結婚に関する話をまとめ。<低年収で結婚できないは嘘?未婚率見ると、低年収でも4割超結婚>、<むしろ結婚は低年収にとってお得?年収向上の一方で生活費削減>などをまとめています。
2022/09/05追記:
●本当に結婚すると食費は削減できる?世帯人数別食費をチェック
2022/10/29追記:
●本当に結婚で家賃も削減できる?一人暮らしと二人暮らしで比較 【NEW】
●低年収で結婚できないは嘘?未婚率見ると、低年収でも4割超結婚
2017/2/21:以前から調べたいと思っていたのが、お金がないから結婚できないってのは本当なのか?という話。実際、低年収の人でもかなり結婚しているのではないか?という予想です。これについて検索して出てきた記事では、「低年収だとこんなに結婚していない。残酷!」といった感じだったものの、私はむしろ未婚率が思ったより低いことに驚きました。
元ネタの記事は、前述の通り、「残酷」というまとめで、タイトルも
正視に耐えない残酷な現実「男性の年収と未婚率」 | プレジデントオンライン | PRESIDENT Online(2016.12.28 武蔵野大学、杏林大学兼任講師 舞田敏彦)というものでした。
データはアラフォーの未婚率。それ以降に結婚する人もいるでしょうが、数としては少なめでしょう。なので、これくらいの時期の調査でも、十分に目安としては有効だと思われます。ここからまず、全体の話。2015年の『国勢調査』のデータによると、35~44歳男性の未婚率は32.3%。これを年収別に見た図がありましたので、それを見ながらテキスト化しました。
<35~44歳男性有業者の年収別の未婚率>
1000万円以上 7.0%
900万~ 8.8
800万~ 10.8
700万~ 14.4
600万~ 15.4
500万~ 18.0
400万~ 23.9
300万~ 32.4
200万~ 44.9
100万~ 57.2
100万未満 59.6
よく「お金がないから結婚できない」と言います。実際、結婚、特にその後子どもを持つとなると、多くのお金がかかりますから、お金が多い方が望ましいことは確実です。「お金がなくても結婚できるだろう?」みたいに主張することは注意が必要であり、特に政治家は口が裂けても言ってはいけないことです。「誰のせいだと思っているんだ?」って話になりますからね。
ただ、200万円未満、100万未満という結婚生活が無理そうに見えてしまう低年収の方ですら、未婚率は6割未満。逆に言えば、4割以上が結婚しているということになります。これは「かなり低年収の人でも結婚している」と、言えるのではないかと感じました。
●むしろ結婚は低年収にとってお得?年収向上の一方で生活費削減
この200万未満で結婚している人の事情や、生活がどうなっているかなどが知りたいところでしたが、検索してもうまく見つかりませんでした。なので、方向性を変えて、「低年収で結婚できない」という思い込みを拡散している人たちの話を探してみることにしました。
例えば、マスコミなんかは、この問題の主犯でしょうね。以下の
「年収300万円の男性」は結婚の対象外か? | 女子SPA!という記事は、女性向けに今の男性の年収はそんなに高くないんだから現実見て!とさとす趣旨なんですけど、200万未満どころか年収300万円でもダメというタイトルです。
<給料が安いから結婚できない……そう嘆く男性は多い。女性が婚活するときに、相手の収入が重要ポイントなのは事実。でも一方で、女性が求める収入を稼げる男性がそんなに残っていないことが、結婚できない男女をたくさん生み出してもいる。(中略)
「いずれは結婚したいと思うんでいす。でも、自分の収入を考えると結婚してくれる人はいないだろうな……って」と呟くのは、現在PR会社に契約社員として勤める菊地大輔(仮名・40歳)さん。そんな彼の現在の年収は340万円>
私はそもそも結婚するかどうかは自由だと思っていて、結婚しなくちゃいけないとか、無理して結婚させるとかは考えていません。ただ、結婚を望んでいるにも関わらず、年収のせいで「結婚できない」と思い込まされているというのは不幸な状態であり、当人らにとっても社会にとっても良いことではありません。ファイナンシャルプランナーの伊藤亮太さんは、以下のようにアドバイスしていました。
「今の日本では年収300万~400万円の人はザラです。女性側だって結婚後に専業主婦になれるなんて思っている人は少ない。ダブルインカム(引用者注:1世帯に二つの収入源があること。 共働き世帯)になれば、自分が年収340万円でも、奥さんがパートなどで200万円ぐらい稼いでくれれば、年収500万円になるわけですし、むしろ、
自分も相手も今よりもいい生活ができると思いますよ」
男性が低年収で結婚できないという思い込みは、専業主婦が当たり前だった時代の古い発想です。現在は、共働きが多いのですから、共働きで考えれば世帯年収はかなり上がります。結婚による出費の増大や共働きによる支出があるのは事実ですが、一方で結婚が出費の低減に繋がる部分もあるのではないかとも思います。
子供が作る予定なら別ですが、例えば、住居にかかる費用は結婚でむしろ出費が減る可能性があるでしょう。それぞれ月7万円の部屋で暮らしていた人が、2人暮らしになって月14万円のところで暮らすとは限りません。また、光熱費なんかもおそらくそのまま2倍にはならないでしょう。それから、食費もそうです。同じ食材でも少量買う方が高くつきますから、人数が多い方が有利になってきます。
あまりに甘く見たせいで、結婚生活が破綻してしまうと困るので、メリットについても極端には強調しませんけど、世間に流布している情報はちょっと厳しすぎると感じます。
●本当に結婚すると食費は削減できる?世帯人数別食費をチェック
2022/09/05追記:別件で世帯人数あたりの食費の平均値を調べました。これを見てみると、最初の投稿のとき書いていた「同じ食材でも少量買う方が高くつきますから、人数が多い方が有利」というのがデータ的に確認できました。3人以上では子供が含まれて特殊そうですが、2人世帯でも削減できていることが確認できます。
<2020年における、世帯人数別の1ヶ月あたりの食費の平均額>
1人 38,257円
2人 66,543円
3人 78,155円
4人 87,071円
5人 94,673円
(出典:政府統計|家計調査|家計収支編|世帯人員・世帯主の年齢階級別 2020年(令和2年))、
食費の平均ってどのくらい?世帯人数別や地方別などいろんな平均を紹介|EGRより)
よりわかりやすく、上記の数字を世帯人数で割った、1人あたりの「1ヶ月あたりの食費の平均額」は以下の通り。世帯人数が多くなるほど、1人あたりの平均食費が下がっていることがわかります。これで全然違っていたら皆さんに謝罪しなくてはいけないところでしたので、思った以上にきれいに下がっていて安心しました。
<世帯人数別の1ヶ月1人あたりの食費の平均額>
1人 世帯 38,257 円/人
2人 世帯 33,272 円/人
3人 世帯 26,052 円/人
4人 世帯 21,768 円/人
5人 世帯 18,935 円/人
●本当に結婚で家賃も削減できる?一人暮らしと二人暮らしで比較
2022/10/29追記:上記では一人暮らしと二人暮らしでの食費を見ました。じゃあ、一人暮らしと二人暮らしでの家賃も見ておこう…と思ったのですけど、全然良いデータがなし。一人暮らし、二人暮らしそれぞれに特化したページばかりで比較しているものがない上に、データ的な根拠も弱いものでした。
ただ、粘って探しているうちに、
【ホームズ】一人暮らしと二人暮らしで部屋選びはどう変わる? 間取り・広さ・家賃を比較! | 住まいのお役立ち情報という良いページを見つけました。2018年に行ったこちらの調査によると、一人暮らしの家賃平均は6.9万円、二人暮らしは10.2万円となっています。
二人暮らしになると家賃がそのまま倍になるのではなく、約1.5倍で済んでいるとわかるデータ。サイトでも「家賃を折半するなどすれば、それぞれにかかる家賃負担は一人暮らしのときよりも少なくなることがわかります」としているように、いっしょに暮らすことで家賃を削減する効果が確認できました。こちらも私が予想した通りになっていて良かったです。
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