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はま寿司が回転寿司日本一 かっぱ寿司がスシロー・くら寿司より有利な理由


 回転寿司の話をまとめ。<はま寿司が全都道府県制覇で回転寿司店舗数日本一、スシロー抜く>、<一人負け状態のかっぱ寿司がスシロー・くら寿司より有利な理由>、<「はま寿司」というブランドの由来が謎、「浜」とつくのに1号店は…>などをまとめています。

2023/01/13追記:
●かっぱ寿司社長逮捕の衝撃!はま寿司から営業秘密データ持ち出し
2023/02/24追記:
●はま寿司に初めて行ってみた感想 省力化して安くする工夫に感心 【NEW】


●はま寿司が全都道府県制覇で回転寿司店舗数日本一、スシロー抜く

2017/7/6:スシローを超えた「はま寿司」が、過去最高益で全国に店舗拡大中 まぐまぐニュース! / 2017年6月26日 5時0分(店舗経営コンサルタント佐藤昌司)によると、「はま寿司」は47都道府県すべてに出店しているとのこと。

 回転寿司の4強というと、はま寿司以外に、スシロー、かっぱ寿司、くら寿司の3つ。そして、現時点で全国制覇しているのは、はま寿司だけだといいます。店舗数でもスシローを抜いて全国1位になっていました。

 はま寿司は、第1号店オープンが2002年ですので、比較的新しいですね。ただ、1号店オープンから間もなく「回転寿司4強」の仲間入りを果たしたということで、一気に店舗数を増やした感じです。

 …と書いていたものの、他の創業はどうだろうと投稿直前に慌てて確認。かっぱ寿司1979年、スシローが2000年で前身すし太郎が1984年、くら寿司が1990年。やはり他と比較しても、はま寿司はかなり新しいと言って良いようです。ここから一気に伸びたというのは驚きですね。


●ゼンショーグループでを引っ張るのは「すき家」ではなく「はま寿司」

 すき家・なか卯のゼンショーグループ ココス・はま寿司など多数でやっているように、はま寿司はすき家が有名なゼンショーグループ。イケイケの拡大路線というのも、実にゼンショーらしいと思います。
 
 ゼンショーホールディングスの2017年3月期の売上高は前年比3.5%増の5,440億円、営業利益は55%増の187億円。はま寿司を主力とするファストフードカテゴリーの売上高は前年同期から38億円増加しています。

 これについて、増収の主要因としてはま寿司の新規出店が寄与したとゼンショーは発表しているそうです。また、ゼンショー経常利益の37%が、はま寿司のものだと言いますから、今や完全なエースと言って良いでしょう。すき家は脇役なのです。


●はま寿司の強さはゼンショーグループであること…なぜなのか?

 はま寿司は行ったことがないのですが、店舗経営コンサルタント佐藤昌司さんの分析によると、ゼンショーグループであることが強み。安いけどまずい!かっぱ寿司、不当評価で回転すし4社で一人負けで書いたように、かっぱ寿司で期間限定サイドメニューが人気すぎて売り切れになってしまったということがありました。これと関係する話なのです。

 一見重要でなさそうなこうしたサイドメニューの充実というのは、かっぱ寿司に限らない業界のトレンドだというのがポイント。そして、こうしたサイドメニューや回転寿司で元から使っている食材を入手する際に、様々な業態を多数抱えるゼンショーグループはコストを抑えることができるというメリットがあります。

 「仕入れのときにはコストを抑えることができる」というのは、会社の利益の出しやすさの問題であり、直接的にはお客のメリットに見えるかもしれません。しかし、結果的には価格に反映される可能性が高いでしょう。特にサイドメニューの場合、本業ではないがために、充実化が進むことでコストが増加しやすいことを作者は指摘していました。

 この投稿を書いている時点での「はま寿司」は、平日一皿90円で寿司を提供するという競合よりも低価格帯での販売を実現しているものの、品質は落としていないとのこと。この理由というのがやはり規模の大きさによってコストを抑えているためであり、悪いものを買ってコストを下げなくて済むといった説明でした。


●一人負け状態のかっぱ寿司がスシロー・くら寿司より有利な理由

 なお、スシローとゼンショーグループには過去に因縁があります。スシロー再上場でも不安 回転寿司が抱えるリスク NEWSポストセブン / 2017年2月26日 7時0分という記事で出ていた経済誌記者が、以下のような話をしていました。

「2007年に牛丼チェーンの『すき家』を運営するゼンショーが、創業家から(引用者注:スシローの)株式を取得して筆頭株主になったものの、創業家を巻き込む内紛が勃発して対立。翌年には日系投資ファンドのユニゾン・キャピタルが資本提携を行い、TOB(株式公開買い付け)でゼンショーを追い落とし非上場に。その後、ユニゾンは2012年、英投資ファンドのベルミラに保有するスシロー株を売却した」

 また、この記事では、前述のサイドメニューの重要性が今後増してくるものの、充実に限界があるのではないかという懸念を示していました。

「多くの魚介類を海外からの輸入に頼る回転寿司業界にとって、為替の影響を受けて利益を圧迫しかねないリスクを常に抱えています。たとえ日本近海であっても、昨年サンマが不漁だったように韓国や台湾、中国に獲り負けてしまう状況も起きつつあります。
 魚が獲れないならサイドメニューのさらなる充実をと考えるでしょうが、すでにあらゆるジャンルのメニューを出していますし、ただでさえ人材難の中でこれ以上手間のかかる商品を開発するのは限界があります」(外食ジャーナリストの中村芳平氏)

 そして、サイドメニューでの戦い…ということになると、前述の理由でゼンショーグループのはま寿司に有利に働くかもしれません。先の記事では、ゼンショーグループが4,900店で、かっぱ寿司を傘下に収めるコロワイドは2,700店であり、ゼンショーにかなわないという話を書いていました。

 ただ、それで言うのなら、巨大な飲食店グループに属していないスシローやくら寿司の方がかっぱ寿司よりさらに不利に見えます。今回の分析がすべて正しいとすれば、コロワイド陣営にいるかっぱ寿司の方がスシローやくら寿司より有利だと言えるため、現在は一人負けしているかっぱ寿司の復活にも繋がる可能性がありそうでした。


●「はま寿司」というブランドの由来が謎、「浜」とつくのに1号店は…

2020/01/05:「はま寿司」は1号店オープンの時期については書いていたものの、「創業」といった書き方をしていませんでした。はっきり書いていないものの、ここはゼンショーグループで多い買収ブランドではなく、独自で作ったブランドっぽいので、「創業」とは書いていないのかもしれません。

 また、「はま寿司」という店名の由来も調べてみたものの、よくわかりませんでした。1号店が横浜や浜松などで「はま寿司」ならわかりやすかいです。ただ、そうじゃないんですね。2002年11月にできた栃木県足利市が1号店ですが、「浜」がつく都市ではないですし、海にも面していません。そもそも栃木県が内陸ですしね。

 さらに、海に面していないというのは、漁港が近くにないということでも不利そうな感じ。謎ですね。ただ、逆に言うと、ライバルが少ないところから始めてみた…という可能性はありそう。まあ、回転寿司業界を引っ張っていた「かっぱ寿司」も海がない長野県の長野市創業なんですけどね。

 結局、公式の説明がないために、「はま寿司」の由来は不明。ただ、ここまで書いてきたように、寿司で重要な魚の連想から「はま」という言葉を持ってきたのではないかと想像します。検索すると、「浜寿司」というはま寿司とは別のお店も多数出てきますし、お寿司屋さんの名前として思いつきやすい比較的よくある名前なのでしょう。


●かっぱ寿司社長逮捕の衝撃!はま寿司から営業秘密データ持ち出し

2023/01/13追記:はま寿司の話を書こうと本当は思っていたんですが、<一人負け状態のかっぱ寿司がスシロー・くら寿司より有利な理由>と書いていた関係で、その前にかっぱ寿司の話を。その後もかっぱ寿司は苦戦。復活どころか不正をやって社長逮捕…という、えらいことになっていたのをうちでは書いていませんでした。

・かっぱ寿司運営会社社長ら逮捕 不正競争防止法違反容疑 警視庁(NHK 2022年9月30日 21時20分)
<回転ずしチェーンの「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイトの社長が、以前勤めていた、ライバルチェーンの営業秘密に当たるデータを、不正に持ち出したなどとして、不正競争防止法違反の疑いで警視庁に逮捕されました。業界内では競争が激化していて、警視庁は詳しい動機やいきさつの解明を進めることにしています>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220930/k10013843141000.html

 ただ、「はま寿司」と関係ある話でもありましたね。社長は「はま寿司」の親会社から「カッパ・クリエイト」に転職した前後の、「はま寿司」の仕入れに関するデータをコピーして不正に持ち出し、自社のデータと比較して使用したなどとして、不正競争防止法違反の疑いが持たれているのです。

<警視庁は去年「はま寿司」からの刑事告訴を受けて、捜査を進めていましたが、商品に使われる食材の原価や使用量などに関するデータが、営業秘密に該当すると判断したということです>
<社長は、おととし11月に、役員を務めていた「はま寿司」の親会社からカッパ・クリエイトの顧問に転職し、副社長を経て去年、社長に就任していました>


●はま寿司に初めて行ってみた感想 省力化して安くする工夫に感心

2023/02/24追記:かっぱ寿司の話を終えたので、やっと「はま寿司」の話を書けます。2018年というえらい昔なのですが、はま寿司に初めて行ってみました。遠いのに興味あってわざわざ行ったんですよ。そのときの感想の話です。まず、当時、受付は完全に無人。タッチパネルで人数指定して、カウンターとテーブル選べるものでした(ただし、今では一般的か?)。

 このタッチパネルは単なるタッチパネルだと思ていったら、帰りにソフトバンクのペッパーくんだったと気づきます。ペッパーくんはその後各地でお払い箱になっていましたが、これは要するに高い価格の割に役に立たないため。私が最初気づかなかったように、はま寿司もペッパーくんである必要性は皆無でした。

 とはいえ、ペッパーくんでも人件費削減にはなるでしょう。他にもいくつかの工夫が見えて、感心しました。当時のはま寿司は平日1皿90円でやっており、人件費削減が効いていたように思えます。価格のせいか客も多かったです。私がよく行くかっぱ寿司より狭いというのもありますが、かっぱ寿司はやはり流行ってないな…と実感してしまいました。

 14皿食べたものの、全然お腹いっぱいにならず。寿司が小さいと思うのかもしれませんが、そういう風に見えませんでした。後で検索してみると、「ネタが小さい」という口コミがある一方で、むしろスシローより大きいという口コミも。私がお腹いっぱいにならなかったのはこれと関係なく、いつもよく飲むお茶をあまり飲まなかったせいかもしれません。

 基本ワザびぬきで、自分でわさびつけるスタイル。これだけでも省力化できる…とメモしていたものの、これは他店でも今一般的ですかね。以上のように基本的には良い印象でしたが、注文品が他店よりわかりづらいとは感じました。注文品は全部同じ見た目で、ひどいときは3つ並んでいて2つが他の人のというときも。これは間違えますわ。


【本文中でリンクした投稿】
  ■安いけどまずい!かっぱ寿司、不当評価で回転すし4社で一人負け
  ■すき家・なか卯のゼンショーグループ ココス・はま寿司など多数

【その他関連投稿】
  ■消える回転寿司の醤油皿に寿司屋失格!と批判 → むしろ正統と専門家
  ■新人の雑用は無駄か必要か?一流の寿司屋は8年目で初めて握り
  ■小僧寿し、やっぱりラーメン事業から撤退 「麺屋黒琥」にリニューアル
  ■マグロなどの寿司ネタの重さは大体何グラム? シャリ(ご飯)の量も
  ■食べ物・飲み物・嗜好品についての投稿まとめ

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