韓国など海外の食べ物の話をまとめ。<変えて良かった!看板の「韓国」の字の有無で売上激変>、<タピオカを流行らせた「春水堂」、当初の狙いはお茶の方だった…>などをまとめています。
2023/10/09:
一部見直し
【クイズ】フランスの料理クロックムッシュ・クロックマダム・クロカンブッシュなどに使われているクロック(croque)はどういう意味?
(1)カリッとした
(2)キズ、ひび割れ
(3)曲げる
●変えて良かった!看板の「韓国」の字の有無で売上激変
2016/12/20:そもそも韓国トーストなる言葉を初めて聞きましたが、「トーストのバンビ」という福岡の韓国トーストのお店の話。「韓国のとか食べたくない」なんて記事への反応があったように、韓国嫌いの人がいますので韓国隠しで売上激増って話だと思う人もいるかもしれません。
しかし、逆なのです。紹介する記事のタイトル、
福岡の韓国トースト 苦戦一転、売り上げ3倍の秘策:朝日新聞デジタル(原篤司 2016年9月27日16時02分)でわかるように大成功しています。この店名変更の発想のきっかけはテレビで見た「インドネシアのホットドッグ専門店」。国名つきだと、何だろう?と興味が湧くのかもしれません。おもしろいですね。妙に感心しました。
<しゃれた店が並ぶ街の雰囲気に合わせ、控えめな店名の看板だけで約1年半、営業してきた。だが、思ったより客足は伸びなかった。
「なにが足りないのか」。思案を続けているとき、テレビで、インドネシアのホットドッグ専門店に行列ができている様子を見た。国名を前面に出した営業で、鹿田さんは看板に一工夫加えることを思いついた。
(中略)「韓国トースト」と大きく書いた看板と商品写真を設置した。すると、これまで店の前を素通りしていた人たちがどんどん入ってくるようになった。>
●凄腕営業マンがハマって会社を辞職…そもそも韓国トーストとは何?
店主の鹿田保光さん(54)はもともと凄腕営業マンだったのに、韓国旅行で韓国トーストに感動して転職。名前だけ使っているわけではなく釜山で修行もしてから日本で開店しています。人生変わっちゃいましたね。その人生を変えてしまった韓国トーストの説明は以下のようなものでした。
<韓国のトーストは、バターを塗った鉄板の上で、薄い食パン2枚と刻んだキャベツが入った卵焼きなどの具を別々に焼き、ケチャップや砂糖で味付けして最後に挟むホットサンドだ。韓国では屋台で親しまれているほか、アレンジした様々なトーストをそろえた専門店もある人気の味だ>
食べログでも以下のような説明つき感想がありました。(改行は変更、
『薬院六ツ角の近くにあるトーストサンドのお店です。 薬院 トーストのバンビ 』by mayupapa : トーストのバンビ - 薬院大通/パン・サンドイッチ(その他) [食べログ]より)
<注文が決まるとオーナーが鉄板を使って手際よくトーストサンドを焼き上げてくれます。
焼きがったトーストサンドは半分にカットして銀紙に包んでくれました。
ハムトースト390円。
中に玉子とキャベツと阿蘇産のハム、ソーセージを挟んだトーストサンド、胡麻油の香ばしい香りが漂うトーストサンドです。
バンビトースト390円。
こちらも玉子とハム、キャベツ、チーズを挟んだこの店の名前の付いた人気のトーストサンドです>
●韓国トースト以外にフランスのクロックムッシュなどもホットサンド
記事の説明の中で出てきたホットサンドというのは要するにホットサンドイッチのことで、フランスのクロックムッシュやクロックマダムもホットサンドだそうです。
ホットサンド - Wikipediaでは、以下のような説明がありました。
<ホットサンドイッチ、あるいはホットサンド (Hot Sandwich) とは、温かいサンドイッチのこと。食パンの耳を落としてトーストしたもの、あるいはパンに温かい具(チーズ、トマト、チキンやマッシュポテトなど好みで、それにタルタルソースやオリーブオイルなどの調味料)を挟んだもの、もしくはパンに具を挟んでから焼いたものである。何を具にするかにより、イタリアンやアイリッシュ、レッドホットといった呼び名がつけ加えられる>
代表的なホットサンドイッチ
・クロックムッシュ
チーズとハムを挟んだクローズドサンドイッチの両面をバターで焼いたもの。
・クロックマダム
上記のクロックムッシュの上に目玉焼きを盛り付けたもの。
・ミラカン(ミラノ+カントリー)
赤いウインナーとピーマン、タマネギを挟んだもの。名古屋の喫茶店の定番メニューである。
・ルーベンサンドイッチ
ライ麦パンにコンビーフやザウアークラウトなどを挟み、グリルしたもの。
【クイズ】フランスの料理クロックムッシュ・クロックマダム・クロカンブッシュなどに使われているクロック(croque)はどういう意味?
(1)カリッとした
(2)キズ、ひび割れ
(3)曲げる
【答え】(1)カリッとした (キズ、ひび割れは英語のcrackから。曲げるは英語のcrookから)
ちなみに、クロックムッシュ・クロックマダムとは違って、クロカンブッシュはお菓子です。最近、クロカンブッシュってなんだったっけ?と調べたところなので、印象に残っていました。
クロカンブッシュ - Wikipediaでは、以下のような説明です。
<クロカンブッシュ(仏: croquembouche)はフランスの菓子。
台の上に、カスタードクリームを入れた小さなシューを飴などの糖衣で貼り付けながら円錐型に積み上げた飾り菓子。フランスではウエディングケーキとして使われる。シューはキャベツを表し、子孫繁栄の願いと豊かな収穫を願う物である。(中略)
名称はフランス語の"croque en bouche"で、糖衣やシューが口(bouche)の中(en)でカリッと(croque)崩れる様子を表す。"Croquenbouche"または"croquebouche"とも表記される。「サント・ノーレ」(Saint-Honoré)と呼ばれることもある。>
こうやって食べ物の話ばっかり書いていると、お腹空いてきますね…。
●タピオカを流行らせた「春水堂」、当初の狙いはお茶の方だった…
2020/05/07:今回は、韓国の話でもトーストの話でもなく、台湾のタピオカの話。ただ、最初の投稿のときでもインドネシアのホットドッグ専門店が出てきたように、ここらへんは共通点が見られるところで、セットにするのにふさわしいと思っての追記です。
<なぜタピオカは秒速で国民食になったのか プレジデントオンライン / 2020年5月6日 11時15分>によると、タピオカブームの仕掛け人である台湾発祥のお茶専門店「春水堂」の代表・木川瑞季(みずき)さんは、タピオカについては当初注目していませんでした。
「実は、最初からタピオカを流行らせようとしていたわけではないんです。高品質でおいしいお茶を提供する春水堂に惚れ込み、日本にもそのお茶を広めたいというのがスタートでした」
https://news.infoseek.co.jp/article/president_33930/
●日本茶店だと勘違い!そこで怒涛の「台湾」押しでタピオカブレイク
開店当初こそ台湾人気店の春水堂が日本初進出という話題性で行列ができたものの、冬には客足が遠のきました。そこで、「ブランディングの変更」を行ったといいます。
「当時春水堂は本格的なお茶の専門店としてPRしていたのですが、日本茶の専門店と勘違いする人も多かった。そこで“台湾カフェ”という新しい言葉でブランディングし直したんです」
「(引用者注:台湾ブームにより、)台湾のパイナップルケーキやマンゴーかき氷の店も表参道にできたので、“台湾スイーツ”という言葉もつくりました。その看板商品としてタピオカミルクティーを前面に押し出すことにしたんです」
「台湾人気店の春水堂」とあったように、春水堂は台湾のお店だとは当初からわかっていました。ただ、日本茶と勘違いされるなどの逸話があったように、まだ台湾であることの強調が弱かったんですね。結局、「台湾カフェ」「台湾スイーツ」という「台湾」押しがポイントに。台湾ブームで追い風という特殊事情はあるものの、やはり参考になる話だと思われます。
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