岡山大でのアカハラのニュースがありました。検索すると、大分大の昨年末のアカハラニュースも出てきましたので、こちらも掲載します。(2017/2/1)
2018/10/25:
休憩無しで長時間指導などで准教授「熱意を持って指導していた」
●岡山大で教授が講師にアカハラ 論文の共著者から排除など
2017/2/1:
アカハラの大学院教授を減給処分 岡山大発表、講師に嫌がらせ: 山陽新聞デジタル|さんデジ(2017年01月31日 20時57分 更新)では、教授のお名前はありませんでした。
以下のツイートで、オフィシャルサイトの情報もあったので見ましたが、こちらも名前はなし。
とりあえず、これらによると、以下の通り。
・岡山大学大学院自然科学研究科(工学系)所属の男性教員(50代の教授)が、同研究科所属の男性教員(40代の講師)にアカデミックハラスメントを行ったと判断した。
・平成29年1月31日付けで「減給(平均賃金の1日分の2分の1)」の懲戒処分を行った。
・アカハラは、講師に学生の学位論文の指導を担当させなかったことと、研究に対して当該講師の貢献が認められるにもかかわらず、その研究論文の共著者から外したことの2点。
●大分大で講師がアカハラ 学生は自殺も講師は既に退職済み
一方、大分大のアカハラは、講師から学生へというもの。学生は自殺しているという悲惨なことに。
大分大の学生自殺「アカハラが原因」 検討委が報告書:朝日新聞デジタル 2016年12月27日23時50分
大分大学経済学部の男子学生が昨年2月に自殺した問題で、同大は27日、元講師の男性(37)によるアカデミック・ハラスメントが自殺の原因だとする検討委員会の報告書を発表した。(中略)
元講師は学生を指導する中で、2014年夏ごろから、通信アプリ「LINE(ライン)」で再三叱責(しっせき)するなどしていたという。(中略)
一方、検討委は、この学生に対する元講師の態度に問題があると、周囲の人たちが元講師を指導する准教授に相談したのに、准教授が詳しく調べなかったことも指摘。検討委は、学生の安全に配慮する注意義務違反にあたると大学側の責任にも触れた。
処分も出ていますが、「元講師」とあるように講師は既に退職済みであり、元講師には処分を科すことはできませんでした。
アカハラで学生自殺・大分大が関係者を処分(2017/01/30(月)) - OBS大分放送ニュース
大学は会見を開き、学生への安全配慮義務を欠いたとして、今月18日付けで当時の経済学部長とゼミの責任者である准教授を文書による訓告処分としたと発表しました。一方、男性講師に対してはすでに退職しているため、遺族に適切な対応をとるよう申し入れたということです。
●パワハラ・研究不正で判断がおかしかった岡山大
最初の岡山大の件ですが、ここでアカハラと聞くと、本当かな?と思ってしまうところがあります。過去の判断に問題があったためです。
岡山大では、教授らが研究不正を指摘したところ、不正を調査しないばかりか、パワハラがあったとして停職処分ということがありました。さらに最終的には、不正の指摘を理由に、解雇まで行うというめちゃくちゃなところをやったところです。
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岡山大が不正指摘を理由に森山芳則・榎本秀一の2教授を普通解雇(懲戒解雇ではない) 今回の報道内容は、そのときのようなゴタゴタがあることを予感させるものではないものの、岡山大はイマイチ信用できません。
●本来はアカハラでなく研究不正?
2017/02/02追記;岡山大の共著者外しいじめですが、これ、アカデミックハラスメントではなく、研究不正と認定すべきではないか?という指摘がありました。
ゴースト・オーサーシップというのは、論文に貢献があるにも関わらず名前を載せないこと。言われてみれば、まさに今回の事例がそうです。
軽く検索すると、ゴースト・オーサーシップで主に懸念されていることは、利益相反者の参加を隠蔽したり、文献が下手な人が外部委託したことを隠したりといったことで、今回のケースとは異なります。ただ、今回のケースは、貢献した研究者の功績を奪ったというもので、ある意味盗用・剽窃のような感じ。はっきりと悪いやり方です。
これがスルーされてしまったというのは確かに問題ですし、前項で書いたようにやっぱり岡山大は信頼できないんだな、と再確認することになりました。
●休憩無しで長時間指導などで准教授「熱意を持って指導していた」
2018/10/25:岡山大学でまたアカハラというニュース。やはりお名前は不明で、わかっているのは、大学院社会文化科学研究科所属の50代の准教授ということだけ。懲戒処分は「停職(1月)」となっています。
〈ハラスメント行為の概要〉
① 平成29年5月から11月にかけて、自身の指導学生に対して、アルバイトと称し、自身の下宿の片付けや書棚の組立て等、自身の滞在先において資料整理を計3回行わせた。学生に対してはアルバイト代が支払われているが、当該学生が自己の自由な意思で応じたとは認められないと判断した。
② 平成30年1月中旬から下旬にかけて、自身の指導学生に対して、学生の研究テーマに関する不適切な言動を行う、他の教員から論文指導を受けた学生を口頭やメールで何度も非難するなど、不適切な指導が行われた。
③ 平成30年1月中旬及び下旬、学生に対する十分な配慮なく、卒業論文の指導を未明まで長時間にわたって休憩なく行うなど、長時間及び深夜にわたる指導がなされた。
(
教員の懲戒処分について - 国立大学法人 岡山大学、
岡山)岡山大の准教授がアカハラで停職1カ月:朝日新聞デジタル、
ニュース:岡山大の准教授をアカハラで停職処分 学生に自宅の片付けや長時間指導 | KSB瀬戸内海放送より)
アルバイトの件だけ聞くと、学生らも歓迎しているという可能性も感じました。ただ、准教授が論文指導する4年生の学生3人から計12件の苦情相談を受け付けて始まった調査ということで、普通に学生たちは嫌だったのかもしれません。他の2件は普通にアウトですしね。
一方、准教授は、「熱意を持って指導していたが、相手がどう思っているかがとても大事であるという部分に対しての認識が不十分だった」とイマイチ何が悪かったかわかっていない様子。この人、またやらかすんじゃないですかね…。
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