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Amazonは当日配送を続行、ヤマト撤退で自前化加速?出版取次飛ばしの直接集配も進行中


 Amazonが公式にそう言っているわけではないものの、アマゾンと物流大戦争 (NHK出版新書)の作者である角井亮一さんは、ヤマト撤退でも当日配送を続行すると見ています。Amazon自身が配送するということもありそうです。

 違う話ではあるものの、Amazonは通常は間に入る出版取次を飛ばして、出版社と直接取引する形も増加すると見られています。こちらの話もいっしょにやります。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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●Amazonは当日配送を続行、ヤマト撤退で自前化加速?

 Amazonの当日配送そのものが悪いとか、それを望む消費者が悪いとかといった精神論みたいなのも出ていますけど、問題はブラックな労働であり、ブラックでなくそれを実現できるのなら非難されるいわれはありません。徹底して顧客のニーズを満たそうとするAmazonが、当日配送をやめる可能性は低いと見られます。

 また、ヤマトの撤退に関しても、「Amazonとの取引を全部やめるべき」というよくわからない原理主義的な意見もあります。ただ、当日配送の夜の分が一番の負担だったということですから、優先的にまず軽減という判断は妥当でしょう。

 角井亮一さんは、このヤマト撤退でいきなりAmazongが配送を自前化するという話はしておらず、ヤマトが縮小した分の一部は、日本郵便などが受託すると見られています。

 また、今回の記事では指摘がありませんでしたが、日本郵便が利益度外視で取りに行くという可能性もなくはないかもしれません。その場合は日本郵便が今度はブラック化するということもあり得ます。今のところ、日本郵便は余裕あるみたいですけどね。

 ただ、大きな流れとしては、Amazonが直接配達もこなすという方向性に進むでしょう。これは昔からずっと言われていることですし、大きく報道されていないものの、実を言うと既にAmazonは一部、自前化していて、実績も作ってきています。

 角井亮一さんは、注文から1時間以内で配送する「アマゾン プライム ナウ」という例を出していました。既に2015年から、「アマゾン」のステッカーを貼った自前の車両を使って商品を届けています。また、アメリカでも自前配送を拡大しているといった実績があります。
(ヤマトが撤退してもアマゾンは当日配送を続ける:日経ビジネスオンライン 大竹 剛 2017年4月11日より)


●出版取次飛ばしの直接集配も進行中

 配送の自前化とはちょっと異なる話ですが、出版取次飛ばしの動きもAmazonではあります。自ら出版社の倉庫から本や雑誌を集め、沖縄を除く全国で発売日当日に消費者の自宅に届けるサービスを今秋までに始める、と報じられていました。

 一般に取次を経由すると販売価格の約1割が取次の取り分になっており、こちらの場合はコスト削減効果としても大きいと言えます。

 そして、これは出版取次にとっては頭の痛い話。出版科学研究所(東京・新宿)によると、取次を介した2016年の出版物の販売額は、12年連続で前年を下回っています。大きな流れとして、出版取次を抜かす動きがあるのです。
( アマゾン、本を直接集配 発売日に消費者へ 2017/3/22 12:55 日本経済新聞 電子版 より)


●Amazonの自前配送は飽くまで仕方なく?

 宅配の自前化がちょっと違うというのは、この出版取次の話と異なり、Amazonは飽くまで宅配会社のできない分を補うという補完的な形を取ると見られていることです。

 先の角井亮一さんよれば、日本よりも先行して自前配送を拡大しているアメリカでは、UPSやフェデックスといったアメリカの物流会社と顧客を取り合うような競合になるようなことはしていません。もうこれ以上運べないというレベルに達していたので、自前化を推進したというのが実態だと見られていました。

 ただし、私は将来的に物流会社を脅かす存在になる可能性もあるのでは?と思います。物流は規模が大きい方が有利であり、Amazon自身も取り扱い量を増やして、コスト削減をはかるという選択肢を考えるでしょう。経験を積むことで、徐々に取り扱い量を増やしていくかもしれません。

 また、Amazonは、大きく話題になったドローンによる配送方法など、新しい配送方法開発への意欲も旺盛です。やはりこれも取り扱い量を増やす方向性になっています。

 さらに言えば、物流は規模が大きい方が有利ということは、Amazonの自前化の進展によって専業の物流会社の収益力が弱まる可能性もあるんじゃないでしょうか?

 Amazonに倣って、競合のネット通販他社が後追いしてしまうといった可能性もあります。というか、ヨドバシカメラも既に一部で自前配送をやっています。

 このように考えると、私は、将来的にAmazonが物流会社と競合する可能性も「なし」とは言えないと思います。


●企業の自由が認められるものと認められないもの

 なお、最初に書いたヤマトがAmazonとの取引を続けることとか、Amazonが当日配送を続行することとかは、企業の自由であり、一律にダメというものではありません。感情的な批判が出ている飲食店などの24時間営業なんかもそうです。

 しかし、企業の自由ではなく、明確にダメだというものもあります。それは、圧力によって不当に安い価格を強制するとか、ブラックな労働を強いて搾取することによって人件費などを削減するとかといったことです。ネットでは、ここらへんがごっちゃになって批判されていることが多いものの、明確に区別しなくてはいけません。

 で、ここらへんを正常化した場合は、当然、配送料は今よりも高くなる方向に動きます。そして、その値上げの動きが、Amazonにとっての「その料金なら自前にした方がいいや」というラインへと近づかせ、これもまた自前化という選択肢をより取りやすくすると考えられます。


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