ジブリにまつわる話をまとめ。<スタジオジブリ、実は読み間違いで正しくはギブリ>、<なんと正しい読みのスタジオギブリも存在する!>などをまとめています。
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●スタジオジブリ、実は読み間違いで正しくはギブリ
2012/3/17:前にも書いたような気がして検索したものの、書いていないっぽいのでスタジオジブリの名前の由来の話を。ジブリの由来となっている「Ghibli」はリビアなどのアフリカ北部で吹くサハラ砂漠からの熱く乾いた風。ただし、日本語表記ですと、「ギブリ」が一般的なんだそうです。
「ギブリ」の
Wikipediaでは、「この風の名前を由来にしたもの」をいくつか挙げていました。その「ギブリ」に由来したものの中に「スタジオジブリ」も入っていますが、読み間違いではないかとも書かれています。
1.第二次世界大戦のイタリア空軍のカプローニ社の偵察/爆撃機の愛称。CAPRONI Ca309 GHIBLI
2.イタリア空軍の現用戦闘攻撃機AMXの愛称。
3.スタジオジブリ - 本来の意味と、宮崎駿が1.の飛行機が好きなため名付けられた。
ジブリとなっているのは読み方を誤ったものといわれる。 スタジオジブリ - Wikipediaの方では、"紅の豚においてエンジンにGHIBLIの名前もあり、宮崎駿の思い入れがうかがえる"というエピソードがありました。
こちらでの読み方に関しての説明は、"
宮崎駿の思い込みから「ジブリ」となった"というもの。はっきり宮﨑駿監督が間違えたものだと書いています。
また、イタリアのマセラティ社の乗用車ghibliは日本でも1970年代から「ギブリ」と呼ばれていることも書かれていて、日本人がみな間違っていたわけでもなようです。なお、このイタリア語はもともとアラビア語のリビア方言の「ジャバル(山)」がなまったものという説明もありました。
それから、最初の方のWikipediaでは、北アフリカ諸国はフランスの旧植民地でフランス語が今も公用語の一つであり、フランス語の発音規則に従えばアルファベット表記のGhibliはジブリと読むという、フォローのような話もありました。
●なんと正しい読みのスタジオギブリも存在する!
ということで、「スタジオジブリ」という読み方は間違いだったようなのですが、ややこしいことに、実を言うと「スタジオギブリ」という名前のスタジオも存在します。これは「スタジオジブリ」人気にあやかって全然関係ない人がパクっている…というわけではありません。スタジオジブリが自分らでやっているものでした。
この「スタジオギブリ」は、『ギブリーズ episode2』という作品に登場する架空のアニメ制作会社。スタジオギブリのマークはスタジオジブリのマークとほぼ同様のデザインです。また、同作のエンドロールでは「製作 スタジオギブリ」と表記されており、この作品そのものが「スタジオギブリ」のものとなっています。
「ギブリ」の話からは離れてしまうのですが、スタジオジブリの第2レーベルで実写作品部門の「スタジオカジノ」というものもあるんだそうな。こちらの由来はギャンブルのカジノ?と思いきやそうではなく、スタジオの所在地東京都小金井市
梶野町から命名された…とありました。
また、ギブリと同じ意味を持つ「シロッコ」が名前として検討された時期もあったそうな。これはスタジオジブリとどっちにするか迷って…というわけではなく、2005年の徳間書店傘下からの独立に際しての話。「ジブリ」の名称を徳間書店から買い取らなければならなくなったものの、宮崎駿さんは買い取りに消極的な姿勢で、鈴木敏夫さんもそれに同意していました。
そのときの新しい名称として宮崎さんが「ジブリ」(ギブリ)と同じ意味である「シロッコ」という案を出したのだそうが、社内の評判がよくなく、結局ジブリの名称を継続することとなったとのこと。たぶん最終的にはお金出して買ったってことなんでしょうね。
ちなみにシロッコの方は、フォルクスワーゲンが自動車の名前として使っています。で、自動車と言うと、最初のギブリのWikipediaでは、<マセラティ・ギブリ - イタリアの自動車メーカーマセラティの製造していた2ドアクーペ。あるいは現在生産中の4ドアセダン>という自動車の例も挙げていました。いろいろ使われていますね。
●山口県萩市の大島にあるGHIBLI(ギブリ)はジブリとは関係なし
もともと私がギブリという言葉を知ったのは、
漁師軍団の女性リーダーが描く地方創生の妙手:日経ビジネスオンライン(須永 太一朗 2017年1月26日)という以下の記事でした。こちらはスタジオジブリとは無関係です。
山口県萩市の大島にあるGHIBLI(ギブリ)の女性リーダー・坪内知佳さんは、2011年、地元の漁師ら60人を束ねて、まき網漁の「萩大島船団丸」を設立し、2012年に代表に就任。2014年からGHIBLIとして法人化しています。鮮魚を船上で箱詰めし、飲食店などに直接販売する「鮮魚BOX」、漁師のまかないから生まれた高級干物「船上一夜干し」「寒風一夜干し」の製造販売を行っていて注目…という内容の記事でした。
で、この中で、"坪内氏が社長を務めるGHIBLIという社名は、アニメ制作会社の「スタジオジブリ」と同じで、アフリカのサハラ砂漠に吹く熱風の名に由来する"という紹介があったのです。正直、この記事自体は紹介したいほどの内容ではなかったのですが、有名なジブリの名前が勘違いから生まれていたというのは、おもしろい話でした。
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