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大学志願者数ランキング 近大が1位だが数字にはからくりがあった


 大学志願者数ランキングのトップ20についての話…なのですけど、実はこの数字には詐欺的なところがあり、かなり怪しいんだそうな。卑怯な手を使って多く見せかけている状態で、実際の数字を発表している大学はごくわずか…。悲惨なことになっています。

2017/7/20:
●大学志願者数ランキング、1位は近畿大学で早稲田大学は3位止まり
●どうなってるの?少子化なのになぜか志願者数は増えまくり!
●近大が1位だが多くの大学の志願者数の数字にはからくりがあった…
●志願者数が多いから大学も良いと言うと詐欺の片棒をかつぐことに…
●本当に「人気大学」を選んでいいのか?中退率の高い学部がかなりある
2020/08/28:
●最新の志願者数ランキングで異変!近大・早慶・MARCHがすべて減少
●ブランド価値のある大学ほど志願者数を減らした特殊な要因とは?


●大学志願者数ランキング、1位は近畿大学で早稲田大学は3位止まり

2017/7/20:速報値ではあるものの、ほぼ確定したとみられる2017年年入試速報の順位は以下の通りでした。

<2017年 私立大学志願者数ベスト20>
順位 大学名 志願者数 前年順位
1 近畿大学 146317 1
2 法政大学 119206 5
3 早稲田大学 114983 3
4 明治大学 112907 2
5 日本大学 111861 4
6 東洋大学 98794 7
7 立命館大学 95561 6
8 関西大学 84448 8
9 中央大学 72791 10
10 千葉工業大学 71979 9

11 立教大学 62655 11
12 青山学院大学 60966 12
13 同志社大学 56152 14
14 東京理科大学 53515 13
15 龍谷大学 48656 15
16 福岡大学 47624 16
17 東海大学 47139 17
18 慶應義塾大学 44845 18
19 専修大学 43932 21
20 京都産業大学 43155 23 
サンデー毎日発:2017年入試速報 私大総集編 本当の「いい大学」はどこだ サバイバル時代へ競争加速   - 毎日新聞 2017年3月13日【大学通信・井沢 秀】


●どうなってるの?少子化なのになぜか志願者数は増えまくり!

 少子化なのに、「志願者数ベスト20」のうち、現時点で志願者が減っているのは2校のみでした。この2校というのは、9位の中央大学と10位の千葉工業大学です。他はすべて増えているという奇妙な状態です。ちょっと信じがたいものがあります。

 記事では、"私立大の志願者が増えた要因として、18歳人口の増加や、理科の科目負担増により文系と理系ともに国立大離れが起きたこと、都市部の大規模大学が定員厳格化で合格者を絞り込み、浪人生が増えた影響などが挙げられる"と説明していました。さらに、駿台予備学校進学情報センター長の石原賢一さんは「保護者の意識の変化」を指摘しています。

「今の受験生の保護者は、バブル崩壊後の不況期に大学を卒業した世代に変わってきました。高齢のニートや貧困問題がクローズアップされる中、少しでもいい大学に進学させたいという意識が強く、有名大を目指す傾向が強まっています。その結果、一定レベル以上の大学とそれ以外の大学の間で二極化が進みそうです」


●近大が1位だが多くの大学の志願者数の数字にはからくりがあった…

 ただ、そもそもこの志願者数の数字に「からくり」があるためという可能性も考えられます。大学進学アドバイザーの倉部史記さんは、このように引用される数字は、ほぼすべて「延べ志願者数」であることをまず指摘していました。
(志願者殺到の「人気大学」を選んでいいのか? : 深読みチャンネル : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) 1/4 大学進学アドバイザー 倉部史記 2017年07月18日 09時12分より)

 この「延べ志願者数」の何が問題なのか?と言うと、簡単に言うと、水増しされているため。最近の受験では、同じ学部でも、別の日程や受験科目の異なる試験方式を用意しており、1人の受験生が複数のチャンスを使って出願できます。そして、複数の学部を併願したものを、大学側はそれを2人分、3人分の出願(志願者数)とカウントしているのです。

 大学側はこの併願の増加を意識して促しているようで、近年では多くの大学が、1回の試験であっても、複数の学部を同時に受験できるシステムを設けています。二つめの出願から受験料を大幅に割り引く、もしくは無料にするなど複数出願の“優待制度”を設ける大学すら珍しくありません。

 併願をカウントしない「実志願者数」という考え方もあるのですが、実はこの数字をほとんどの大学は発表していません。逆に言うと、公表している大学は良心的だと言えそうですね。その良心的な大学は、今回のトップ10大学の中では早稲田大学と立命館大学のみでした。

 ズルしない本当の数字を発表した早稲田大学は全体で3位でしたし、きちんと数字を出しているところを見ると、実態は1,2位の近大・法政大や4位の明治大より良いのかもしれません。近年イメージの悪かった早稲田大学が、むしろ他の大学より誠実な大学だというのは意外でしたけどね。他がクソすぎるのでしょうか。


●志願者数が多いから大学も良いと言うと詐欺の片棒をかつぐことに…

 このように多くの大学が詐欺的な行為をしているのは、もちろんメリットがあるためです。「教育力に自信があります」という曖昧な表現より、「志願者数○位」の方がイメージしやすく、宣伝になるんですね。

 「多くの人が受験する人気大学なら教育内容も悪くないだろう」「ブランド力もあるはずだから卒業後も安心だろう」と、プラスにとらえる要素の一つになるのです。

 また、"「○○大学の志願者数が増えたのは教育改革の成果だ」というように、教育力と志願者増を結び付けて伝えるメディアも多い"ということが、この問題をさらに大きくしています。私も1位の近畿大を褒めたことがあったので、反省しなくちゃなりません。騙されました。


●本当に「人気大学」を選んでいいのか?中退率の高い学部がかなりある

 なお、元記事は、"志願者殺到の「人気大学」を選んでいいのか?"というタイトルでした。その答えはもちろん「人気大学」というだけで大学を選んではいけないというわけですが、具体的にどう選ぶか?というのは簡単ではありません。

 倉部史記さんは、志願者数トップ10の大学でも、中退率10~15%以上の学部が散見されることを指摘。そういう学部では、ミスマッチが多く起きている可能性があります。したがって、このようなミスマッチがないようにするには、「自分に合うか、合わないか」をよく見極めなくちゃいけいないということになります。

 ところが、この助言は曖昧ですので、いろいろと自分で調べなくちゃいけないという煩わしさが出てきます。で、面倒くさいので、結局、志願者数みたいなわかりやいもので、皆さん何となく選んじゃうんでしょうね。自業自得と言えばそれまでなのですが、なかなか難しいです。

 とりあえず、無料だから・安いからと何も考えずに併願するのではなく、最低限本当に通いたい学部なのかは見るべきでしょうね。大学側が併願重視でやっているために、興味ない学部に入る犠牲者を増やしてしまっている感じです。


●最新の志願者数ランキングで異変!近大・早慶・MARCHがすべて減少

2020/08/28:最近の志願者数ランキングも見ておきましょう。相変わらず近畿大学が1位で、早稲田大学も前回私が紹介したときと同じ3位。ところが、2位は以前と変わっており、日本大学が入ってきています。そして、実を言うと、この日本大学は上位では志願者数が増えた珍しい大学でもありました。近畿大学や早稲田大学は激減しています。

<2020年志願者数ランキング>
1位 近畿大学 127,869 人 前年比 92%
2位 日本大学 105,997 人 前年比 115%
3位 早稲田大学 104,576 人 前年比 94%
4位 法政大学 103,628 人 前年比 90%
5位 明治大学 102,607 人 前年比 92%

 前回書いたときは、志願者数増えまくり…という話だったのですが、今回はなんと減りまくり!という話。上記のランキングを紹介した記事は、タイトルも早慶、上智、理科大、MARCHはすべて減少! 志望者増の意外な大学とは? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)(緒方麦2020.3.2 08:00)というものだったのです。

 大学通信によると、主要約100大学の志願者数(2月18日時点判明分、以下同)は約268万4千人で、昨年より約5%減少。さらに、大学通信の安田賢治常務が「早慶、上智、(東京)理科大、MARCHがすべて減るなんて、この40年間見たことありません」という異常事態になっていました。

 早慶上理(早稲田大、慶應義塾大、上智大、東京理科大)、MARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)といったブランド大が軒並み減少し、近年人気を集めていた東洋大、駒澤大、芝浦工大などもそろって減少に転じています。あまり勝ち組がおらず、ほとんど総負けといった状態になっていました。


●ブランド価値のある大学ほど志願者数を減らした特殊な要因とは?

 前回書いた話からすると、大学側がウソの志願者数ではなく、本当の志願者数に切り替えたため減ったのかな?と思いました。ただ、理由の説明を読むと、そういった話は一切ありません。大学入学共通テストが始まるため、受験生がハイレベルな競争を避けた結果、上位校を受験しなかったと予想されていました。より滑り止めに使いやすい大学が選ばれたってことでしょうね。

 こうした中で志願者を増やしたランキング2位の日本大は、「アメフト問題」で大幅に志願者を減らしていた反動。単に前年度が減りすぎていたからということみたいですね。日大はアメフト部だけでなく、大学幹部らの腐りっぷりも目立っていたので、許されてしまったのは残念に思います。

 一方、安全志向という全体のトレンドで説明できそうなのが、8%増で6位だった立命館大学。入学センター入試広報課の冨田耕平さんは、センター利用方式の出願が増えていたので、安全志向から国公立の併願校として選ばれたと推測。ただ、調査年には経済学部などで複数学科の併願受験をできるようにしていたという、例の志願者数水増しのズルいやり方も指摘されていました。


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