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正座の由来は格下の座り方 歴史的にはあぐらが古く千利休もあぐらだった


 正座の歴史は浅く、歴史的にはあぐらが正しい座り方だった時代の方が長いようです。

 また、それより驚いたのが、正座が行儀の良い座り方どころか、ネガティブな座り方であったという話。一言で何て言って良いかわからず、「下等民」という言葉を最初使っていましたが、「格下の座り方」って言うと良いかもしれません。これが正座の由来だという説があるのです。


●茶人・千利休の座り方もあぐらだった!

 今回の話は、筋肉質な人は正座ができない…でも、足に良くないからむしろしない方が良い?の続き。

 前回も書いたように、もともとは「近所の外国人の方が足の筋肉がすごすぎて途中までしか曲がらず、正座ができない」という話でした。

【漫画】ご近所さんの外国人は正座ができない。その理由が衝撃的だった - えむしとえむふじんがあらわれた

 このはてなブックマークは、前回紹介した「むしろ正座は足に悪い」というコメントの他に、歴史に関するものも人気していました。

“正座の歴史は浅く千利休はあぐらで茶を点てていた・・・。”(marubatsujiisan 2016/12/10)
“正座って、わざと自分が動けない不自由な姿勢をすることによって、主君への忠義を表現するためのものだったような記憶があります。出典は忘れました。だから、私は正座しなくてもいいじゃん派。”(sirocco 2016/12/10)
“ブコメにあるけど昔の人ってあぐら×立て膝なんですよね。お市の方とかも着物で見えないだけであのへんはあぐら。全然違う話やけど拘置所で有罪確定してないのに正座させられるのいいかげんやめてほしいよね”(nenesan0102 2016/12/10)


●正座の由来は格下の座り方 歴史的にはあぐらが正しい座り方

 上記のように書いていたものの、確認が必要でしょう。で、検索すると日本人が知らない「正座」にまつわる驚きの歴史(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(2016.11.26)が出てきました。

 こちらであぐらと千利休の話が出ています。

・「あぐら」は、かつて「安座」と呼ばれ、江戸時代以前には大名の正しい座り方として認められていた。
・千利休は、あぐらをかいて茶を点てていた。

 また、身分が低い人に意図してやらされた座り方という話もあります。

・両膝を折って腰を下ろす座り方は、かつて「かしこまる」と呼ばれ、庶民が貴人の前で平伏する際など限られた場面での姿勢。例えば、奉行所のお白洲に呼ばれた町人。

 「江戸時代以前には大名の正しい座り方」とあったものの、正しい座り方という部分になるとさらに新しいようです。

・礼儀作法の上で正座が定着したのは、ほんの100年ほど前。


●正座は新しい座り方…に反論も

 ただ、この記事だけですとあれですので、Wikipediaも見てみました。やはり似たような話があります。

 まず、あぐらの方が歴史的に古いという話。
正座 - Wikipedia

正座とは、元々、神道での神、仏教で仏像を拝む場合や、征夷大将軍にひれ伏す場合にのみとられた姿勢であった。日常の座法は武士、女性、茶人などでも胡座(あぐら)、立膝で座る事が普通であった。 平安装束に見られる十二単や神主の袍は、下半身の装束が大きく作られており、正座には不向きで、あぐらを組むことを前提に作られている。

 江戸時代以降徐々に広がった理由についてはまず以下。ただ、これも結局、身分の関係です。
江戸時代初期、正座の広まった要因としては、江戸幕府が小笠原流礼法を採用した際に参勤交代の制定より、全国から集められた大名達が全員将軍に向かって正座をする事が決められ、それが各大名の領土へと広まった(略)

 ただ、もう一つの理由では、身分は関係ありません。
別の要因として、この時代、庶民に畳が普及し始めた頃であったことも要因であるという。入澤達吉『日本人の坐り方に就いて』[1][2]では元禄~享保に広まったと推測されている。

 一方で、Wikipediaでは反論も載せていました。とはいえ、正座が正しい座り方という主張ではなく、以前よりかなり浸透していたというものです。
それに対して、川本利恵と中村充一「正座の源流」[3](東京家政大学紀要第39号 1999年)では、この座り方そのものは『日本諸事要録』(1583年)の記載から、16世紀後半にはすでに下級武士や農民にまで浸透していたことを指摘しており、古代遺跡や奈良時代の仏像にも現代の正座と同じ座り方があることから、座り方そのものは江戸時代以前から一般的であったとも考えられる。

●正座を正しい座り方にしたのは明治政府

 先程の週刊現代の記事で、礼儀作法の上で正座が定着してからまだ日が浅いという話がありましたが、これはWikipediaも同じです。

 問題はこの定着に関する説明。週刊現代では、以下のような説明でした。

・明治新政府が、国民に等しく修身教育を施すにあたり、外国文化との対比を強調しようと、日本人としてあるべき正しい座り方として正座を選んだ。

 日本の伝統だと思われていたものが、明治政府の捏造や明治時代からの新しいものってのが多くて申し訳ないのですが、このパターンは結構あります。

 ブログ内検索したらこんなに出てきました。保守派の人に怒られそうなのですけど、事実だからしゃーないです。許してください。

  ■武士道は捏造 戦国時代までは主君を変えたし、裏切りも多かった
  ■多くの神社を廃止、明治政府の伝統文化破壊と国家神道の捏造 あの南方熊楠も「神社合祀」に猛反対
  ■夫婦同姓は日本の伝統文化ではない 明治前半までは夫婦別姓が原則
  ■大相撲の女人禁制、実は伝統じゃなかった? 捏造の可能性を指摘
  ■初詣の意味と由来 初詣は明治時代に鉄道会社が捏造した伝統だった?
  ■花押は重要文書で現役! はんこは日本の伝統文化ではない新しい慣習

 ただ、正座の場合、まだちょっとマシかもしれません。Wikipediaもやはり明治政府が「かしこまる」を正しい座り方にしたと説明しているものの、伝統文化捏造の意図があったとは書いておらず、先程のものと見方が一致していません。
かつては儀礼的な座法は身分や階層によって異なっていた。武家には蹲踞や跪座(きざ)、公家や茶人には亀居(割座)が尊者に対して敬意を表した座り方だった。明治維新以後の修身や四民平等を実現する過程で礼法を統一する必要が生じ、国民に共通するかしこまった座り方を「正座」と規定したとみられている[5]。

 とりあえず、前述の通り、「正座」が文字通り正しい座り方になったのがわりと最近だというのは本当みたいです。明治時代は本当いろいろと変わっていますね。


【本文中でリンクした投稿】
  ■筋肉質な人は正座ができない…でも、足に良くないからむしろしない方が良い?

【その他関連投稿】
  ■日本の温泉温度、英国なら危険で違法 お風呂の42度と40度の効果の違い
  ■うんこがなかなか取れない理由はそもそも拭き方が間違っているから
  ■実は危険なウォシュレット 病気感染リスクや粘膜を刺激する問題
  ■正しいお尻の拭き方 前から?後から?立って拭く?座ったまま拭く?
  ■医療・病気・身体についての投稿まとめ

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