているのかもしれません。
国語教育では、過去も現在も漢字の書き取りにおいて字のバランスや”トメ・ハネ・ハライ”の細部の徹底に膨大な時間と労力を割いています。「書く」に「道」がついて書道なる伝統アートが存在するように、「字は精神を表す≒美文字は美意識と教養の高さ≒悪筆は恥じるべきこと」という感覚が、きわめて根深く刷り込まれているのが、日本の国語教育なわけです。
今もその潮流は健在で、日本では「字を綺麗にかけること」が学校での評価のわりと大きな部分を占めているような気が。「字が綺麗で、机の周りもロッカーも綺麗で、給食も綺麗に食べられて、挨拶がきちんとできる子は先生のお気に入りの”いい子”」、いまだにそんな感じですよね。
●筆跡と仕事の出来に関する研究はあった!結論は?
…で最初終わっていたのですが、これを下書きした後に見つけた筆跡と仕事の出来に関する話を先に投稿しました。
仕事ができる人がわかるのはどれ? 字の上手い下手・IQ・面接などというものです。
で、こちらの答えを言っちゃうと、ズバリ関係なし! さっぱり相関性がないことが研究でわかっています。これ自体は仕事の出来との相関性だったのですが、同時にIQテストのようなものと仕事の出来に相関があることも証明されています。
本当でしたら直接調べた方が良いものの、これらの結果からすれば、字の上手い下手を含めた筆跡の特徴と頭の良さは関係がないと判断した方が良さそうな感じ…。
やっぱり印象論や個人的な経験で結論づけるようなことはしちゃいけませんね。それこそ頭が悪いことです。
●ハーバード大最年少卒業の天才、文字は8歳児レベル
2019/01/25:最初の投稿で書いたように「悪筆の天才」は迷信でしょうけど、誤解する人を増やしそうな個別事例があったので追記。
日本人ギフテッド14歳天才児大川翔 カナダの大学など獲得競争で奨学金を用意で追記したブラクストン・モラールくんの話です。
彼は、ハーバード大最年少卒業の神童。小学3年のときには両親が学校に呼び出されて、「尋常じゃなく頭がいいからなんとかするように」と言われ、テストしてもらったら「短大卒業レベルを超える学力で、機械がぶっ壊れたと思われた」(父)というほどでした。
ただ、彼の父親が言うには文字は8歳児レベル。ハーバード大の教授が読めなくて成績が落ちこんだこともあったそうな。さすがにこれは困りますね。そのため、きれいな字の書き方を地元の数学の先生が教えてくれていたそうです。
なお、字が読めないほど汚くても、今はパソコンで文字入力したり、しゃべった言葉を文字に変えるといったこともできます。字に問題があっても才能を持っている人が少数ながらいるので、そうした人たちをすくい上げるように工夫した教育機関があっても良いんじゃないかと思います。才能を活かせないのは、もったいないですからね。
【本文中でリンクした投稿】
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仕事ができる人がわかるのはどれ? 字の上手い下手・IQ・面接など ■
手書き履歴書不要論に「字(筆跡)で性格がわかる」から必要と反論 ■
字(筆跡)で性格がわかるは非科学的で差別的 手書き履歴書重視企業は要注意 ■
日本人ギフテッド14歳天才児大川翔 カナダの大学など獲得競争で奨学金を用意【その他関連投稿】
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