シバンムシは、茶色くって小さい丸っこい虫。シバンムシの話なのに、やたらとゴキブリの名前も出しちゃっているのですが、一応メインはシバンムシです。ただ、ゴキブリと似ている部分も感じますし、シバンムシ対策がゴキブリを防ぐ一助となるかもしれません。
2017/6/1:
●小さな茶色い虫シバンムシ、名前の由来はかっこいい「死番虫」
●ミント・ハッカでゴキブリ対策…のはずがシバンムシ大発生
●シバンムシが好きなものは、小麦粉やお菓子や高温多湿
●対策は発生源を突き止めて一網打尽…だが、それが見つからない
●侵入防止は諦めろ!密閉容器を使うなどのシバンムシ対策5箇条
2020/06/17;
●シバンムシを狙って今度は寄生虫のアリガタバチまで発生!
●小さな茶色い虫シバンムシ、名前の由来はかっこいい「死番虫」
2017/6/1:
News Up “その虫” 悩んでいませんか? | NHKニュース(ネット報道部・野町かずみ)は、シバンムシについて書かれた記事。シバンムシは、「ごま粒のような、茶色い虫」といった説明。この他、「ぷっくりした体型で、よちよち歩き、時に飛んだり、死んだふり」とも書かれていました。食卓や台所の流し、リビング、畳の上などにいるとのこと。気温が高くなる梅雨の前の時期から大発生すると言います。
シバンムシという名前は、意味が思いつかない妙な名前だなと思いました。どうも漢字表記だと「死番虫」と書くようです。死の番人なんでしょうか。
シバンムシ - Wikipediaを見てみると、マジでそういう由来でびっくりしました。以下のような説明です。
"ヨーロッパ産の木材食のマダラシバンムシの成虫は、頭部を家屋の建材の柱などに打ち付けて雌雄間の交信を行う習性を持つ、この音は時計の秒針の音に似ているが虫の姿が見えず音だけ聞こえることから、死神が持つ死の秒読みの時計(death-watch)の音とする俗信があり、英名のdeath-watch beetleはこれに由来する。和名のシバンムシは英名を元に死番(死の番人=死神)虫と命名された"
●ミント・ハッカでゴキブリ対策のはずがシバンムシ大発生
NHKの記事に対する
はてなブックマークでは、以下のような叫びが人気していました。
“Gよけにミント水を家中に振りかけていたら、こちらが大発生。”(sakotako 2017/05/26)
“G除けのハッカ油スプレーで大量発生させた苦い思い出…この虫自体の被害はそれほどでもなかったのですが、媒介するシバンムシアリガタバチ(通称ヤケド虫)に刺されて足や腕が大変なことになってしまいました。”(pacotch 2017/05/26)
ただ、ミント・ハッカでのゴキブリ対策そのものを、私はオススメしません。ゴキブリは最初こそ嫌がるものの、やがて慣れてしまう場合が多いと聞いたことがあるためです。過去に書いた
ゴキブリ対策にハーブ(ミント、クローブ)が効果アリは本当か?でも、悪い口コミがありました。
では、何が良いの?と言うと、私はブラックキャップのような毒餌系が良いと思います。ミント・ハッカを推奨していなかったサイトでも、確か毒餌が一番だとしていました。
●シバンムシが好きなものは、小麦粉やお菓子や高温多湿
肝心のシバンムシの話。最初のNHKの記事によると、"気温は25度以上、70%ほどの湿度を好む"とのこと。具体的な温度は知りませんけど、ゴキブリも高温多湿を好むと言われています。ここらへんは共通点が感じられるところです。
シバンムシの"えさとなるのは、小麦粉や米粉などの穀粉、パスタ、そうめんなどの乾燥麺類、ビスケットなどの菓子類"。そのため、種類によって英語では「タバコの虫」や「ビスケットの虫」と呼ばれることもあるんだそうです。
ほかにも、こしょうや一味とうがらしなどの調味料、漢方薬、たばこ、油かすなどの肥料など。何でもかんでも好むように見えます。ただ、一応共通点はあるみたいで、"ほとんどすべての乾燥動植物"を好むといった言い方がされていました。結局、幅広いですけどね。
●対策は発生源を突き止めて一網打尽…だが、それが見つからない
"研究機関への電話取材でわかったのは、根本的な対策は、発生源を突き止めて一網打尽にすること"でした。ところが、やってみると、なかなかシバンムシの居場所がつかめなんいですよ。家の中にある、粉類をすべてチェック、台所も徹底的に掃除…それでも、駄目だったというのです。
そこで、アース製薬の渡辺優一さんに相談。自宅の食器棚の引き出しの写真を見せると、「全部、危ない」という指摘。どうも封を開けた食品は、基本的にすべて狙われる可能性があるようです。怖いですね。この他、以下も発生源になるとのことなのですが、「畳」なんかはもうどうしようもない感じです…。
「蛍光灯」 蛍光灯の縁やかさにたまっているほかの虫の死骸がえさになっていることもある。
「畳」 畳のいぐさそのものがえさになる。畳の裏側や内側に卵を産み付けて幼虫が繁殖すれば、畳がぼろぼろになることも。また、幼虫にシバンムシアリガタバチというハチが寄生するすることもあり、その場合はハチの発生源になることも。
「ペットフード」 キャットフードやドックフードもなぜか大好物。
「ドライフラワー」や「パンフラワーアート」 長期間、飾ったままにしていると発生の可能性が高まる。
●侵入防止は諦めろ!密閉容器を使うなどのシバンムシ対策5箇条
シバンムシは、服につくなどして外から家に入る他、窓などからも入ってきます。外からの侵入を防ぐというアイデアは、捨てた方が良さそうです。なので、侵入してくる前提で対策をする必要があります。具体的にはは、どのようにして予防するか?と言うと、以下のようなものが挙げられていました。
1 乾燥させた食品類を置いている場所をよく掃除する。
2 粉ものは冷蔵庫や冷凍庫で保管するのが有効。シバンムシは寒さに弱く10度以下では生息できないため。
3 封を開けたものは密閉できる容器に入れる。薄い袋だと簡単にかじって破ってしまう。
4 市販のくん煙剤などは一定の効果がある。
5 封を開けたものはできるだけ早く使い切る。食品の長期保管は、必要最低限のものにとどめる。
ここらへんは前述のゴキブリとの共通点もあるんじゃないかと思いますが、もう一つ重なる話がありました。"家に、この虫が出たというと、食品の管理が悪いとか片づけられないと思われないかと、ほかの人には話さなかった"なんて、話もあるそうです。
一方、アース製薬の渡辺優一さんは、"私の悩みを聞くうちに、困っている人が実は多いのではないかと、今後、シバンムシに特化した『防虫シート』などの開発も検討してみたいと話して"いたとのこと。
逆に言えば、今はほとんど対策商品が売られていないということで、ここらへんはゴキブリと大きく違うところのようです。
●シバンムシを狙って今度は寄生虫のアリガタバチまで発生!
2020/06/17;ツイッターではその後もシバンムシが話題になっていたみたいですね。やはりハッカとゴキブリとのセットでの話題になり方でした。ゴキブリ対策のつもりでハッカを使ってシバンムシに苦しむ…というのは、黄金パターンなのかもしれません。
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