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日本の最小ロケット打ち上げ失敗、中国の反応 中国がすぐ追い越すから再チャレンジ、と識者


 宇宙関係の記事は日経ビジネスオンラインで良い連載があるので、それを待っていました。そちらの主張によると、ここですぐリベンジしないと、また中国に抜かれるだけでなく、大差をつけられて置いてかれてしまうということでした。


●日本の最小ロケット打ち上げ失敗

 とりあえず、打ち上げ失敗の記事。以下は朝日新聞で、日本の失敗に関する話題は嬉しそうだという感想があったのですが、別に普通の記事でした。朝日新聞嫌いな人にはそう見えるんでしょうね。
JAXA小型ロケット、打ち上げ失敗 原因は今後調査:朝日新聞デジタル 山崎啓介 2017年1月15日13時32分

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は15日、同日朝に打ち上げた大気の観測などをするロケットを改良した世界最小クラスのロケットの打ち上げに失敗した、と発表した。鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げた後、機体からのデータが受信できなったため、180秒後に予定していた2段ロケットの点火を中止したという。

 このロケットが重要なのは、小型である点と、普通は使わない民生部品を使っている点です。ただ、民生部品が失敗の原因となったかどうかは、現時点で不明です。
 世界的に需要が増している小型衛星を安価に打ち上げるロケットに必要な技術実証のために、JAXAが開発した。大気観測などをする小型ロケットを大量生産される民生部品などを使って改良。衛星を軌道に投入できるものとしては世界最小クラスのものだった。

 以下は、そこらへんの補足的なもの。
東京新聞:最小ロケット打ち上げ失敗 20秒後に通信異常、落下:社会(TOKYO Web) 2017年1月16日 朝刊

 機体製造と打ち上げの費用は計約五億円。

(中略)市販の部品による低コスト化を実証して民間企業にロケット開発への参入を促す狙いもあっただけに、課題を残した形だ。

(中略) コスト削減のため家電や携帯電話に使われる市販の電子部品などを取り入れていた。

●打ち上げ失敗、中国メディアの反応

 検索していると、サーチナが中国メディアの反応を拾っていました。(ミニロケット打ち上げ失敗・・・ハイテク大国の日本、どうして宇宙分野では覚束ないのか=中国メディア サーチナ 2017年1月17日 12時12分 (2017年1月17日 17時20分 更新))

 中国メディア・科技日報は、「どうしてハイテク大国の日本が宇宙事業で『頼りない』のか」と題した評論記事を掲載しましたが、日本を馬鹿にしているわけではありません。

 むしろ「傍観してコッソリ笑っていられる」ものではないとして、西側諸国が技術の囲い込みを頻繁に繰り返す中で、国が強くなるには「自らイノベーションの道を進む他ないのである」と主張したそうです。

 "日本の失敗を話のタネにして「自前の技術開発により力を注げ」と中国国内に呼びかける"形。むしろ気を引き締めていますね。

 うちでは紹介しなかったと思いますが、昨年の中国の宇宙関係の躍進はまさしくこの「自前の技術開発」によって成し遂げられたものだそうです。

 ほとんどがロシアの技術の転用というのはデマで、日本を超えているどころか、世界最先端の試みを数多く成功させたことを指摘されていました。


●中国がすぐ追い越すから再チャレンジを勧める識者も

 で、当時そういった解説をしていた方だと同じ方だと思うのですけど、科学技術ジャーナリストの松浦 晋也さんが、ここですぐ再チャレンジしないとまた中国に置いてかれるという主張をしていました。

世界最小の衛星打ち上げロケット、失敗:日経ビジネスオンライン(2017年1月17日)

 私はそもそも日本が宇宙関係の技術に大金を注ぐことに疑問を感じています。ただ、小型ロケットの分野に関して言えば、比較的好意的です。十分に投資が回収できるのでは?という可能性を感じるためです。

 松浦 晋也さんは、"小型ロケットの分野でも中国が急伸しており、日本は素早く手を打っていかなければ、あっという間に中国に市場を持って行かれる可能性があるということだ"という言い方をしていました。やはりビジネスチャンスがあるという説明です。

 記事の後半では、中国の最近の宇宙技術発達とともに、再び「中国に大差をつけられるぞ」と警告しています。
 勢いにのって宇宙技術を急速に高度化させている中国は、小型ロケットの分野でも、素早い動きを見せている。(中略)

CASIC(引用者注:中国航天科工集団公司)は、2017年から2020年にかけて毎年10機を打ち上げて合計50機以上の小型衛星を軌道に投入し、その過程で2020年までに小型衛星の商業打ち上げにおいて、世界市場で20%以上のシェアを獲得するという将来計画を公表している。

(中略)官民合わせて、地球低軌道へ数百kg級の打ち上げ能力を持つ小型ロケットのラインナップを急速に充実させている。ロケットのラインナップ充実の流れはより小型のロケットにも及びつつある。

 日本は、ここで投資を惜しめば、あっという間に中国に突き放されるだろう。否、投資をしても素早く行動しなくては、的確かつ高速に行動する中国に置いていかれると思うべきだ。

 この中国に負けるぞという脅しは結構効果があるんですけど、どうなんでしょうね?

 既に日本のGDPは中国に離されつつあり、将来はさらに差が広がることが確実です。全分野で中国を張り合おうってのは無謀でしょう。「戦力の逐次投入」の類型みたいなものとも言えるのかな? 精神論・根性論の非科学的な世界です。
(関連:中国の逆転以来報じられない日本と中国の名目GDPの比較と推移)

 なので、日本は分野を絞り込んだ上で、リソースを集中して戦うべきだと私は考えています。小型ロケットなんかは、そういう意味で有望そうに見えました。


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