サヴァン症候群関係の話は、胡散臭い話も多いです。そんな話の一つだと思ったのが、
脳への刺激で「サヴァン症候群」の潜在能力を解き放てるか|WIRED.jp(2012.07.25 WED 10:00)の話。
何と、アラン・スナイダーという神経科学者は、人工的にサヴァン症候群を作り出そうとしているんだそうな。
●サヴァン症候群を人工的に再現を!学者が脳に電気ショックを与える研究
サヴァン症候群の例・有名人 エジソンやアインシュタインも?などでやっているように、サヴァン症候群では事故などで後天的になる例が報告されています。
そこから着想を得たのかわかりませんが、このスライダーさんという学者さんは、サヴァン症候群と呼ばれる症状の人々に見られるような潜在的な認知力が、あらゆる人のなかに眠っており、脳にちょっとした電気ショックを与えるだけで、この潜在能力を引き出せる可能性があると考えています。
オーストラリアのシドニー大学で教鞭をとるスナイダー氏は、この創造力の帽子のようなもののプロトタイプが、今後数年以内に出てきてもおかしくないと話す。彼の研究によれば、脳への刺激は難解な問題の解決能力を向上させるという。
ただ、実際にスライダーさんの初期の実験を再現しようとしたことがあるオーストラリアのフリンダース大学に所属する心理学者のロビン・ヤングさんは否定的でした。
まどろっこしい言い方ですが、「この技術が、より正確な科学に応用できるほど発達したものかどうかはわからない」としています。
●オウム真理教の「ヘッドギア」みたい…
マッドサイエンティストっぽいと思って、この反応を
はてなブックマークで見ました。ただ、そういうコメントはなし。思ったほど否定的な反応も多くありません。
その代わり、オウムの「ヘッドギア」を連想した、という方ならいました。よく知らんかったので検索したら、
PSI (オウム真理教)という独立した項目がWikipediaに立てられていました。これを読むと、別に天才にする道具ではないみたいです。
PSI(Perfect Salvation Initiation 完全救済イニシエーション)は、オウム真理教の修行の一つ。または、この修行に使用する装置であるヘッドギアそのものを指す。
このヘッドギアはオウム真理教科学技術庁大臣村井秀夫[注 1]の発明品で、教団の説明によると、「ヘッドギアには電極が付いており、麻原彰晃の脳波を再現した数ボルトの電流を流すことで、麻原の脳波と自分の脳波を同調させるもの」といううたい文句であった。以前は電極を直接頭に貼り付けて電流を流していた。
実際は全く効能のないもので、これを着用した信者は一目でオウム真理教信者とわかる姿であり、教団のカルト性を端的に示す象徴にもなった[注 2]。
レンタルは月額10万円、購入の場合100万円という多額の布施が必要であった。当初は単なる布施集めの道具と考えられてきたが、洗脳の目的があったことが後に信者の証言により明らかになっている。
(中略)信者の証言によれば、PSIの使用で呆然としたり、記憶に欠落ができる事があった。こうした意識変容プログラムは、6月にはサットヴァレモン(LSD入りジュース)を使用したキリストのイニシエーションへと受け継がれる[3]。
●頭部から漫画の様に煙が出ることも
これの注釈の一つが衝撃的でした。マジで漫画の世界です。
造りが非常に粗悪であるため、ヘッドギアを装着した頭部より漫画の様に煙が出ることがよくあった。また、額に電流が流れるが、着用者は「ピリピリ来る程度」と評している。しかし、熱を帯びる為、長時間電源を入れたまま着用し続けると額が焼け爛れ火傷を伴う為、定期的に電源をオフにする信者も多かったと言う(電源のオン・オフは前述の薬品が乾いているとヘッドギア(のLED?)が点滅しなくなり、一見しただけでは判別不能)。一部の熱心な信者は、尊師に帰依したさに長時間電源を入れ続け、自身の額を頭蓋骨迄黒焦げになる程火傷させ、額の手術が必要な程の重傷を負う被害も出てきている
また、多くの信者の視力が落ちたという記述も本文にあります。
出家信者は、着用を義務付けられ、独房修行においてはヘッドギアを苦痛のあまりとってしまう信者も続発したため、そうさせないよう手錠がかけられた。PSIの使用によって多くの信者の視力が落ちた。
人為的にサヴァン症候群を作り出そうって話も、こうした副作用の可能性はありそうです。というか、胡散臭すぎてそもそもどこまで本当なのか?って話ですけどね。
…と最初書いていたのですが、この関係で検索してもう一つ書いたのが、
現在でも現役なうつ病などの電気ショック療法・電気けいれん療法 重いうつ病・躁病・統合失調症の緊張病で使用という投稿。
ちゃんとした治療で、今でも電気ショックが使われていたんですね。衝撃的な話でした。
【本文中でリンクした投稿】
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サヴァン症候群の例・有名人 エジソンやアインシュタインも?【その他関連投稿】
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「サヴァン症候群」とは異なる「超記憶症候群」という症状 ■
60歳の老人と6歳児はキレやすさがいっしょ ■
サヴァン症候群とは?知的障害・発達障害・低いIQで高い記憶力 ■
医療・病気・身体についての投稿まとめ
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