「飲茶」(ヤムチャ)なのに、なぜ飲まずに食べるのか?と不思議に思ったことが、今回の投稿を書くきっかけでした。ただ、調べてみると私はそもそも「飲茶」と「点心」が混乱していたみたいですね。「飲茶」の方は普通に飲んでいました。食べるメインなのは「点心」のようです。
●飲茶なのに、なぜ飲まずに食べる?疑問に思うのは点心と混同しているから
2017/1/21:
Wikipediaによると、"飲茶(ヤムチャ(広東語)、英語:Yumcha)とは、中国広東省、香港、マカオを中心に行われている習慣で、中国茶を飲みながら点心を食べること"という説明。つまり、食べているものは「点心」であり、「飲茶」の文字通りにお茶を飲む行為も行われていたんですね。
歴史的にも、中世においてはせいぜい簡単なナッツ類や菓子が茶請けとして用いられ、あくまでも主体は茶にあったとあります。つまり、「飲茶」は文字通り、お茶を飲むことがメインであったわけです。勝手に勘違いしていただけで、別におかしくはありませんでした。
私が混同していたように、食べ物の方を飲茶だと思っている日本人が多いかはわからないものの、飲茶と点心の違いについて解説するサイトが検索するといくつかヒットしました。混乱はある程度見られるようです。Wikipediaにおいても、"日本の大衆的な店においては、飲茶とは点心を腹一杯食べることを指し、茶を飲むことには重点が置かれない"と書かれていました。
また、ここまで説明せずに来た「点心」とはそもそも何なのでしょう? で、こちらも
Wikipediaで確認すると、中華料理の一つで、菜(中華料理の主菜)と湯(中華スープ)以外のものを言"とのこと。かなり広い意味みたいですね。<明確な定義はないが、食事の間に少量の食物を食べることなので、菓子や間食、軽食の類いは全て点心と呼ばれる。中国の朝ご飯は点心ですまされる事が多い>とされていました。
●ミスタードーナツのメニューは今も「点心」ではなく「飲茶」?
私が初めて「飲茶」という言葉を知ったのは、たぶんミスタードーナツじゃないかと思います。ミスタードーナツに母に連れられて行ったので、てっきりドーナツを食べるのだと思ったら、肉まん系でした。がっくりしたものの、食べたらすごくおいしかったことを覚えています。
で、ミスタードーナツのメニューは本当に今でも「飲茶」なのかと今確認したら、思っきり「飲茶」と書いていました。私が誤解してしまったのも無理がないと自己弁護したくなります。あと、ミスタードーナツの現在の飲茶メニューでは、「点心」も入っており、これだと点心は飲茶の一種という理解になっていした。
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飲茶|メニュー|ミスタードーナツ>
とろとろ肉味噌 担々麺 ¥486(税抜¥450)
汁そば ¥334(税抜¥310)
ミスター肉まん ¥162(税抜¥150)お持ち帰りできます
帆立ダシ 五目ミニ炒飯 ¥280(税抜¥260)
点心3種 ¥280(税抜¥260)
先程のWikipediaでは、飲茶で飲まれるお茶は多様性があるという話でした。例えば、香港において、主流はプーアル茶、水仙・鉄観音などの烏龍茶、菊花茶、寿眉茶などで、ジャスミン茶や緑茶は余り飲まれないとのこと。また、イギリスに統治された歴史があり、広東系の華人が多いシンガポールにおいて、ハイティーは、紅茶やサンドイッチなどの西洋料理の軽食のほか、シュウマイなど中華料理の点心も供され、飲茶の様式を取り入れたものになっているとされています。
ミスタードーナツといえばコーヒー…というイメージですが、飲茶で飲まれるお茶は多様性があるとはいえ、さすがに上記で説明された例の中でもコーヒーはありません。とはいえ、ミスタードーナツでも確認したら紅茶やウーロン茶は取扱いがありましたので、「飲茶をする」ことはできそうでした。
2020/12/23:読み直していて思ったのですけど、そもそもミスタードーナツでなぜ点心・飲茶を扱っているんでしょう? アメリカのドーナツ屋さんであり、アメリカで好まれるドーナツ以外の食べ物を提供するならわかりますが、中華系となるとまるでお門違いです。ごった煮で、不思議な進化の仕方をしていますね。
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