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米山久APカンパニー社長「塚田農場ブームは去った」 やきとりスタンダード・やきとりスタンドで低価格路線へ


 「塚田農場ブームは去った」というのは、外部の人がそう言ったという話ではなく、塚田農場を経営するAPカンパニー社長・米山久さん自身がそう言ったというものです。

 そして、打開策としては、低価格路線のやきとりスタンダード・やきとりスタンドへの転換という作戦を取っているとのこと。この路線変更はトレンドに従っているものの、かつて米山久社長が批判していたような「短命で終わりそうな最近の経営者」のやり方だと感じました。


●米山久APカンパニー社長「塚田農場ブームは去った」

 地鶏料理を売りにした居酒屋「塚田農場」を運営するAPカンパニーの米山久社長は、第2四半期の決算説明会で、「成功体験にしがみつきすぎた。塚田農場のブームは去った感がある」と反省の弁を述べたそうです。
(居酒屋「塚田農場」、既存店33カ月割れの理由 地鶏ブーム終焉で焼き鳥店に転換も 東洋経済オンライン / 2017年2月12日 7時0分)

 それほどよく見かけた名前ではないので、そもそもブームがあったという実感が無いのですが、確かにちょくちょくビジネス記事で取り上げられていた気がします。一時は注目されていたのかもしれません。

 記事によると、塚田農場は、宮崎県日南市など、自社・提携先の養鶏場で地鶏を生産し、流通を省くことで消費者向けの提供価格を安くするという生販直結モデルで有名だとのこと。確かになかなかユニークでしたね。

 また、ユニークさがわかりやすいのが、「名刺システム」。来店1回目で「主任」と書かれた名刺を渡され、来店2回目で「課長」、5回目で「部長」と来店を重ねるごとに出世し、肩書に合わせたサービスが受けられます。他にも「従業員が客に向けたメッセージを料理皿にチョコレート等で書く」プレートサービスが知られていました。

 新隠れワタミの三代目鳥メロ・ミライザカ、和民・わたみん家を転換などでやっているように、ワタミに限らず、かつて主流だった居酒屋は近年苦戦しています。

 そんな中、APカンパニーはこうした独自の仕組みを武器に、2007年から塚田農場ブランドの店数を増やし、2013年には上場を果たしていました。

 ところが、このビジネスモデルもまた行き詰まります。記事では、2012年に、居酒屋最大手モンテローザが地鶏料理を提供する居酒屋「山内農場」を立ちあげ、競合したことを原因と見ていました。

 この分析が正しいかどうかはともかく、塚田農場の既存店売上高は2014年5月から2017年1月まで33カ月連続で前年を下回っているというのが現実。どう見てもうまく行っていません。

 逆に言えば、ブームが去ったのはもっと昔でしょ!何を今さら?という話なんですが、「成功体験にしがみつきすぎた」とあるように、なかなか考えを改められなかったようです。

 米山社長は以下のようにもおっしゃっていましたので、当時は相当調子こいていたんだと思われます。

「メディアに取り上げられ、ブームが最高潮のときはどこに塚田農場を出しても成り立つと立地選定が甘くなっていた」


●パクリに敗れた塚田農場もまたパクリに走る?

 最近の居酒屋業界は、ワタミのような総合居酒屋が衰退し、特徴がわかりやすく価格帯が低い居酒屋が増えています。

 先ほどリンクした新隠れワタミの三代目鳥メロ・ミライザカ、和民・わたみん家を転換がそういう話であり、三代目鳥メロなんかは鳥貴族を意識したパクリっぽさを感じさせます。

 記事の分析によれば、塚田農場の衰退は「山内農場」のパクリのせいだったわけですが、APカンパニーもまたこの苦境をパクリ路線で脱しようとしています。新業態としてやきとり店「やきとりスタンダード」「やきとりスタンド」を開発し、「塚田農場」から転換を進めているのです。

 塚田農場が苦戦しているというのは、さっき私の言った「低価格」の方もに引っかかっている感じですね。塚田農場の平均客単価3500〜4000円、一方のやきとり系は同2000円程度に設定しています。

 また、この低価格帯は、地鶏や鮮魚「四十八漁場」など生販直結による高付加価値で売ってきたAPカンパニーが得意とする市場ではないことも指摘されていました。不慣れなところが出るかもしれません。


●「若手では彼がナンバーワン」と紹介していた東洋経済オンライン

 あと、検索していると、過去に今回と同じ東洋経済オンラインが塚田農場を褒めていた記事が出てきました。インタビュー記事です。

“体育会系”居酒屋では勝ち残れない | 企業戦略 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準(松浦 大 :東洋経済 記者 2012年12月20日)

 外食業界を10年以上ウォッチし続けてきたある業界関係者は、居酒屋「塚田農場」を展開するエー・ピーカンパニー米山久社長(42歳)を「ホンモノかどうかはわからない。でも若手では彼がナンバーワン」と褒めていたという話を、つかみで書いていました。

 まあ、「ホンモノかどうかはわからない」と断っているので言い訳が効くんですが…。


●米山久社長は初心を忘れてしまったのか?

 このときの米山久社長の以下の発言は、今見ると気になるところがあります。

「大手の居酒屋チェーンには、わーっとやって話題は作っても既存店売り上げの前年対比が悪すぎて開示できない会社が結構ある。僕は生きている間は事業を続けたいから、短命で終わるのは嫌だ。短命で終わりそうな最近の経営者を見て、すべて反面教師にしている。
 物事には王道がある。マーケットやトレンドを理解しなければ、自社のブランドも表現できない。店作りやブランディングは、しっかりやる」

 新業態のやきとり店は、流行に乗っかっただけという感じ。店作りやブランディングをしっかりやったようには見えませんし、視野も短期的なように見えます。

 ひょっとしたらここらへんで既存のやきとり店とは全く違うブランドを作っているのかも…と発表資料を見たものの、そういった印象は伝わってきませんでした。

株式会社エー・ピーカンパニー 戦略的新業態の展開を開始「塚田農場」&「四十八漁場」で培ったノウハウを活かした「やきとり」専門業態を展開 2016年5店舗、短期・首都圏100店舗、中期・全国300店舗展開を狙う | Ap company

 そもそも「やきとりスタンダード」といった安易でありがちな店名に、全くこわだりを感じないですものね。逆に何かこだわっているものがあるのでしたら、ブランディングに大失敗しているネーミングです。

 米山久社長も反面教師の経営者の側に、一歩足を踏み入れたのかもしれません。 


【本文中でリンクした投稿】
  ■新隠れワタミの三代目鳥メロ・ミライザカ、和民・わたみん家を転換

【その他関連投稿】
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