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現金3割消えるアフリカ 店員に聞いたら「黒魔術のせいだと思う」と回答


 現代でも魔術が生きている、つまり、マジで魔術が信じられている国があるというのは、過去にもやっています。

  ■魔女の力を70%の人が信じるルーマニアで「魔女を正規の職業に!」の声
  ■インドネシアでは呪術が生きている 解雇通告すると「黒魔術師を雇うからな!」

 ただ、上記でやったような国と比べると、アフリカの場合は意外性はないでしょう。アフリカでの魔術関連のニュースは、よく報じられています。

 そういったニュースには笑えない話も多いのですが、今日は比較的のんびりとした話です。


●現金3割消えるアフリカ 店員に聞いたら「黒魔術のせいだと思う」と回答

 記事のタイトルは、「アフリカの呪術師」と全面対決するため、電子マネーを導入した話。 | Books&Apps(2017/2/16)という妙なもの。

 日本植物燃料株式会社の合田代表が、冷えた飲料の販売などをしているモザンビークのお店では、帳簿と現金をつきあわせるると毎回必ず3割くらい、現金が足りなくなっていました。

 計算が不得意だって言うのならば、たまにはプラスになってもいいのですが、とにかく必ずマイナスの方向に合わないとのこと。合田さんはそこらへんをはっきりと書いていないのですが、要するにネコババしているのだと予想できます。

 ところが、現地でスタッフに確認すると、以下のように答えました。

「私は、電卓を持っているので計算違いなんてしないから、絶対に私のせいではない。私が思うにこれは妖精のせいじゃないかと思う。
 あなたのやっている商売は今とてもうまくいっている。(中略)でも、アフリカの人というのは妬みの文化なんだ。だから、この店を妬んでいる人たちが、悪い黒呪術師に頼んで呪いをかけている。
 呪いがかけられると、豆粒みたいになった妖精が店の中に入ってきて、お金を持って行く。だから、お金が減っている」

 挙句、親切なことに「対抗できる白呪術師を知っているから、紹介しようか?」とまで言ってくれました。


●アフリカなどでは、悪魔の仕業が本当に信じられている

 合田さんはここらへんをは批判的に書いているわけではなく、さらっと書いています。これが現実なのだから、批判したって仕方ないって感じですかね。

 この記事についていたはてなブックマークでは、彼らは本気でそれを信じているのでは?といったコメントが人気していました。

“あちらさんは「魔が差した」が本当の意味で魔の仕業で「我々は正しくあろうとしているのだが妖精/悪霊が悪い心を送り込んでくるのでどうしようもないのだ(=自分の罪だと思ってない)」ということらしいと聞いた”(kitakokomo 2017/02/16)
“知り合いの知人のネパール人(女性)が不倫現場を夫におさえられて「霊に取り憑かれていた」の一点張りで乗り切った話思い出した。”(kimmugi 2017/02/16)


●解決方法はスマート「現金を使わなければいい」

 また、合田さんの対処法も実にスマートで、現実的。ここが成功する人と成功しない人の違いだと思うのですが、これでアフリカ人が悪いと環境のせいにしてしまうと、ビジネスは成功しません。そのような環境の中でどうすれば良いか?と考えて、対策する人が成功するのです。

 合田さんが最終的に考え出した対策は、「現金を使わなければいい」というものでした。具体的には電子マネーの導入。狙い通り、効果は絶大で、今まで必ず3割違っていた現金が、誤差1%程度になったのです。

 タイトルになっていた"「アフリカの呪術師」と全面対決するため、電子マネーを導入した"というのは、こういう意味でした。電子マネーを導入して現金を盗めないようにしたため、黒魔術による豆粒の妖精による被害を免れたという話です。

 なお、うちでは過去に日本はまだ現金を使ってるの?発展途上国で進むキャッシュレス化というのをやっています。

 意外なことに、アフリカなどの発展途上国では、かなりキャッシュレス化が進んでいるのです。(ただ、今回の話は過去のものらしく、電子マネーが普及しだした頃とのことでした)


●1年の収入をほぼ全部電子マネーに入れてしまう理由

 なお、同じ投稿で書いたように、電子マネーの普及を促進したのは、アフリカでは地方に銀行がないことでした。

 これに関連する話が今回のものでもありました。モザンビークの平均年収くらいある40〜50万円ほどを、電子マネーにデポジットする人が現われた理由を説明したところです。

 モザンビークの農民は、農作物を売ったお金が主な収入となります。よって、農作物が取れる季節ごとに現金がまとまって入ってくることになります。

 そして、これは年間の生活費になるものなので、貯めて置かなければなければいけません。しかし、そこに銀行が存在しないため、結局は自宅で保管することになります。

 すると、今度は現金の弱点が問題になってきます。自宅で保管する場所は、土の中の壺なのですが、「お金が虫に食べられてしまう」ことがあるのだそうです。これは保管場所による特殊ケースですが、タンス預金は盗難・火事とリスクだらけでやったように、盗難などのリスクも考えられるでしょう。

 なので、電子マネーの方が安全と彼らは考えたみたいですね。非常に合理的な考えでした。

 こういった合理的思考や日本より進んだキャッシュレス化がある一方で、魔術のような前時代なもののが根強く存在し、共存しているというのは、非常におもしろいと思います。


【本文中でリンクした投稿】
  ■魔女の力を70%の人が信じるルーマニアで「魔女を正規の職業に!」の声
  ■インドネシアでは呪術が生きている 解雇通告すると「黒魔術師を雇うからな!」
  ■日本はまだ現金を使ってるの?発展途上国で進むキャッシュレス化
  ■タンス預金は盗難・火事とリスクだらけ インフレリスクもあるが投資運用のススメは要注意

【その他関連投稿】
  ■アフリカの貧困がなくならない理由 食料自給率と人件費の高さの関係
  ■ヨハネスブルグは危険じゃない?治安の悪い都市は払拭か?
  ■ガーナの挨拶での握手は、指パッチンまでできて一人前?
  ■アフリカの大統領「日本が中国から学ぶことを勧める」と注文
  ■非暴力主義を掲げたマンデラ元大統領の武力闘争組織「民族の槍」
  ■海外・世界・国際についての投稿まとめ

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