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人は食べ物の味がわからない…目隠しのブラインドレストランで判明


 目隠しや味の話をまとめ。<視界を断たれることで恐怖から始まるブラインドレストラン>、<人は食べ物の味がわからない…目隠しのブラインドレストランで判明>、<食材はわからないけど、人は顔を見なくても大体イメージ通り?>、<暗闇レストランが合コンにも最適だと考えられる理由>などをまとめています。

2024/04/22:
一部見直し


●暗闇ごはんで非日常を体験できるブラインドレストラン

2011/7/3:こんなものもあるのか!と驚いたのが、目隠しをしたまま暗闇で食事をすることを売りにするという暗闇体験レストランの話です。

 このレストランについて最初に読んだ記事はあとでリンクしていますが、2008年03月28日になっています。そして、今回もう1つ読んだ記事は、もっと古い日付のもので、今もあるのかはわかりません。

 「浅草・緑泉寺で行われている月一度のイベントです」と記載された暗闇ごはんというサイトだと、最終更新日は2010年1月1日でしたので、まだやっているかも…と思いましたが、これは私みたく未来日付でトップにしていただけかもしれません。暗闇ごはんご予約受付フォームを押してみると、ページ不明になっていました。

 そのサイトから内容を紹介だけで大体暗闇レストランの内容がわかるとは思います。非日常の体験というのが大きなテーマになっているのです。
日常では体験することのできない真の暗闇。完全に視覚を奪われた中で、
残された嗅覚、味覚、聴覚、触覚をフル回転させるためには、
ものを食べるという行為が大いに効果的です。
また、お寺という非日常の空間で、顔の見えない相手とひとつの食卓を
共にすることも、「暗闇ごはん」を体験する人の想像力を多分に刺激することでしょう。(中略)

海外で試されている真っ暗な中で食事をとる「ブラインドレストラン」を、
日本の食文化に合わせてアレンジしてお届けします。
明かりを落とした薄暗闇の部屋でアイマスクを着用していただき、
完全に視覚を奪われた状況を作り出します。
そして、イベントご参加の注意点など簡単な説明のあと、
料理が一品ずつ運ばれます。

●暗闇レストランは本来、視覚障害者のためだった

 ところが、その発祥は非日常の体験とは違った目的も大きかったようです。その発祥地はスイス、チューリヒで、1999年にblindekuhというお店がオープン。「給仕人の肩につかまり、1列になって席まで行く」ものの、「給仕人もライトを持っていない」のです。(※2)

 なぜかと言うと、給仕人たちはなんと視覚障害者だからでした。blindekuhが「視覚障害者を給仕人としてトレーニングすることは非常に難しい。晴眼者のようにはいかない。blindekuhが提供するサービスをフランチャイズ化することは意味がない」(※2)と語っているように、就職先の少ない視覚障害者のためという目的が大きかったようです。

 世界各国でフランチャイズができており、研究者や視覚障害者協会などが協力したと明記されている地域もあります。おそらくどの国でも視覚障害者の就職が難しいのは、変わらないのでしょう。

 「ヨーロッパをはじめ、ニューヨークやロサンジェルス、オーストラリアでヒットを飛ばしている」という記述の他、ロシア・モスクワ、カナダ・モントリオール、中国・北京と多くの地名が出ていました。(※2)


●日本でもブラインドレストランができるがかなり特殊

 その後、日本でも「クラヤミ食堂」というのが出てきますが、これは海外とはちょっと流れを異にしているようです。「視覚障害者」の話は皆無ですし、「シーズンごとに数日間だけ“開店”する幻のレストラン」(※1)とのことですから、就職先としても向きません。

 この「クラヤミ食堂」は「こどもごころ製作所」が、「大人が無意識に従ってしまっているルールや恥を取っ払うための心持ち」=「こどもごころ」を引き出すきっかけ作りの一環として“開店”した(※1)としており、最初に言ったような「非日常の体験」が主眼です。

 しかしながら、海外でもそれが売りであることに変わりなく、以下は「クラヤミ食堂」の体験者の声を中心に、一部だけ海外のものを紹介していきます。(以下、断りない限り※1より)


●視界を断たれることで恐怖から始まるブラインドレストラン

 まずは目隠しをして、席まで案内人の手につかまって席へ。しかし、ここからもう戸惑いが始まっており、視界を断たれることで、恐怖を感じるようです。

 5メートルほどの距離が体感では10メートルだったという道中を、「足を左右に動かして障害物がないか確認しながら一歩、また一歩とレストランの奥へと進み」、辿り着いた先でまた「テーブルと椅子を何度も触り、感覚を手に覚えこませてから着席」。

 「クラヤミ食堂」では、知らない者同士がコミュニケーションを図るため、一緒に訪れた者同士は必ず別テーブルに座らなければならないそうです。

 「目が慣れることがない。目を開いても、分厚いゴーグル状の目隠しに光を遮断され、見えるのは真っ黒な闇だけ。自然に耳、手のひら、鼻。この3つに意識が集中していく」といった状態で、自己紹介して手を握り、食事が来るのを待ちます。


●人は食べ物の味がわからない…目隠しのブラインドレストランで判明

 食事の前にまず乾杯。もちろんここでも四苦八苦するわけで、グラスを持っていないほうの手で、ほかの人のグラスを持った手を探し当て、手探りで互いのグラスを誘導しあった末、やっと乾杯。

 次にお待ちかねの食事となりますが、ここでは「食材当て」が目玉になっており、「全テーブルに一斉に供される料理を、支配人の鳴らす鈴の合図で食べ始める」形になります。この「食材当て」はざっと以下のような感じ。全部わからないということはないものの、かなり難しいようです。

・1品目の暖かい液体はスープとわかるものの、予想がバラバラで、口にしても最後まで正体が分からない。
・3品目も答えが導きだせずに迷宮入り。「肉でしょ」「いや、魚だよ」と意見が真っ向から対立。スモークの強い香りに味覚がまぎれてしまい、最後まで肉か魚か意見が分かれ、肉や魚かすらわからない状態。(答えはヤマメですから魚でしたが、海外の体験者も「魚を注文しました。でも食べているときは、魚なのか肉なのかよく分からなかったわ」と語っています、※2)
・メインはブタ肉のローストでしたが、「ブタ肉だ」「カモ肉だ」と、これまた2つの意見が拮抗。
・2品目のカキ以外は、付け合わせを含め、予想が当たっていた料理が皆無。肉か魚か、赤ワインか白ワインかという、普段なら間違えようのないこうした基本の判別すらできていなかった。視覚がいかに大きな力を持っているか、改めて痛感する。(海外の体験者も「味覚は、視覚に大きく影響される」「自分が、普段、いかに目に頼って食べているのかが分かって、とても良い体験になったわ。一度は行ってみるべきよ」とのこと、また、「理論的には、視覚が閉ざされると他の感覚が研ぎ澄まされるという。しかし、“暗闇”が刺激的すぎるのか、味覚は鈍くなるようだ…」という記載も、※2)

 「クラヤミ食堂」では、「アレルギーに限らず、このレストランでは苦手な食材を使わないよう、最初に申請できる」ものの、「目隠しして食べたら実はおいしかったという前例があるそう」で、「食わず嫌いが治るチャンス」とあったのも、ちょっとおもしろかったです。


●食材はわからないけど、人は顔を見なくても大体イメージ通り?

 最後のデザートではマスクをとったのですが、ここでまた驚愕。一瞬の沈黙が流れた直後に「思ったとおりの人だった」「想像と全然違う」と、声のイメージと実像とのギャップに対するコメント大会になったそうです。

 例えば、髪が短めの体育会系サラリーマンと予測していた男性は、繊細なクリエイティブ系の雰囲気を醸した人物、「ショートヘアの人かと思った」と指摘された筆者はロングヘア。「どうやら声と実像にギャップがあるらしい」とありましたが、そのときどきで髪型が違う人もいます。声だけで当てるのは、難しいですね。

 その他、「目隠しには、視覚が受けるインパクトや偏見、社会的立場や理性の殻などを瞬時にとっぱらい、心を素っ裸にしてしまう絶大なパワーが宿っているのだ」としていましたが、目隠しを外した後、打ち解けるあまり話が尽きなかったという効果もあったようです。

 ここらへんは心理学的な話題でおそらく研究されていると思われますが、暗闇の効果とはおもしろいものです。

 参考記事
※1 “目隠し”しながら手探りで食事を――上司と仲良くなれる「クラヤミ食堂」 2008年03月28日
※2 “見えない”を体験できる暗闇レストラン nikkei BPnet 2007年3月14日 岩澤 里美


●暗闇レストランが合コンにも最適だと考えられる理由

2017/02/15:上記の話を書いた後、うちではいくつか関係する話を書いています。まず、目隠しで食べると、味がよくわからないに関しては、騙されていた!かき氷のシロップは全部同じ味、色と匂いで錯覚してるだけという衝撃的な話をやっています。かなり我々の味覚は曖昧なようです。

 もともと書いていた暗闇レストランは、顔を見ないで声だと想像できない…という話でしたが、うちではその後「声だけでわかる」という話をいくつかやっています。一つは、やっぱり人は見た目が大事、外見が収入の高さに相関 残酷な研究結果という投稿でした。

 ここでは外見が良いほど報酬が上がってしまうという実験をいくつかやっていたのですが、予想外だったのが「写真なしの履歴書が雇用者に渡され、電話で面接した」場合でも、差がついたこと。顔を見なくても、声だけでかなり影響を受けてしまうのかもしれません。

 もう一つ、顔を見なくても大体その人をイメージできるという話は、オタクの婚活で脅威のカップル成立率5割 秘訣は顔見せ禁止のお面でやっています。今回新しく紹介する話はこれと近いコンパの話で、これらの話を考え合わせると、有効な方法ではないか?と予想されます。

 真っ暗闇のコンパ「暗闇コン」 光がなくても、恋はできるのか!?(J-CASTトレンド | ライフ・美容 | 2017年02月14日)によると、真っ暗闇で行う「コンパ」、通称「暗闇コン」を開催するのは、IBJの運営する婚活パーティーサービス「PARTY☆PARTY」。公開予定の映画「暗黒女子」と提携したイベントのようです。

 前述の暗闇レストランと同様に、アイマスクを装着して合コンに臨みます。視界の閉ざされた中、主催者側の用意した課題に取り組むといったところが、他と違うユニークなところ。もちろん最後にはアイマスクを外し、感動のご対面があります。過去の暗闇レストランなどの実績からすれば、ここで盛り上がるのではないか?というのが、私の予想です。


【本文中でリンクした投稿】
  ■騙されていた!かき氷のシロップは全部同じ味、色と匂いで錯覚してるだけ
  ■オタクの婚活で脅威のカップル成立率5割 秘訣は顔見せ禁止のお面
  ■やっぱり人は見た目が大事、外見が収入の高さに相関 残酷な研究結果

【その他関連投稿】
  ■廃刊のススメも ミシュランのガイド・地図事業は毎年赤字20億円!
  ■ミシュラン星掲載店が閉店 高い評価より安い価格のレストランが良い?
  ■内紛クックパッド、倒産まである? 社員8割が署名、大量辞職の可能性も
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  ■食べ物・飲み物・嗜好品についての投稿まとめ

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