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研究不正大国日本 撤回本数世界一など、トップ10の2人が日本人


 日本が研究不正大国だという話は、何度も指摘しているのですが、日経新聞でまたそういう記事があったので読んでみました。タイトルにしたように、撤回本数ランキングで日本人が活躍しているからってことみたいですね。

 ただ、世界一も日本人って話は、記事では書いていませんでした。これは過去にうちでやった投稿からの情報です。


●研究不正大国日本 撤回本数世界一など、トップ10の2人が日本人

 (危機に立つ日本の科学力)(4)実は「研究不正大国」 不安定な雇用・資金 背景(2017/1/9)という記事を、日経新聞が書いていました。

 しかし、「研究不正大国」と表現したのは日経新聞ではなく、日本学術振興会・学術システム研究センターの黒木登志夫顧問。2016年11月に大阪市で開かれたシンポジウムで、「日本は研究不正大国になった」としたそうです。

 黒木登志夫顧問が、研究不正に興味を持ったのは最近の話。14年に起きた理化学研究所のSTAP細胞問題などがきっかけだそうです。
 日本で研究不正が目立ち始めたのは00年代に入ってからだ。世界中の研究論文の撤回状況を監視するウェブサイト「リトラクション・ウオッチ」には、撤回本数の多い研究者のワースト10に日本から2人が名を連ねる。

 このうちの一人は、東京大学分子細胞生物学研究所の加藤茂明元教授。私の場合は、この方が研究不正についての話をやり始めるきっかけでした。

 異なる筆頭著者の論文で不正が次々と起きていたため、研究室ぐるみというタイプ。以下の報告は初めて知ったものの、トップダウン型不正の典型でした。
「無理をしても応えるしかない」。東大が14年に公表した報告書は、研究室内で学生らへの強圧的な指示や指導が常態化し、データの捏造(ねつぞう)や改ざんが横行していた実態を明らかにした。有名科学誌への論文掲載を過度に重視する体質があったという。

 また、おそらく日本で一番撤回本数が多いというのは、彼じゃないと思われます。記事では触れられていないものの、日本一どころか世界一じゃないかなぁと思う藤井善隆元准教授がいらっしゃいます。

  ■東邦大藤井善隆元准教授の全論文193本に不正・捏造の疑い、世界新記録か?

 こちらはトップダウン型ではなく、個人で成し遂げたタイプ。ちなみにSTAP細胞事件をトップダウン型に絡ませて語っている方もいるのですが、そちらも個人型・ボトムアップ型だと思われます。

 小保方晴子さんが筆頭著者である早稲田大学の博士論文、セルシード社関連論文、ハーバード時代の論文、理研の論文すべてで疑惑が生じていました。このことはトップダウン型では説明できず、個人の問題とした方が適切です。


●研究不正対策は倫理教育?

 こうして日経新聞が研究不正に取り上げてことは良かったのですが、不満だったのが研究不正への対策です。"日本で研究不正が目立ち始めたのは00年代に入ってから"と先ほどあったように、資金面、そして、そこから繋がる倫理面を強調していたのです。
 研究者の安定雇用と資金確保の問題も絡んでいる。日本は1996年度から科学技術基本計画を始動させた。5年ごとに大方針を設定して研究資金を戦略的に投入する仕組みを取り入れ、任期付きポストも増えた。

 04年度の国立大学法人化以降は、基礎研究を支える運営費交付金が減少。研究室を構える教授らが、公募後に審査して配分される競争的資金の獲得に追われる一方、雇用が不安定な若い研究者らは短期的な成果を求めるようになった。(中略)

 研究不正の横行に危機感を抱いた文部科学省は、倫理教育の充実やデータの適切な保存促進などの対策を進める。代表的な競争的資金である科学研究費補助金(科研費)を支給する日本学術振興会は15年に研究倫理の教材を作り、16年からインターネットを通じて浸透度を確認する「eラーニング」も始めた。

●日本は研究者の倫理教育以外で問題が多すぎる

 ただ、倫理教育ですべての不正が防げるわけではありません。競争を問題視するような書き方もしていますが、「科学」というものが現れた時期から不正があります。人間は不正をする生き物なのです。

 また、最近不正が増えたのは、もともとあったものが顕在化しただけという見方があります。増えたように見えるだけという話ですね。これもやはり昔から不正があったという話です。

 それから、日本で問題なのは不正に対する意識のところ。私は罰則が甘すぎるというのも気になっていますが、そもそも不正を隠蔽するケースが多いのが大問題です。研究者倫理というか、調査する側の倫理もヤバイんですよ。

 例えば、岡山大では不正を指摘したら、調査するどころか指摘者を解雇してしまいました。(関連:岡山大の森山芳則教授と榎本秀一教授、不正指摘の報復で解雇か?)

 東北大も調査をさんざん拒みましたし、不可解なシロ判定というパターンも多いです。(関連:東北大の井上明久前総長の研究不正疑惑 外部調査しないと幹部が決定)

 そもそも日本では、政府自ら不正の内部告発を握りつぶそうとしたり、告発者を暴露したりしています。本気で不正を問題と思っているか怪しいものです。(関連:J-ADNIデータ改竄で厚労省田村憲久大臣、内部告発のもみ消しをはかる)

 他にも山ほどおかしい点があって、何から言えばいいのやら?という感じ。倫理教育はしないよりはマシではあるものの、優先順位は下だと思われます。

(2017/08/07;この投稿は今年のはじめに書いてストックしていたのですが、その後結果が発表された東大の研究調査も、東大不正、渡邊嘉典教授の捏造認定はとかげの尻尾切り?医学系の不正は認定されずなどで書いたように不可解なものでした)


【本文中でリンクした投稿】
  ■東邦大藤井善隆元准教授の全論文193本に不正・捏造の疑い、世界新記録か?
  ■岡山大の森山芳則教授と榎本秀一教授、不正指摘の報復で解雇か?
  ■東北大の井上明久前総長の研究不正疑惑 外部調査しないと幹部が決定
  ■J-ADNIデータ改竄で厚労省田村憲久大臣、内部告発のもみ消しをはかる  ■東大不正、渡邊嘉典教授の捏造認定はとかげの尻尾切り?医学系の不正は認定されず

【その他関連投稿】
  ■偽学術論文誌を悪用している日本の大学ランキング 驚きの1位は?
  ■世界一の研究捏造大国日本 2000年から急激に不正が増えた理由は?
  ■有名な心理学研究の60%に再現性なし 医療分野では70~90%も
  ■査読者が論文を却下して自身の論文に盗用 やっぱりあった査読者の不正
  ■科学技術立国が聞いて呆れる 日本の人口当り論文数ランキングの低さ
  ■研究不正疑惑についての投稿まとめ

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