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マイクロプラスチックビーズの論文が捏造で撤回 本当に規制が必要なのか?


 世界ではマイクロビーズが環境汚染で禁止 ただ科学的根拠は不明確で書いていたマイクロプラスチック(マイクロビーズ、マイクロプラスチックビーズ)に関する論文が撤回されました。しかも、撤回の理由を見ると、「捏造」と言って差し支えない内容です。


●マイクロプラスチックビーズの論文が捏造で撤回

 米科学誌サイエンス、論文の撤回を発表:朝日新聞デジタル(2017年5月5日06時32分)という記事によると、米科学誌サイエンスは3日、2016年6月に掲載した、微小なプラスチックごみ「マイクロプラスチック」が、稚魚の生態に影響を及ぼすとした研究論文を撤回すると発表しました。スウェーデンのウプサラ大学の研究チームがまとめた論文です。

 理由についてサイエンスは、「実験のオリジナルデータが確認できなかった」と言っていたそうです。ただ、これはわかりづらい言い方でしょう。

 よりわかりやすかったのが、別記事の米科学誌、プラ粒子の論文撤回 実験データ確認できず - 西日本新聞(2017年05月04日 20時53分)。

 こちらによると、そもそも今回の調査の発端となったのは、"研究者が、実験が行われたはずの施設にいなかった疑いが浮上"したためでした。

 そこで、スウェーデンの倫理審査委員会が調査を行ったところ、実験の生データがなく、手順も不明確であったことが判明。そして、4月に撤回を勧告したという流れでした。これは「捏造」とみなして構わない内容でしょう。


●マイクロプラスチックビーズ、そもそも本当に規制は必要なのか?

 以前書いた世界ではマイクロビーズが環境汚染で禁止 ただ科学的根拠は不明確は、タイトルでわかるように、本当にマイクロプラスチックが危険なのかよくわからないという話でした。

 これは、もともとマイクロプラスチックは危険なので規制すべき…という論調の記事を読んでいて、危険性に関する根拠が何一つなかったがために疑問に思って調べてみたところ、案の定まだしっかりした証拠はなかった…という経緯でした。

 もちろん今後危険性が確かめられる可能性があるのですけど、そうじゃない段階で根拠なく決めつけてしまうというのは問題があります。水素水なんかでも似たようなことを書いたように、その考え方なら迷信でもデマでもいちいち信じて実行しなければならないという馬鹿げた話になります。実際に実行に移すのは、きちんと効果などが証明されてからで良いのです。


●非科学的なマイクロプラスチック規制の議論

 ただ、実際問題、こうした根拠なき決めつけによる情報の拡散というのは、広く行われています。偽ニュース問題と同様のスタイルです。

 特に環境分野では、「良いことをしている」という大義名分による間違った正義感で、不確かな情報の拡散を促してしまうということがよくあります。

 ビジネスジャーナルは貧困層叩きの捏造をしていたところなので、そもそも信頼性が低いのですが、人体に危険なマイクロビーズ、化粧品やソープで使用野放しの実態!米国で禁止の州も 2015年12月4日 6時0分 ビジネスジャーナル(文=佐々木奎一/ジャーナリスト)という記事で、そういった問題ある報道がされていました。

 記事では、断定こそしていないものの、以下のように書いており、不安を煽っていました。

"マイクロビーズは殺虫剤などの化学物質がつきやすく、これを食べた動物プランクトンや魚が体内に有害物質を蓄積する恐れがあり、食物連鎖で環境全体を汚染し、人間にも深刻な影響を与えるリスクがある"

 上記の根拠となる研究の情報はないものの、"マイクロビーズを含むパーソナルケア製品の製造を2017年末から禁止し、18年末に販売を禁止する法律を制定した"など、海外では規制が進んでいることを書いて、読者を焦らせています。

 さらに、"マイクロビーズは「ポリエチレン」「ポリプロピレン」と表記されているケースが多い"という情報を元に、"驚くべきことに、特にポリエチレンの入っている製品は、スクラブ洗顔剤のみならず(中略)化粧品全般に及んだ"と、多くの製品に含まれていると主張して、読者の不安感を増大させていました。

 ただ、このことはマスコミだけでなく、政治にも責任がありそうです。前述の通り、海外で規制が先行しているというのがその現れの一つなのですけど、日本でマイクロプラスチック問題を担当する環境省の海洋環境室も「G7の首脳宣言でマイクロプラスチックは世界的問題と宣言されている」と説明していたそうです。

 その上で、記事では、「日本ではマイクロビーズの規制は一切しておらず、野放しの状態」と批判的に書いていました。

 でも、こうした規制をするにはきちんとした根拠が必要なのですから、順番が逆です。今回の論文撤回で、すべてのマイクロプラスチックの論文が否定されるわけではないのですけど、多くの研究で同様の結果が確認できないと確かとはいえないというのが、科学です。科学に政治を持ち込んで、非科学的にすることはやめましょう。


【本文中でリンクした投稿】
  ■世界ではマイクロビーズが環境汚染で禁止 ただ科学的根拠は不明確

【その他関連投稿】
  ■化学物質過敏症への疑問 科学的根拠のない疑似科学ではないのか? 恐怖を煽って稼ぐ商法の一種との批判も
  ■大豆のイソフラボンは環境ホルモン(内分泌攪乱物質) 女性ホルモンに似ているがゆえの危険性
  ■ペットボトルの危険性を調査 実際に動物に食べさせると異常が出た
  ■自然に優しい?水性インキと油性インキの毒性
  ■科学・疑似科学についての投稿まとめ

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