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Amazon Goよりすごい?JR東日本の無人店舗やパナソニックの電子タグRFIDローソン


 あからさまに批判していたわけじゃないのですが、話題になったAmazon Goについて、パナソニックの技術者が「簡単に実現しないはず」というちょっと慎重な見方をしていました。実はパナソニックも省力化を狙った実験を、ローソンで行っており、ライバル心があるのではないか?と思います。(2017/08/27)

2018/09/07:
実用化は無理だろう…疑問視されていたAmazon Go、ついにオープン
2018/10/22:
Amazon Goよりすごい?JR東日本の無人店舗で実験


●Amazon Goは非現実的?パナソニックがライバル心燃やす

2017/08/27:このパナソニックの技術者というのは、パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社技術本部の足立秀人・ロボティクス開発室長です。
(ローソンが実験店「電子タグで無人会計」:日経ビジネスオンライン 藤村 広平 2017年2月15日より)
 
 記者はパナソニックの電子タグについて、いろいろと説明を聞いた後、「あっち(Amazon)のほうが進んでいるんじゃないですか」という意地悪な質問をしていました。

 これについて、まず、足立室長は「あれもすごいですよね」と、Amazonを立てました。しかし、続けて以下のようなちょっとネガティブな発言をしていました。たぶん「実際には、できっこないだろう」というニュアンスでしょう。

「けれど、たとえば重なりあった商品を本当に認識できるかとか、実現に向けては技術的なハードルがとても高いですよね」

 あと、最初読んだときはAmazon Goを持ち上げたと思った「あれもすごいですよね」も、読み返してみるとパナソニック側の自信を感じさせます。「あれはすごい」ではなく「あれもすごい」という言い方。つまり、パナソニックの試みと、Amazonの試みは同じレベルだと言いたいようです。ひょっとしたら本音は、「パナソニックの方がすごい」かもしれません。


●未来的でSF的なAmazon Goの買い物体験

 では、パナソニックはどういった実験をしていたの?という話なのですが、先にAmazon Goについておさらい。

 米Amazon、レジ会計の必要がないコンビニ「Amazon Go」を発表 | IoTニュース:IoT NEWS(2016.12.07 10:59)によると、Amazon Goも未来の話ではなく、今年オープンする予定。社員向け店舗も既にあります。Amazon Goは、買い物客がレジに並ぶ必要はありません。以下のように買い物を行うようです。

(1)買い物客はスマホをかざして店内に入る。
(2)選んだ食品などをそのまま自分のバッグに入れる。
(3)レジに並ぶこともなく、そのまま店を出ていく。

 Amazon Goを利用するには、Amazonのアカウント、スマートフォン、Amazon Goのアプリがいるものの、買い物と言うよりは「万引き」。画期的すぎて、ネットでは大興奮でした。

 また、記事では、自動運転技術に使われているものと同じタイプのテクノロジーが使われていると言います。具体的には、コンピューター・ビジョン、センサーフュージョン、ディープラーニングです。

 パナソニックの方の記事でも説明がありましたが、上記よりかなり簡潔な説明で、「カメラとセンサーを組み合わせて商品やお客の動きを把握し、アマゾン・ドット・コムのアカウント情報と連携して自動で支払いを済ませる」としていました。


●パナソニックはローソンで電子タグを用いたRFID使用の実験を実施

 Amazon Goに比べると、パナソニックがローソンで行った実験は正直言って地味すぎです。これはパナソニックの方が、全く話題になっていないというのでもわかります。ただ、たぶんパナソニックにしてみれば、うちでさえやっとこのレベルなのだから、そんなすごいのができるわけないってことなのでしょう。

 パナソニックの技術は、RFIDという名前がついています。読み方は、アールエフ・アイディーで、Radio Frequency IDentificationの頭文字をとった略語。そして、意味としては、「ステッカーのような電子タグに記録された情報を無線で検知することで、それぞれの商品を判別する仕組み」といったものです。

 全く実績がないわけではなく、ファーストリテイリング傘下の「ジーユー」などアパレル業界では導入が始まっているとのこと。そういえば、ニュースを見た覚えもあります。

 このシステムを使えば、レジで店員がすべての商品のバーコードをそれぞれ読み取っていたのを、カゴに入った商品を専用の装置に入れるだけで、ものの数秒でスキャンが完了するというもの。在庫管理含めて、人手不足の解消になるとしていました。

 確かに楽にはなるのですが、結局、レジに行く必要がありますし、店員の仕事もあります。Amazon Goを読んだ後では、どうしてもインパクトに欠けてしまいました。

 Amazon Goの実現可能性はともかく、「あれもすごい」ではなく「あれはすごい」と言うべきだったと思いました。

(Amazon Goの実現可能性について補足。この下書きは2月にしたものでしたが、2017/08/27にAmazon Go - Wikipediaを見ると、"シアトルのAmazon Goのプロトタイプは店舗内の複数のユーザーや物体を追跡する能力に問題があったことで一般公開が遅れている"とのこと)


●実はちっとも現実的ではないパナソニックの構想

 また、パナソニックとしては、こちらの方が現実的という見方のようですが、記事のサブタイトルは、"便利で「誤作動はほぼゼロ」も、普及には課題山積"というもの。実はこちらも難題だらけで非現実的なところがあるのです。課題は以下のように、かなりたくさんあります。
 
・電子タグの価格は「現時点で1枚10円弱」で安い商品では使えない。
・電子タグを全商品に取り付ける必要があるが、タグの取り付けという物理的な手間がかかりすぎる。
・包装の一部としてあらかじめ取り付ける手があるが、そのためには無数にある食品や日用品メーカーに協力してもらう必要がある。
・電子レンジで温めるような商品は現時点で電子タグに対応していない。
・RFID非対応の商品があると、別々に買ってもらう必要がある。

 先に出てきたように、既に使われている店舗があるにはあるので、「現実的」ってことかもしれません。ただし、かなり条件が限られると思われます。

 タグを取り付けられるコストに見合う高い商品限定というだけでなく、製造元がバラバラだと対応は難しくなります。製造から小売まで一貫して行う製造小売業のお店が、自社だけの比較的高価格な商品を扱うお店という限定した条件でないと、現時点ではメリットがなさそうでした。

 記事では、先に出たようなハードルを乗り越えていくためには、RFIDが業界標準となり、全メーカー、全小売店を巻き込んだ取り組みに発展させる必要があるので、経済産業省に音頭を取ってもらいたいところだともしていました。

 でも、正直、これ、全然有望そうに見えませんよ。どこが現実的なの?というシステム。Amazon Goが嘘八百だとわかれば再検討の価値が出てきそうですけど、現状ではむしろパナソニックのシステムの方が実現度の低い妄想に見えます。これに日本政府が力を入れたとしても、また税金の無駄遣いになるだけなんじゃないですかね…。


●実用化は無理だろう…疑問視されていたAmazon Go、ついにオープン

2018/09/07:その後ニュースを見ていなかったので、ポシャったのかと思っていたAmazon Goですけど、一般向けのお店もついにできていたんですね。Amazon GO1号店がついにシアトルにオープン!レジがないAIコンビニの全貌とは※18/9/7続報(2017-6-13)という記事を見つけました。

 Amazon GOの1号店がアメリカ・シアトルにオープンしたのは、2018年1月22日のこと。当初の予定では2017年の早い時期にオープン予定だったものの、システムの技術的な問題で開店が延期となってかなり遅れました。ただ、それでも立派なものだと思います。

 記事では、Amazon GOの開店が延期となっていた原因として、20人以上の来店客の動きを同時に追うことが困難と報じられていたため、開店したということはこの課題が無事解決したのではないかと書かれていました。

 ただ、開店したのはいいがトラブルだらけとか、需要がなかったとかみたいなのは、あり得なくもないので、注視しておきたいところ。とりあえず、現時点ですでにシアトルに3店が開店している他、サンフランシスコとシカゴにもオープンする見込みであり、極めて順調そうでした。


●Amazon Goよりすごい?JR東日本の無人店舗で実験

2018/10/22:JR東日本が、AI(人工知能)技術を用いた無人決済システムの実験店舗を、赤羽駅ホームに10月17日オープンするという、オープン前の記事JR東の無人決済店舗で“万引き”してみた - ITmedia NEWS(2018年10月16日 18時30分 公開 [片渕陽平,ITmedia])。

 入口とで出口が別で、一本道になっており、棚から商品を取りながら進む店舗。客が入口でSuicaなど交通系ICカードをかざすとドアが開くそうです。「一度に入店できるのは3人まで」ともあったのですけど、これはドアが開いて一気に3人入れるという意味じゃなくて、たぶん1人1人認識しながら入って最大3人って意味じゃないかと思われます。

 出口にある端末に交通系ICカードをかざすと、備え付けのディスプレイに購入した商品名、合計金額が表示し、決済が完了すれば、出口ゲートが開く仕組みとのこと。実証実験では、ICカードの残高が不足している場合、商品を棚に戻して一度退店する必要があるという書き方でしたが、本番どうなるかは書かれていませんでした。

 私がパナソニックで疑問だった電子タグは不使用というのは好感。100台以上あるカメラで認識する形式だそうです。技術開発には、ベンチャーのサインポストというところが協力しているそうです。

 意地悪な記者は、カメラが誤認識しないか試してみたとのこと。Amazon Goでも当初苦労したところですから、これは大事なところです。棚の手前ではなくあえて奥から商品を取り出す、一度手に取った商品を棚に戻す、購入前の商品をバッグに入れる“万引き”行為などをやってみました。

 しかし、あっさり万引きはバレました。といっても、実店舗のようにしょっぴかれるわけではなく、端末で万引きしたつもりの商品も請求されるとのこと。棚から商品を手に取った時点で人物とひも付けているため、不正は難しいようです。イケそうですね!

 また、カメラ精度の向上といった技術的課題よりも、物流や品出しなど決済シーン以外での省力化、ホーム上の店舗でどのように安全性を確保するかといったところの方が問題とのこと。やはり技術的には良いのかも。Amazon Goと言える要素はないものの、追いつける可能性を感じます。


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