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日本の犯罪件数はいかさま?連続増加後、突然半分まで減った刑法犯認知件数


 他で書いているように、犯罪件数は治安の目安としては不適切で、殺人件数を主に目安とした方が良いと考えられます。

 そして、今日はその犯罪件数が、いかにあてにならないかというのがさらぶよくわかる話。刑法犯認知件数は過去最多を続けた後、急激にまた減っていたんだそうです。

 なぜこんなに激しく増減したか?というのは、どうも定説がないそうなのですが、元警察官の話を読むといかさまの可能性を感じます。


●犯罪件数より殺人件数を見た方が良い理由

 先になぜ全体の犯罪件数ではなく、殺人件数の方を気にすべきかという話。
 
 犯罪件数は警察の頑張り具合や法律の改正によって大きく変わってくるためです。私が疑っているように、いかさまもできるところがあります。これについては、元警察の人の話を後で紹介します。

 一方、殺人事件の方なのですが、こちらはいつの時代でも犯罪だとされていますし、発覚しないということが比較的少ないです。なので、殺人件数の方が信頼できると考えられます。 

 そして、この数字で言えば、日本の治安は過去最高に良い時代を迎えています。悪化などしていません。

  ■日本の殺人事件被害者数の推移 ピークは昭和30年で現在は20%未満まで低下
  ■日本の凶悪少年事件・殺人事件は減っている 戦後は現在の8倍も


●連続増加後、突然半分まで減った刑法犯認知件数

 日本の治安はジェットコースター?:オピニオン:Chuo Online : YOMIURI ONLINE(読売新聞)(伊藤 康一郎/中央大学法学部教授)によると、マスコミは増えているときしか騒がなかったものの、最近の刑法犯認知件数は急速に減ってきているんだそうです。

1996(平成8)年 246万5,503件 (戦後最多を記録)

(その後は毎年戦後最多を記録)

2002(平成14)年 369万3,928件 (ピーク)

(その後は毎年減少を続ける

2012(平成24)年 201万5,347件 (10年間で45.4パーセント減少)


●犯罪件数の増加は嘘という説

 伊藤康一郎・中央大学法学部教授が専門としている「刑事政策」「犯罪学」は、こうした増減について考える学問なのですが、実を言うと、定説がなく対立しているようです。

 一つは、「掘り起し効果」説。これは私が言った警察の頑張り次第という話であり、"被害者からの相談への対応や被害届の受理の「積極化」という、警察の方針転換"を理由と考えています。

 "この説によれば、そうした警察の対応の変化が、それまでなら埋もれていた被害を「掘り起し」たのであり、この時期の認知件数(警察等に認知された犯罪の数)の増加の多くは、その「掘り起し」により作り出された見掛けだけのものだ、ということ"になっています。

 しかし、この学説では、後半の急減を説明できません。何かこちらのからくりを見つけ出せればいいのですが、まだそういったものはないみたいですね。


●失業率の上昇によって本当に犯罪件数が増加した説

 じゃあ、もう一つの説はどうか?と言うと、実を言うと、こっちの方が無理そうです。

 こちらは「現実の増加」説と呼ばれていて、現実の増加の原因として、同時期の日本における社会的・経済的な変化、なかでも特に失業率の上昇の影響を挙げているのだそうです。

 ところが、失業率の高止まりにもかかわらず、犯罪が急激に減少を続けるということが起きてしまったために、この説明は全く通用しなくなりました。

 現実の増加と減少の原因として失業率以外を挙げるという手はあるものの、失業率は全然ダメですね。


●検挙率は警察官の働き次第で変わってくる

 で、ここから元警察官の人の話になります。小川泰平さんという方の書いた検挙率のカラクリ - [著]小川泰平 - 犬耳書店というページ。たぶん警察の裏側 (文庫ぎんが堂)の宣伝ページです。



 小川泰平さんは警察のノルマとして、検挙率を挙げています。これは「検挙件数/認知件数」の割り算で示す数字で、基本は検挙数を上げることで挙げられます。小川さんも上司から「検挙、検挙」と事あるごとに言われていたそうです。

 当然ノルマがありますので、検挙率はかなり警察官次第で動きます。定年間近の署長は、次にくる若い署長のために、わざと低くするといったことも行われていたそうです。


●日本の犯罪件数はいかさま?

 ただ、私が一番問題だと思ったのは、検挙率ではありません。実はこれに最近はもう一つ別のノルマが加わりした。

 たくさん検挙したからといって事件そのものが増えていたらこれもまずいということで、「犯罪抑止率」ということも評価の対象となったのだというのです!

 つまり、先程の「検挙件数/認知件数」の「認知件数」の方を下げる目標が立てられているということ。ここをいじれば、そりゃ犯罪件数は減るでしょう。

 小川さんも以下のように書いていました。(なお、刑法犯の「認知件数」の多くは窃盗だそうです)
(引用者注:日本における刑法犯の「認知件数」は、)見事に1年ごとに約10万件ずつ減っている。これは前述した「犯罪抑止」が効果を上げているということになるが、できすぎという感が否めない。これについては後ほど述べるが、被害届を「にぎる」とか「つぶす」という行為が関わっていると思われる。

 これを証明するには証拠が必要で、現時点で断定はできませんが、謎の犯罪件数の急減として有力だと思われます。


【本文中でリンクした投稿】
  ■日本の殺人事件被害者数の推移 ピークは昭和30年で現在は20%未満まで低下
  ■日本の凶悪少年事件・殺人事件は減っている 戦後は現在の8倍も

【その他関連投稿】
  ■産経新聞が女子中学生誘拐で犯人をオタクと決めつけてヘイトする記事を書く
  ■防犯カメラ・監視カメラ・ダミーカメラの犯罪抑止効果はない?
  ■無理に連れ去る事件で「誘拐」を使うのは間違い 正しくは「略取」
  ■割れ窓理論を証明した日本の例 東京都犯罪件数ワースト1の足立区がワースト6まで良化
  ■犯罪事件で「容疑者はアニメ好き」報道 オタク叩きが好きなマスコミ
  ■社会・時事問題・マスコミについての投稿まとめ

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