以前も触れた話なのですが、緑黄色野菜の代表格みたいな顔をしていながら、実はトマトとピーマンは厚生労働省の緑黄色野菜の基準を満たしていないよという話。意外だと思われます。
●厳密な定義だと、トマトとピーマンは緑黄色野菜にならない
緑黄色野菜 - Wikipediaによると、緑黄色野菜というのは、厚生労働省の基準だと「原則として可食部100g当たりカロチン含量が600μg以上の野菜」のことを言います。
たぶんこの頭にある「原則として」というのは、例外であるトマトやピーマンのことを指しているのだと思われます。
Wikipediaでは、この後、トマト、さやいんげん、ピーマンなどのようなカロチンが600μg以下でも1回に食べる量や使用回数の多い色の濃い野菜も含むことを説明していました。
●トマト、ピーマン、さやいんげんのカロチン含量
では、トマトやピーマンの実際のカロチン含量はどれほどなのでしょう?
カロチンの多い食品と、食品のカロチンの含有量一覧表で見てみます。
こちらを見ると、トマトのβカロテン(カロチン)は100g当たり540μg。惜しい、基準の600μgまであと少しでしたね。
・トマト 540 μg(食品100g当たりのβカロテン当量の含有量)
ちなみにミニトマトは余裕で超えています。ミニトマトの方が良いんですね。小さくてギュッと詰まっているイメージでしょうか?
・ミニトマト 960 μg
一方、ピーマンはあまり惜しくありません。だいぶ少ないです。
・ピーマン 400
表にはパプリカはなくて、赤ピーマンと黄ピーマンがあり。で、赤ピーマンはイメージ通り、普通のピーマンよりずっと良くて余裕で緑黄色野菜だったのですけど、黄ピーマンはノーマルピーマンよりずっと悪いという結果に。完全に予想外、ずっと騙されていました…。
・赤ピーマン 1100
・黄ピーマン 200
もう一つのさやいんげんは惜しいタイプ。さやえんどうも同じ値でした。
・さやいんげん 580
・さやえんどう 580
●カロチンの多い緑黄色野菜ランキング
では、カロチンの多い緑黄色野菜は?と見ると、「とうがらし」がトップ。これってたぶん甘くないタイプの唐辛子のことですよね? だとすれば、あまり量が食べられません。
2位のしそもあんまり量食べませんので、その後のモロヘイヤ、にんじんが食べやすいところでしょうか。まあ、私はモロヘイヤって食べたことないんですけど…。
【カロチンの多い緑黄色野菜ランキング】
1位 とうがらし 17000
2位 しそ 11000
3位 モロヘイヤ 10000
4位 にんじん 8600
5位 パセリ 7400
6位 バジル 6300
7位 ほうれん草(ゆで) 5400
8位 あしたば(生) 5300
9位 しゅんぎく(ゆで) 5300
10位 よもぎ 5300
この前フルーツにんじんを買ってきて、まるかじりでガリガリ食べたのですが、上位は見事に私が食べない野菜しかありません。
私が食べることがある野菜に限った上位はこんな感じ。
にら(生) 3500
こまつな(ゆで) 3100
ケール 2900
ちんげん菜(ゆで) 2600
リーフレタス 2300
こねぎ 2200
サラダ菜 2200
サニーレタス 2000
かいわれだいこん 1900
普通のレタスは淡色野菜なのですけど、レタスの亜種は大抵緑黄色野菜なので重宝しています。(関連:
緑黄色野菜かわかりづらいレタス類 サラダ菜・グリーンリーフ・サニーレタスなど)
ネギで緑黄色野菜になっていたのは、上記の「こねぎ」のみでしたが、上部の青々とした部分は緑黄色野菜と聞いたことがあるので、私は120gの計算に入れています。
あと、ここになかったものでは、水菜、わさび菜、ターサイ、ヒユナ(ジャワほうれん草)、山東菜(べか菜)とスイスチャード(ビエトラ、ふだん草)、万願寺とうがらし・甘長唐辛子も緑黄色野菜で買うものです。
詳しくは、
主な緑黄色野菜一覧 と 実は緑黄色野菜じゃない淡色野菜の種類と思ったのですが、上記のあたりは出ていませんでしたので、追記しておきました。
【本文中でリンクした投稿】
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