2017/1/23:
●安心して良い?政権の中心はトランプ大統領ではなく親日派のペンス副大統領
●さらに安心!ハガティ駐日大使も親日家とされている
●通称カジノ解禁法の強行採決の裏にトランプ大統領?
●トランプ氏が大好きな橋下徹氏「口より行動重視」
2017/02/03:
●トランプ大統領、日本の貿易が不公平だと批判
●安倍首相、なぜか日本ではなくアメリカの雇用70万人創出に公的年金を利用
2017/03/03:
●自分も私用メールサーバ使用してたのに、クリントン批判してたペンス副大統領
2017/03/31:
●狂犬マティス長官がトランプ政権の良心か?外交の懸念を次々と払拭
●マティス長官のヨーロッパ各国との関係修復をトランプ大統領が台なしに
2017/04/06:
●スティーブ・バノン上級顧問が、NSCメンバーを外れる
2018/12/25:
●次々と辞める政権幹部、日本など同盟国重視のマティス長官までついに辞任
●安心して良い?政権の中心はトランプ大統領ではなく親日派のペンス副大統領
2017/1/23:"ドナルド・トランプ次期政権の実質的な舵取り役は、マイク・ペンス次期副大統領になる"としている記事がありました。そして、このペンスさんは、親日派という評判なんだそうです。
この本当なのかな?といった話を書いていたのは、プレジデントオンラインの
トランプ次期政権の舵取り役は親日派 / 2017年1月22日 11時15分という記事。ペンスさんの知名度は低いものの、「歴代で最も権力を掌握する副大統領」という予想は多いとしています。
親日派の根拠というのは、知事時代は日系企業誘致に熱心に取り組んでいたからというもの。"中国や北朝鮮を警戒し、日米同盟を重視する従来の共和党保守本流の外交姿勢をとるため、日本の安全保障上からも頼りがいのある人物だ"と、完全に好意的に書いていました。
●さらに安心!ハガティ駐日大使も親日家とされている
このトランプ政権の親日さに関する記事をということで、もう少し探すと、駐日大使に関する記事が出てきました。
駐日大使、ハガティ氏 トランプ氏、親日家起用へ 毎日新聞2017年1月6日 東京朝刊が、"投資会社創設者で親日家のウィリアム・ハガティ氏(57)"と書いています。
さらに前のめりだったのが、
駐日大使にハガティ氏、トランプ氏の対日重視表れか - 社会 : 日刊スポーツ[2017年1月5日9時26分]という記事。ただ、記者がそう主張しているというわけではなく、政府関係者か誰かがそう言っている感じですね。
トランプ次期米大統領は、側近で政権移行チーム幹部のウィリアム・ハガティ氏を駐日大使に起用する方針を決めた。移行チーム関係者が4日、共同通信に明らかにした。近く正式発表する。
ハガティ氏は過去に3年間、ビジネスで日本に滞在したこともある知日派。関係者は「経済に明るく、トランプ氏の信頼も厚い。対日重視の表れではないか」と指摘した。
ハガティ氏の起用方針は、既に日本政府にも伝達されている。(共同)
ちなみに上記の話が出た4日の翌日に、例のトヨタ批判がありました。
トランプ氏、トヨタのメキシコ新工場批判「米に建てろ」:朝日新聞デジタル ワシントン=五十嵐大介 2017年1月6日06時00分
トランプ次期米大統領は5日のツイートで、トヨタ自動車がメキシコで計画している新工場について「米国に工場を建てるか、国境で高い税金を払え」と名指しで批判した。米自動車大手フォードなど米国企業に工場移転をやめるよう求めて来たトランプ氏だが、大統領選後初めて日本企業にも矛先を向けた。
あと、日本に滞在していたことについての補足。
駐日米大使に投資会社創設者 日本で勤務、手腕は未知数:朝日新聞デジタル ワシントン=佐藤武嗣 2017年1月5日08時56分
同氏は、ボストン・コンサルティング・グループ時代に3年間、上級駐在員として東京に勤務した経験がある。
●通称カジノ解禁法の強行採決の裏にトランプ大統領?
親日うんぬんは他になかったので、「日本」で検索かけると、
安倍首相はトランプ氏の完全なるしもべだと大前研一氏 NEWSポストセブン / 2017年1月22日 16時0分という記事が出ました。大前さんもあまりあてにならない方なんですけどね。
とりあえず、大前さんは、国会に提出されるたびに廃案や継続審議になっていたIR(カジノを含む統合型リゾート施設)整備推進法(カジノ解禁法)を大慌てで強行したのは、不自然だと指摘しています。これはトランプさんの意向じゃないの?って話みたいで、土下座外交、朝貢外交だと批判していました。
大統領選挙でトランプ氏に大口の選挙資金を提供した献金者の1人にシェルドン・アデルソン氏という人物がいる。ラスベガス・サンズ会長で、トランプ氏と同じカジノ・不動産開発を手がける世界有数の資産家だ。ユダヤ・ロビーの大物としても知られ、トランプ氏の“インナーサークル”の人物である。
アデルソン氏はもともと日本のカジノ市場参入に強い意欲を示し、2014年の来日時にカジノが解禁されたら100億ドルの事業資金を用意できると公言していた。
そういう背景を踏まえると、安倍首相がニューヨークのトランプタワーを訪れた際にトランプ氏だけでなくユダヤ教徒の長女イヴァンカ氏とその夫ジャレッド・クシュナー氏が同席していた理由は想像がつく。すでに内外のメディアでも報じられているように、おそらく「ファミリー・ビジネス」のミーティングを行なっていたのだろう。その只中に通訳だけ連れて飛び込んでいった安倍首相は何を言われたか?
IR整備推進法案を速やかに成立させるよう要請されたに違いない。だから安倍首相は帰国後、いきなり同法案の成立を急がせたのだと思う。 ※週刊ポスト2017年1月27日号
●トランプ氏が大好きな橋下徹氏「口より行動重視」
あと、もう日本とアメリカって話ですらないのですけど、橋下徹さんがまたトランプさんをベタ褒めしていたのでメモ。なんか知らん、橋下さんはすっごいトランプさんを気に入っていますね。
「口より行動重視の政治家の演説」…橋下氏 読売新聞 / 2017年1月22日 9時8分
橋下徹・前大阪市長は、就任演説を「口より行動重視の政治家の演説」と指摘。「格調を気にした小難しい表現の演説は、自称インテリの評価を気にしたもの。(トランプ氏の演説は)完全に普通の国民向け」と書き込んだ。
ということで、雑多な内容になってしまいましたが、先走った感じの「今の時点でそんなこと言っていいの?」という話が多くなっていました。2年くらい経ってから見直してみたいですね。
●トランプ大統領、日本の貿易が不公平だと批判
2017/02/03:また自動車貿易を批判していたよという話。
トランプは韓国好き?古いサムスンスマホ愛用、韓国防衛に最大限の軍事力と強調では、安倍首相がメンツを潰されてイライラしている話も書いていますし、今のところ、特に日本に優しい感じはありません。
トランプ大統領、日本車貿易を批判「我々の販売難しい」:朝日新聞デジタル ワシントン=五十嵐大介 2017年1月24日11時36分
トランプ米大統領は23日、ホワイトハウスで開いた米国の大企業経営者らとの会合で「日本では、我々の車の販売を難しくしているのに数十万台の車が大きな船で米国に入ってくる」と述べ、日本の自動車貿易が不公平だと批判した。
トランプ氏は「我々は他国が参入しやすい唯一の国だが、中国などで、ものを売るのはとても難しい」と批判。その後に自動車貿易で日本を名指しし、「公平ではなく、話し合わなければならない」として、日本側に協議を求める可能性を示唆した。乗用車については、日本は関税をかけておらず、反対に米国が2・5%の関税をかけているが、米国側は日本の環境基準などに不満を示してきた。2月上旬以降で調整されている日米首脳会談で、改善を求められる恐れもある。
トランプ氏は主要貿易相手国との貿易赤字を問題視。これまでも最大の赤字相手国である中国、3位の日本、4位のメキシコを名指しで批判してきた。
●安倍首相、なぜか日本ではなくアメリカの雇用70万人創出に公的年金を利用
「雇用70万人創出」とは威勢がいいなと思ってよく見たら、日本ではなくアメリカの雇用という話ではてな?と。しかも、我々の公的年金も活用するんだそうな。
首相「米の雇用70万人創出」 日米首脳会談で提案へ:朝日新聞デジタル 2017年2月3日05時21分
日米首脳会談に向け、政府が検討する経済協力の原案が2日、明らかになった。トランプ米大統領が重視するインフラへの投資などで4500億ドル(約51兆円)の市場を創出し、70万人の雇用を生み出すとしている。日米間の貿易不均衡を批判するトランプ氏に10日の会談で示して理解を得たい考えだが、日本の公的年金資産の活用をあて込むなど異例の手法だ。
これは素人目だと何かひどい政策のように見えるだけで、実は良い政策なのではないか?と思いました。で、確かめるべく、解説を期待して、
はてなブックマークを見たら、普通に怒っていました。ああ、そうなんだ。やっぱりダメなんだ。
“国内の労働者から絞り上げた年金財源で米国人の懐を潤わすのか。ちょっと常軌を逸しているのでは。”(QJV97FCr 2017/02/03)
“え?日本の雇用は?”(sheepsskin 2017/02/03)
“あれ、給付型奨学金に回す財源はないとかいっていた政権じゃなかったっけ?”(nankichi 2017/02/03)
“さすがアメリカファースト政権”(Sinraptor 2017/02/03)
“トランプより先に日本国民の理解を得る努力をしては如何”(ss-vt 2017/02/03)
“まずは国内の雇用を創出してください”(maidcure 2017/02/03)
別の
はてなブックマーク - 公的年金、米インフラに投資 首脳会談で提案へ :日本経済新聞も似たような感じでした。
“え? なんだって、それってお前らが勝手に使っていい金なのか? なんでアメリカのご機嫌伺いに使おうとしてるだよ。”(uchya_x 2017/02/02)
“インフラって要は壁でしょ?リターンが見込めるものを投資と呼ぶのであって、この場合は上納金と呼ぶのが正しい”(galapagosu 2017/02/02)
“自国のインフラに投資しろよ。アホじゃねーの”(k-wacky76 2017/02/02)
“トランプの汚ねぇケツを拭くために日本国民の年金を使うアベ. しかも約半数のアメリカ国民はこの金に対してありがたいと思うどころかトランプ支援のための金として憎むだろう。売国と無能が合わさった醜悪の極み”(yuko-hirom 2017/02/02)
“年金を納めるのやめていいかなー!”(kart0408001 2017/02/02)
“国民年金を対米追従のカードとして使いますってことか。信じられないぐらい対米追従路線だな。日本属国論とか言ってる場合じゃない。日本は紛うことなき属国なんだよ。いい加減現実見ろ”(bxyxvzz 2017/02/02)
“他国の、しかも先進国のインフラに投資って、ついに気でも触れたか。アメリカが政策方針を大幅に変更しても、このアメリカ依存の姿勢。アメポチとしか言いようがない。”(zef 2017/02/02)
“これ本当だったら滅茶苦茶ひどい話。先進国株式ETFとかじゃなく特定の国の特定の産業に投資ってありえない。そんなにリスクとりたいなら年金じゃなく個人マネーでやれよ!”(dorje2009 2017/02/02)
安倍首相はもともと親米なのですが、いつも以上に必死な感じ。トランプ大統領の脅しが効いているんでしょうね。
●自分も私用メールサーバ使用してたのに、クリントン批判してたペンス副大統領
2017/03/03:トランプ政権は初っ端から大荒れで、ペンス副大統領は当初全くコントロールできていなかったように見えました。暴走を止めたキーマンは彼ではなかったと考えられます。それはともかく、ペンス副大統領はトランプさんよりずっと大統領としてふさわしいとされていて、大好評だった方なのは間違いありません。
ところが、その彼にヒラリー・クリントンさんと同様のメール問題があったことが判明。私はこの問題だけで副大統領として不適格とするべきではないと思うものの、トランプ大統領や支持者らは攻撃していたところですから、猛烈なブーメランになります。
さらにペンスさん自身、大統領選で、クリントンさんが公務に私用メールサーバーを使用していたことを批判していたそうですので、さらに痛いです。
ペンス米副大統領が、私的なメールアカウントを使い、たびたび「機密事項」や「国内の治安問題」についてやり取りしていたのは、インディアナ州知事時代。このインディアナ州の地元紙インディアナポリス・スター(Indianapolis Star)がメールを入手して、報じました。しかも、ペンスさん個人のメールアカウントが昨年夏、ハッキングされていたとも伝えています。
また、ペンスさん側も、「州当局のメールアカウントと個人のメールアカウントを保持していた」と認めており、私用メールサーバーを使用していたことは、デマではないようです。
(
ペンス米副大統領、州知事時代に私用メールアドレス利用 2017年 03月03日 18時34分 提供元:AFPBB Newsより)
おそらくこの件は大きな痛手とはならないと予想しますが、本来、人格的にかなり問題を感じるものです。というのも、自分でもやっていることを隠して、相手の同じ行為だけ責めていたわけですからね。普通に考えたら、とんでもない嘘つき野郎です。
他がひどすぎなのでそれでもトランプ政権のメンバーとしては、最高レベルであることは事実なのでしょうが、あまり良い政治家ではなさそうですね。がっかりです。
●狂犬マティス長官がトランプ政権の良心か?外交の懸念を次々と払拭
2017/03/31:一つ前で暴走を止めたキーマンはペンス副大統領ではなかったと書いたのは、マティス米国務長官が念頭にありました。狂犬という暴走しそうなあだ名にも関わらず、トランプ政権で最もまともなように見えます。このマティス長官の日韓訪問について、保守派は韓国叩きに使うというレベルの低いことをやっていました。(関連:
トランプは韓国好き?古いサムスンスマホ愛用、韓国防衛に最大限の軍事力と強調)
これとは逆に興味深いと感じる分析だったのが、
「狂犬」が狙ったトランプ氏の暴言封じ 日韓訪問 2017/2/4 12:47 日本経済新聞 電子版 の、"マティス氏は日韓訪問という「間接話法」で、トランプ氏に圧力をかけた"という見方です。
真っ先に言わなければならない同盟強化を論じる前に、米軍駐留経費の負担増を繰り返すトランプ氏について、日韓両国には不信感が根強くなっていました。そして、マティス長官は、その日韓との関係修復に努めたという見方。トランプ大統領の側近が国防総省や米軍の人事に関与しようとしてマティス長官が激怒、双方は一時緊迫したということも、あったそうで、安全保障や外交問題への素人の口出しを抑えようとしている感じです。
このマティス長官の影響がどの程度のものかはわかりませんが、これ以外にも多くの変化が見られています。例えば、中国との関係修復。
トランプさんは台湾の蔡英文総統と電話で会談し、「一つの中国」政策について「なぜ縛られなければいけないのか」と発言して問題となりました。しかし、中国の習近平国家主席と電話会談で、「一つの中国」政策について、「尊重する」と方針転換。これは安倍首相の訪問直前のことであり、日本とだけ接近しないようにバランスと取ったという見方もありました。
また、マティス長官のせいというよりは、外からの批判のせいですが、マティス長官が懸念していたトランプさんの側近である国家安全保障担当のフリン大統領補佐官が辞任に追い込まれました。この辞任はロシアとの関係の深さが問題になったため。なので、トランプ政権の異常なロシア接近是正という意味での大きな辞任でした。
同時に、フリン大統領補佐官は、イスラエルとも近すぎて、中東問題が悪化するのでは?とも心配されていたので、中東問題でも良い影響の辞任となっています。
(2017/04/07:その後、シリアのアサド政権への攻撃が実行されました。以前は、親ロシアのアサド政権に有利な発言を繰り返していたので、こちらもはっきりと方向転換。でも、一気に攻撃まで行っちゃいましたから、かなり極端にブレました。この不安定さには不安があります)
●マティス長官のヨーロッパ各国との関係修復をトランプ大統領が台なしに
2017/03/31:ところが、トランプ大統領が、マティス長官をまた困らせることをやらかしました。メルケル首相がワシントンを訪問してトランプ大統領と会談した際に、3000億ドル(33兆円)の請求書を渡したのです。
(
トランプ大統領、メルケル首相に3000億ドルの請求書。国防相マティス大将も仰天 | ハーバービジネスオンライン 2017年03月30日 白石和幸より)
3000億ドルというのは、2012年からドイツがNATOの国防費として拠出する資金2%分に利息を加えた評価額とのこと。GDPの2%の資金を提供するというNATOの規定をこれまで満たしている国は米国、英国、ギリシャ、エストニア,ポーランドの5か国だけで、ドイツは1.2%だそうです。「守ってやっているのだから支払え」って話なのでしょう。
しかし、記事によれば、ドイツの随員以上に憤慨し、自らの面子丸潰れと感じたのは国防長官のジェームズ・マティス大将であったそうです。GDPの2%の国防資金は任意であり、「大統領はNATOがどのように機能しているのか理解していない」と指摘しています。
そもそもなぜ彼のメンツが潰れたのか?と言うと、国防長官として2月にヨーロッパを訪問したときに2%に満たなくても、米国は今後もNATOの重要性を認識して支援して行くことを約束したばかりだったため。これは、日韓のとき同様に、関係を保持していくことの確認だったのでしょうね。
ところが、それをトランプ大統領が完全否定して、なおかつ前代未聞の無礼なことをしたというのですから、怒るのも当然です。マティス長官はこれからも苦労しそうです。
●スティーブ・バノン上級顧問が、NSCメンバーを外れる
2017/04/06:日本絡みの話ではないのですが、トランプ政権の路線変更に関わる話を追加。
ホワイトハウスでは内部対立が激しくなっており、今度は側近のスティーブ・バノン首席戦略官・上級顧問が、米国家安全保障会議(NSC)のメンバーから外れました。NSCはコロコロ変わっており、トランプ政権のアキレス腱の一つだったフリン米大統領補佐官は、NSCどころか大統領補佐官そのものも辞職しています。
ホワイトハウス高官は、バノン上級顧問が当時のフリン大統領補佐官(国家安全保障担当)に対する抑えとしての役割が理由だったためと説明。しかし、フリン大統領補佐官が辞めたのは、2ヶ月も前の話であり、これは言い訳でしょう。
なので、そのフリン大統領補佐官の後任であるマクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題)との、権力闘争に敗れたと考えられています。
(
バノン上級顧問、NSCから外れる マクマスター氏と対立か - ロイターニュース - 国際:朝日新聞デジタル 2017年4月6日08時34分より)
また、「フリン大統領補佐官に対する抑え」と説明されていたバノン上級顧問ですが、彼もフリン大統領補佐官と同様にトランプ政権で最も懸念される人物の一人でした。バノン上級顧問は、保守強硬派のオンラインニュースサイト「ブライトバート・ニュース・ネットワーク」会長で、このニュースサイトでは、以下のようなニュースを流していた人なのです。
「医療系NGO『プランド・ペアレントフッド』はナチスと関係がある」
「クリントン氏はサウジ・アラビアのスパイであるフーマ・アベディン氏を支援している」
また、女性嫌悪や人種差別の情報でアクセス数を伸ばしており、セクシュアルハラスメントや性差別と闘う女性を「弱くて無能だ」と断言し、有色人種や移民を「生まれながらの犯罪者」だと伝えています。そして、バノンさん自身も、白人至上主義者で反ユダヤ主義者だと理解されていました。
日本と関係ない話としたものの、有色人種うんぬんというのは、(人種的な意味での)日本人と関係ありますね。我々は、「生まれながらの犯罪者」なんだそうです。
(
スティーブ・バノン氏とはどんな人物か 白人至上主義者がトランプ氏の首席戦略官により)
●次々と辞める政権幹部、日本など同盟国重視のマティス長官までついに辞任
2018/12/25:日本など同盟国との関係を改善していたと見られていたマティス長官がついに辞任することに。関係改善に寄与していたと考えられるのは、辞任に際しての書簡においても、同盟国との関係のことを強調していることからもわかります。
"マティス長官は、書簡の中で「アメリカは強固な同盟関係の維持と同盟国への敬意なくして国益を守ることができない」と記すなど、同盟国との関係の重要性を重ねて強調していて、同盟国との関係を損なってもアメリカ一国の利益を追求するトランプ大統領との立場の違いを浮き彫りにしています。
とりわけ、トランプ大統領が国防費の負担をめぐってたびたび批判するNATO=北大西洋条約機構について、マティス長官は「アメリカを襲った同時多発テロ事件を受けてNATOの民主的な国々は、アメリカとともに戦う強さを証明した」としてNATOの国々をたたえています"
(米マティス国防長官 来年2月で辞任へ 安全保障政策に影響か | NHKニュース 2018年12月21日 16時33分より)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181221/k10011755141000.html
このように同盟国との関係を強調した上で、トランプ大統領に対しては、「あなたには、私よりも価値観を共有する人物を国防長官にする権限があることから私は辞任することが適切だと判断した」としていました。つまり、トランプ大統領は同盟国との関係を軽視しているということでしょう。
安倍政権からも「トランプ政権下で強固な日米同盟を維持できてきたのは、マティス長官の存在によるところが大きい」や「マティス長官はトランプ政権のなかでも心から安心して安全保障政策を議論できる閣僚だった」といった声が出ています。
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