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イトーヨーカドーがない県あるの?デニーズもほとんどの地域でない


 ファミレスのデニーズはわりとどこにでもある気がいしていたのですが、Wikipediaを見ていたら、「展開地域に非常に偏りが見られる」とありました。むしろかなりの地域にないようです。で、ここには「イトーヨーカ堂と同様に展開地域に非常に偏りが見られる」と書かれていました。デニーズだけじゃなくて、イトーヨーカドーも偏りまくっているんだそうです。

 というか、デニーズがイトーヨーカドー系列、現在のセブン&アイ系列だというのも、今回初めて知りました。そういえば、セブンイレブンがない県が多かった理由はドミナント戦略 残っていた四国・青森・鳥取・沖縄も進出でやっと全都道府県制覇でやったように、セブンイレブンも全都道府県ではなく偏った進出の仕方ですよね。競合他社と比べて展開が遅いです。


2022/01/27追記:
●イトーヨーカ堂のない県が増えそう…ものすごい勢いで閉店が増加 【NEW】
●イトーヨーカ堂はイオンに負けた理由はイオンが別ジャンルだから 【NEW】
●強みだった衣料品はむしろ今は弱い…イトーヨーカ堂は倒産する? 【NEW】


●デニーズない県あるの?関東・中部以外は実はほとんど進出していない

2017/3/18:Wikipediaにあったのは2014年現在の話。関東地方及び中部地方が中心で、むしろそれ以外はほとんど展開していないみたいですね。当時ないとされていた地域は以下でした。

北海道
東北地方(福島県と宮城県[1]を除く)
新潟県
北陸地方
関西地方(大阪府と兵庫県を除く)
中国地方
四国地方
九州地方
沖縄県

 ほとんどないじゃねーか!という。というか、私が出身の北海道もないとのこと。うん、そういえば、見かけたことなかったかもしれません。


●むしろ代表的なスーパーなのに…イトーヨーカドーがない県あるの?
 
 この後、デニーズのオフィシャルサイトで確認取ろうとしたのですが、店舗一覧みたいなものはなし。仕方ないのでイトーヨーカドーもいっしょに調べることに。とりあえず、最初にWikipediaを見ると、"関東地方を中心に24都道府県に店舗をもつ"とありました。逆に言えば、23県に未進出なのですから、半分くらいないことになります。具体的にイトーヨーカドーが出店していないという地域は以下の通りです。

北陸3県(富山県、石川県、福井県)
山陰地方
四国地方
九州・沖縄地方

 先ほどのデニーズは北海道にないとのことでしたが、イトーヨーカドーはむしろ北海道は多い地域みたいで、"1都3県と北海道以外、10店舗以上出店している府県はない"との記載がありました。他は"数店舗しか出店していないため、関東地方とそれ以外の地域とで、知名度に大きな開き"があるようです。

 上記の1都3県というのは南関東エリアであり、"ザ・プライスやアリオも含めると121店と多数の店舗を持つ"としていました。異常に集中しています。冒頭でセブンイレブンの名前を出しましたが、ドミナント戦略とは?セブンイレブンの事例に見る長所と問題点で書いたように、セブンイレブンはドミナント戦略という集中的な出店戦略で有名なところです。

 Wikipediaを見ると、イトーヨーカドーもやはり意識してやっているようで、"セブン-イレブンと同様にドミナント戦略をとっており、全国展開を優先しているイオンや以前のダイエーと対照的である"と説明されていました。おそらく順番的にはイトーヨーカドーが先にやってたってことなんでしょうけどね。


●全国屈指のチェーンなのに偏りまくりなイトーヨーカドーとデニーズ

 今回の投稿は、イトーヨーカドーやデニーズがもともとない、もしくは少ない県の方は「何を驚いているの?」という話になっているのですが、両チェーンともそのジャンルで日本を代表するチェーンであり、全国で見た場合の規模が大きいところなのです。

 例えば、ファミレス御三家と言えば、デニーズ・ロイヤルホスト・すかいらーく(チェーン店としてのすかいらーくは既に消滅。「ガスト」「ジョナサン」「バーミヤン」などを運営する株式会社すかいらーくとして残っています)だと言われていました。デニーズはむしろ代表的なファミレスなのです。

 イトーヨーカドーもおそらくベスト3だろうと検索。総合スーパー - Wikipedia(最終更新 2017年1月25日 (水) 02:19 )では、イオンに次ぐ業界2位だとしていました。やはりベスト3でしたし、2位ですから完全に日本を代表するスーパー。それなのに、進出していない県が多いというのは、やはり変わっていますよね。

 ちなみにイトーヨーカドーの下となると、ユニーグループ・ホールディングスのアピタだそうな。マジか。ここも偏っていますよね。…私は中部地方でしか見た覚えなかったものの、"中部地方や関東地方を中心に展開し、特に中部地方では市場占有に成功"とのことでした。

 というか、総合スーパーは潰れてしまったところも多いですね。このWikipediaのページでは、ダイエーと長崎屋の名前がありましたが、マイカルのサティも結構勢いがいい時期があった記憶。総合スーパーに限らず、小売業界は栄枯盛衰が激しい印象があります。


●イトーヨーカ堂のない県が増えそう…ものすごい勢いで閉店が増加

2022/01/27追記:最初に書いていた話は、戦略的に「イトーヨカドーがない県」があるという話でした。しかし、今後は狙ったものではない形で「イトーヨカドーがない県」が増えるかもしれません。<イトーヨーカ堂の閉店が止まらない深刻な理由。イオンと明暗を分けたものは>(日刊SPA! / 2021年12月15日 8時25分)という記事が出ていたのです。
https://news.infoseek.co.jp/article/spa_20211215_01795738/

 記事によると、イトーヨーカ堂旭川店などイトーヨーカ堂の閉店が相次いでいるとのこと。閉店予定を含めた一覧があったので数えてみると、3年で13店が閉店していますので大げさではない閉店の多さ。イトーヨーカ堂がもともと地域を偏って進出していたことを考えると、さらに多いと感じられる閉店数です。しかも、記事では一部しか取り上げていないとのこと。本当はもっと閉店しているようでした。

 なぜここまで閉店が相次いでいるのか。 日刊SPA!は、「背景には、イオングループの存在があります」としていました。イオンがイトーヨーカ堂を潰しているってことですね。私の地元苫小牧でもそんな感じで、イトーヨーカ堂などが地域商店街を潰したものの、その後進出してきたイオンに今度はイトーヨーカ堂などが潰されたという流れでした。


●イトーヨーカ堂はイオンに負けた理由はイオンが別ジャンルだから

 では、なぜイトーヨーカ堂はイオンにやられているのでしょう。記事では、実は同じ「総合スーパー」に分類されるものの、そもそも別ジャンルのお店であることを指摘していました。また、イオンはイオンではない別形態の小規模店舗なども持っており、こうした複合体であることも強調しています。

<駐車収容台数が何千台もある「イオンモール」もあります。消費者からすれば、そこが総合スーパーであろうが、ABCマートやユニクロが入っているモールであろうが、関係なくそこが買い物をしやすいから利用するわけです。さらにあなたの近所に「まいばすけっと」という生鮮食品も扱うコンビニはありませんか?
 あれも”イオン”です(イオングループのまいばすけっと株式会社が運営)。そう、イオンは複数の店舗形態を持つ小売企業なのです。(引用者注:さらにマックスバリュという、このふたつの中間サイズの店舗形態も持つ)
 つまり、「イトーヨーカ堂VSイオン連合」という図式が現在のスーパー業界の正しい見方です>

 イオンモールのような「モール」は「小売」というよりは「不動産業」であり、より細かく言うと「ディベロッパー」に分類されるそうです。商業施設を「イオンモール」として作り、そこへの出店料で儲けるビジネスモデル。ディベロッパーで儲かる上に、イオン自身も出店しそこに顧客も集客できるのがイオンの強みとされていました。

 イトーヨーカ堂側も対策として、有力テナントの誘致によりショッピングセンター化を図るという「総合スーパー」の存在そのものを否定する苛烈な改革を実行。自己否定して、イオンモール的なやり方にチャレンジしているみたいですね。しかし、そもそもイトーヨーカ堂の店舗は狭いため、モール化には向かないようです。


●強みだった衣料品はむしろ今は弱い…イトーヨーカ堂は倒産する?

 ただし、イトーヨーカ堂は不採算店舗の閉店や構造改革を実施した店舗の収益性改善により、売上を落としつつも営業利益は2割も改善。「ヨークフーズ(旧食品館イトーヨカドー)」などの小規模な20店舗について、グループ子会社である株式会社ヨークに移管することで、一店一店の稼ぐ力を底上げしてきているといいます。

 さらにイトーヨーカ堂が行ってきている店舗改革の鍵として、作者の経済アナリスト・馬渕磨理子さんが3つ指摘していました。まず、祖業であり「衣料のヨーカ堂」と長く言われてきて強かったはずの衣料品が、今は逆に足を引っ張っているので、これを大幅に減積する決定をしているというのがポイントのひとつです。

 また、食品系人気店のテナント誘致もポイントになっています。これは前述のモール化路線に見えますが、最後のポイントも「大型テナント誘致」というモール化路線的なもの。馬渕磨理子さんは<老舗が「自己を否定」するところからはじめた令和の大幅改革>という言い方をしていました。


【本文中でリンクした投稿】
  ■セブンイレブンがない県が多かった理由はドミナント戦略 残っていた四国・青森・鳥取・沖縄も進出でやっと全都道府県制覇
  ■ドミナント戦略とは?セブンイレブンの事例に見る長所と問題点

【その他関連投稿】
  ■イトーヨーカ堂の非正社員化は失敗?パート従業員の正社員化へ方針転換
  ■百貨店はいらないものを買うところ?場所貸し屋にすぎないからブランド頼み
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